自衛隊ニュース

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飲酒ゴーグルを初めて疑似体験

秋の全国交通安全運動に参加して
〈大宮駐屯地業務隊〉

 大宮駐屯地業務隊(隊長・寺戸眞志2陸佐)は9月21日から同30日まで秋の全国交通安全運動に参加し、交通安全教育、駐屯地構内白線道路整備するとともに、初の施策として飲酒ゴーグル疑似体験を実施した。

 当初、隊朝礼時の際、秋の交通安全運動の重点事項である夕暮れ時以降の早めのライト点灯、11月1日からの道路交通法改正に基づき、自転車のスマホ・酒気帯び罰則強化そして特に飲酒運転の根絶について教育を行った。

 また、交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、官用車両及び私有車両等の交通事故を未然に防止する目的で実施した。

 現在、全国及び東方管内で飲酒運転事故が多発する中、秋の交通安全運動に伴って飲酒ゴーグルを大宮警察署及び大宮西警察より借用し、隊朝礼時の際に飲酒ゴーグル紹介・説明及び展示を実施し、その後各科に貸し出し、隊員に疑似体験をさせた。

 飲酒ゴーグルの特性は、借用により予算も掛かっておらず、軽易に短時間で泥酔状態を体験することができる。

 体験した隊員からは「平衝感覚が狂い、飲酒の危険性・恐ろしい行為を実感し飲酒の怖さを再認識できた機会になった」と効果有りの所見が多数寄せられた。大宮駐屯地業務隊は引き続き飲酒運転の根絶に努めていきたい。

 もう一つの施策は、駐屯地構内道路の白線が経年劣化(摩擦・剥離)した箇所を自隊で整備した。経費削減及び安全意識の高揚を図り道路の安全を確保した。

 秋の交通安全運動に参加し、飲酒ゴーグル疑似体験により飲酒運転の根絶を誓い、駐屯地道路白線整備の環境整備に寄与できた両面から、本目的は計画通り達成することができた。

 最後に、秋の交通安全運動期間のみならず、車両運行は日々365日「安全第一」が最も重要ことを全国に発信を致します。


防衛ホーム
スポーツ部

1普連 「3冠」

全自陸上で快挙

 自衛隊体育学校(朝霞)で9月26日、「第28回全自衛隊陸上競技会」が開催され第1師団(司令部・練馬)から1普連、32普連、34普連及び司令部付隊の隊員が参加した。

 各種目の参加標準記録を突破した陸・海・空3自衛隊から約400名の隊員が出場した。

 女子3千mでは、32普連の原士長がトラック最後の1周まで3位以下を寄せ付けない接戦を繰り広げ、小差で2位に入賞した。

 男子3千mでは1普連の古川1士が参加し、大会新記録を叩き出して優勝。同5千mでは1普連の中光士長が終始レースを先頭で支配し、2位に約22秒の差をつけて優勝、さらに同1万mでは1普連の日野原士長が先頭集団でレースを支配し、後半に一気にスパートをかけ2位に約18秒の差をつけて優勝した。

 1普連は、中・長距離走において3種目優勝という快挙を達成。優勝した3人は昨年大会の5千mの1位から3位までを独占したメンバーで本大会には「中・長距離種目で1位を独占する」との意気込みで臨んでいた。

 閉会式では各賞の表彰式が行われ、男子3千mを大会新記録で制した中光士長に優秀賞が、同1万mで優勝した日野原士長に「円谷幸吉賞」(1964年東京五輪の男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷2陸尉をたたえる賞)が体育学校長から贈られた。

 日野原士長は「1万mは競技会最後の種目で、先に3千m、5千mで連隊が1位を取っていたのでプレッシャーがあったが、レースを終えた中光士長、古川1士や中隊長をはじめ中隊の方の応援が背中を押してくれ、気持ちよく走ることができた」と話した。

 最後の記念撮影では、夏の練成の成果なのか真っ黒に焼けた肌に輝く瞳と白い歯が印象的であった。

◇    ◇

 結果は次の通り。▽女子3千m2位=原士長(32普連)▽男子3千m1位=古川1士(1普連)▽同5千m1位=中光士長(同)▽同1万m1位=日野原士長(同)


佐賀国体を支援

4師団

 第4師団(司令部・福岡)は10月7日から同15日までの間、佐賀県内で開催された「SAGA2024国民スポーツ大会」の競技支援を行った。第16普通科連隊(大村)を担任部隊とし、二つの競技を支援して大会の円滑な運営に寄与した。

 佐賀市富士しゃくなげ湖水上競技場において開催されたカヌー(スプリント)競技では選手の安全監視、水難者の救護、審判艇の操縦を行った。大町町ひじり学園後期課程体育館で開催された銃剣道競技では、会場設営から競技全般の運営までを行った。

 両競技ともに、選手を含む全ての大会関係者が整斉かつ安全に競技に臨めるよう100名を超える隊員が万全の態勢で支援した。


網走マラソンを支援

6即連

 第6即応機動連隊(連隊長・中津健士1佐、美幌)は9月29日、網走市で開催された「オホーツク網走マラソン大会」に隊員10名と車両5両をもって大会本部支援及び競技運営支援を実施し、円滑な大会運営に寄与した。

 大会開始に先立ち、第6即応機動連隊ラッパ隊(指揮者=本部管理中隊・松尾曹長)8名、帯広地方協力本部より海自隊員2名及び北部航空警戒管制団第28警戒隊3名の陸自、海自、空自の協同によりファンファーレの演奏を実施。集まった観客は大いに盛り上がり、選手たちの気持ちを奮い立たせ盛大なスタートに寄与した。

 大会本部支援は、円滑な大会運営に寄与するため大曲湖畔園地の大会本部に通信所を開設。先導車及び最後尾車の現在位置を確認、通信所と先導車及び最後尾車との中継を実施した。

 また、競技運営支援としてトップの選手を誘導する先導車支援、リタイア者の収容要請を実施する最後尾車支援等を行い、大会の安全かつ円滑な進行に寄与し、約6時間にわたる支援任務を完遂した。

 第10回記念大会ということもあり連隊の隊員も多数エントリーし、見事全員が完走を遂げた。


えびのは霧島大会で

 えびの駐屯地(司令・大江良治1陸佐)10月13日、高原町で行われた「第22回霧島登山マラソン大会」支援を行った。

 第24普通科連隊重迫撃砲中隊長(松田基1陸尉)以下73名、車両15両をもって、通信、通行統制、救護、人員輸送、炊事支援を行った。

 本大会は、天孫降臨の伝統のある高千穂の峰山頂をゴールとする距離9キロ、高低差1200メートルという過酷なコースで行われた。大会キャッチフレーズは「競争じゃなく挑戦。順位じゃなく、達成感」であり、ランナーは全行程上りという険しいコースに苦戦しながらも力走。ゴールである山頂にたどり着くと、高千穂の峰からの絶景を楽しんでいた。

 大会終了時には、隊員が炊事車で調理した豚汁と地元特産宮崎牛の焼肉がふるまわれ、参加したランナーからは「きつかったけど景色も豚汁も最高でした。来年も参加します」の声と笑顔をいただき、信頼感と感謝の気持ちにあふれた大会支援となった。





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