陸曹候補生課程修了を迎えて
第1水陸機動連隊(相浦)
陸士長 古澤 響
私は所属する水陸機動団から、第2陸曹教育隊に入校しました。地元を離れての初めての東北で、環境や人間関係等、様々な不安を抱いた事を覚えています。
しかし、その様な不安は教育開始当初から同期の皆が温かく受け入れてくれたおかげで払拭することができました。この教育を三カ月間乗り切ることができた事に感謝しています。
2曹教に入校し、陸曹になる上で必要な知識・技能、各種指揮能力やあるべき姿を学ぶことができ、自衛官として、人として大きく成長する事ができたと実感しています。特に、指導法の課目では教育上の着眼や実施上の留意事項・要領等、細部にわたり考察し被教育者に理解を促すための計画を作成する事により、自分自身の指導能力を高める事ができたと思います。
また、「服務の2曹教」と言われるだけのこともあり服務面はもとより、礼節・整頓・清掃、躾事項や伝令業務等を通じ、陸曹としての考え方や在るべき姿を教わる事ができました。一般部隊では指導されないような細やかな視点を学ぶ事ができたので、今後の部隊行動に反映し後輩隊員の育成に活かしていきたいと思います。
最後に、私は第145期陸曹候補生課程において、同期の大切さについて学ぶ事ができました。この約3カ月間で多くの困難や時間に追われ息が詰まりそうな場面もありましたが、仲間で協力し支え合う事で乗り越える事ができました。
候補生課程修了を迎えた今、非常に充実感を感じると共に、自分自身が成長する事が出来たと実感しています。これまで御指導頂いた教官・助教の皆様、環境や管理面で支えてくださった本部要員の方々に感謝しています。ありがとうございました。
陸曹候補生課程修了にあたって
第44普通科連隊(福島)
陸士長 長嶋 剛史
第145期(2次)陸曹候補生課程の卒業を迎え感じた事は、大きく二つあります。
先ず一つ目は陸曹としての責任感です。小部隊の指揮官として、後輩隊員の模範とならなければなりません。その為には、服務面や規律面といった様々な場面において、先ず自分がやるべき事をやるという基本基礎が大事だと思いました。また、各課目において指導する立場になるという事で、各課目の知識技能を磨くとともに、被教育者に正しく分かり易く伝える為にはどうすれば良いのかを考えるようになりました。その中で、教育に対しての熱意を持ち、教育する課目の為の準備や助教との教授予行の大切さを実感しました。
当初は人前に立ち指導していくという事に不慣れな点や抵抗がありましたが、少しずつ意識して人前に立って話す事で徐々に慣れていきました。本教育間の終盤に差し掛かっては、事前準備をしっかりと行い、自信と熱意を持って話す事ができるようになったと思います。同時に学ぶという修学心(意欲)や率先して行動する習慣も身に付いたと思います。
二つ目は、同期との団結力です。本教育の中では、様々な困難や試練がありました。一人ではどうしようもない事や、心が折れてしまいそうになった時でも、バディや班、区隊、同期の仲間と一丸になり、支え合い励まし合いながら乗り越える事ができたと思います。
また、自分たちの時間を確保し有効活用する為にも同期で業務を分担し、協力し合いながら良好なチームワークを発揮する事ができたと思います。
これらの事から、本教育では、陸曹としての責任感は勿論の事、人としても成長する事ができたと感じると共に、本教育で培った団結力を部隊でも反映し、組織の一員として任務達成に貢献したいと思います。
情報科部隊配属を迎えて
東北方面情報処理隊(仙台)
1陸士 釜石 聖
新隊員特技課程を終えるとともに、部隊配属になってから間もなく1カ月が経とうとしています。1カ月前のワクワクと不安が入り混じった気持ちは良くも悪くも少しづつ薄れていき、今は毎日が非常に充実しており部隊勤務が楽しい限りです。
情報科隊員として今はまだ何もできませんが、今後成長できるよう、判断力と周りを見る観察力を養っていきたいと考えています。
その為にも自ら積極的に行動し、先輩方からのアドバイスを活用していく事で自分の成長と自信にも繋がっていくと思います。
