2014年8月15日 の記事
フィリピンでの活動終了
PP2014
アジア太平洋地域を艦艇等が訪問し、医療活動や文化交流等を通じて参加国の連携強化や国際緊急活動の円滑化を目的とした、米海軍太平洋艦隊主催の「パシフィックパートナーシップ2014(PP2014)」に参加していた海自輸送艦「くにさき」(艦長・笹野英夫2海佐)は、7月4日から始まった最終訪問国フィリピンのタクロバンでの活動を終えて7月23日、呉に帰港した。
4日に「くにさき」が入港したタクロバンには、空自輸送機C-1に搭乗した陸海空の医官やNGOスタッフで構成された医療チーム約25人も到着し活動をスタートさせた。
7日、市内北部のDIIT地区医療センターで、医療チームが医療活動を行った。午前9時半の診療開始時には、診察希望の住民で長蛇の列ができ、終了時間まで約300人超が訪れた。
また、6日間にわたり、市内のサンフェルナンド小学校では「くにさき」の乗員が各日約30人で文化交流を行った。生徒たちはラッパ演奏や日本語教室、けん玉、折り紙、剣道などの日本文化に触れた。胴着をまとった隊員達相手に竹刀で打ち込み稽古をする表情は笑顔に溢れていた。
15日、全ての活動を終えた一行はクロージングセレモニーの後、タクロバンを出港した。途中18日に沖縄・勝連に入港し、医療チーム、米豪軍がそれぞれ退艦、23日に母港呉に帰港した。実績はベトナム、カンボジア、フィリピンの3カ国で医療活動(受診者)1697人、衛生教育活動(受講者)2423人で、施設補修に陸自施設要員8人が参加した。