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漂流船を救助
「さみだれ」アデン湾にて

 3月2日夜(現地時間2日午後)、護衛活動開始までの間待機していた第17次派遣海賊対処行動水上部隊(指揮官・第4護衛隊司令 田尻裕昭1海佐)の護衛艦「さざなみ」(艦長・林泰弘2海佐)搭載ヘリが、白い布を振っているダウ船の乗組員をアデン湾西部で発見。当該情報を受け、ゾーンディフェンスを実施中の護衛艦「さみだれ」(艦長・斎藤貴2海佐)が現場海域に向かい、当該乗組員に対して救助の要否を確認したところ、当該乗組員が救助を要請。

 「さみだれ」に乗艦している隊員が、当該ダウ船の乗組員に対して聞き取りを実施したところ、当該ダウ船はソマリアのボサッソー港からイエメンのムッカラ港に向け航行中にエンジンが故障し、約10日間漂流していたことを確認。その後、当該隊員は、当該乗組員に対して、飲料水及び食料を提供。

 「さみだれ」は、現地の日の出まで、当該ダウ船の付近で警戒監視を実施。その後、「さみだれ」は、CTF151を通じてイエメンの沿岸警備隊と調整した当該ダウ船の引渡し予定海域に向け、当該ダウ船の曳航を開始。3月3日夜(現地時間3月3日午後)、イエメンのアデン港の沖合において、「さみだれ」は、当該ダウ船をイエメンの沿岸警備隊に引き渡した。