この先もたくさん悩む事はあると思いますが自分らしさを見失わずに毎日を積極的に、また有意義に過ごして部隊に貢献できる情報戦士に成長していきたいです。
情報科部隊配属を迎えて
東北方面情報処理隊(仙台)
2陸士 髙橋 輝正
この度、情報学校で実施された新隊員特技課程教育を終え、東北方面情報処理隊に配属となりました。本教育では、自分がやるべきこと、努力するべきことを常に意識し、さらにそれらを継続することに心掛けていました。
その結果、成績優秀により表彰していただきました。とても光栄なことで嬉しかったです。
これからの部隊勤務において、本課程教育で培った一生懸命努力する姿勢と情報科隊員として重要な考える力を養い、部隊の戦力になれるよう努力していきたいと思います。そして将来は、情報科ひいては自衛隊を支えられるよう志を大きく持ちたいです。
自衛官として、また社会人としてまだまだ未熟ですが、ここまで私を育て、入隊したことを喜んでくれた家族に感謝したいと思います。家族の支えがあったからこそ成長できたと強く感じています。これまでありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願い致します。
初異動で感じたこと
第4陸曹教育隊(大津)
2陸曹 春本 正剛
今年3月18日付で、第3高射特科大隊本部管理中隊から第4陸曹教育隊共通教育中隊に異動しました。入隊から約18年勤務した慣れ親しんだ部隊からの異動であり、教育隊については右も左もわからない状態でしたが、区隊長をはじめ要員の方々にしっかりと教えていただき、今ではなんとか環境に慣れ、業務に集中できるようになりました。
今回は単身赴任であり、営内では自分の時間がたくさん持てると考えていましたが、今まで一緒に過ごした家族がいないことに寂しさを感じます。今では、ちょっとうるさいなと思っていた子供たちの声が聞きたくて、できるだけ週末には自宅に帰り、家族サービスに時間を使うようになりました。この異動を通して家族の大切さを改めて実感できました。その上で、これから4曹教でしっかりと仕事を頑張っていこうと思っています。
憧れのレンジャー隊員となって
第25普通科連隊(遠軽)
2陸曹 青柳 裕眞
名寄駐屯地で実施された「令和6年度師団集合教育レンジャー」の教育を終えてレンジャー隊員となり、部隊に還ってくることができました。今教育を通じて自身の弱さや同期の大切さを改めて感じる事ができました。私は教育間、同期に迷惑をかけてしまい不甲斐なく思う事もありましたが、同期の支えや教官・助教の皆様のおかげで修了の日を迎えることができました。レンジャー教育参加を志願したきっかけは、部隊のレンジャー隊員の方たちの強い姿を見て自分も困難な状況でも任務を完遂し得る精神力を身に付け部隊に貢献したいと思ったからです。
山地総合訓練においては懸垂下降やバランス登降などの山地技術の練成をした際、基礎訓練で学んだ技術を実際の生地で実施する事の難しさや恐怖心を感じましたが、教官・助教のご指導や同期のアドバイスで怪我することなく乗り越える事が良い経験となりました。また、生存自活訓練で蛇や鶏を捌いて食べた際には、食べられることへの感謝の気持ちや命をいただく尊さを改めて学びました。
今教育において同期の大切さや自身の弱さを感じたことがいくつもあります。今後は自身の弱さと向き合い、学んだ知識と技術を磨き指導者としてレンジャー教育に携わることが出来るよう努力していきたいと思います。
私は、自衛隊に入って沢山の事を経験し、成長する事が出来ました。私が成長出来たのは新隊員前期の班長がいたからです。
班長要望事項は「やれ」でした。言われた事は必ずやる。挑戦してみる。そんな班長の教えがあったからこそ今、どんな事にも挑戦する事で沢山の事を学び、知識を高め自分自身を成長させる事が出来ていると思います。また、部隊配属して一年が経ち後輩も入ってきました。私が沢山の事に挑戦して成長出来たように、後輩が挑戦できるような環境を作り、挑戦する事が大切という事を教えたいと思います。
自衛隊に入り、多くの人と出会い、色々な事を学ばせていただき感謝することばかりです。これからも多くの興味を持ち、挑戦し続け、私らしく後輩と共に成長していきたいです。