自衛隊ニュース
「遊ぼう!ぼうけんの森」支援
<第8高射特科群>
第8高射特科群(群長・栗田千寿1陸佐=青野原)は、9月下旬、北播磨青少年本部が主催し、やしろの森公園(兵庫県加東市)で開催された「第4回遊ぼう!ぼうけんの森」を支援した。
本イベント支援は、自然豊かな公園内にいくつかのブースが設けられ、その中の一つを防災学習ブースとして担当するもの。参加した子供たちは、小学生約60名で、支援内容として、体験型防災学習ブースの開設のほか、野外炊具による食事(カレーライス)の調理・提供を行った。
体験型防災学習ブースでは、水害を想定した土のうの積み上げ体験や断水を想定した井戸からの給水・水缶の運搬の体験を通じ、防災に関する興味・関心の高揚を図った。
昼食では、野外炊具で調理したカレーライスを提供し、参加者からは、「とても美味しい」との声が多数あり、おかわりをする子供たちも見られた。「美味しい」の言葉と子供たちの笑顔は、隊員たちの喜びと自信になった。
群は、本イベント支援を通して自衛隊に対する理解促進と親近感を醸成することができた。
空中散歩!絶景で知る陸自
中方ヘリ隊×阪神病院
自衛隊阪神病院(病院長・内藤智子陸将補)は、8月22日、中部方面ヘリコプター隊(隊長・田川秀樹2陸佐)および八尾駐屯地の協力を得て、部外協力団体及び駐屯地所属隊員からの紹介による募集対象者および保護者14名のヘリコプター体験搭乗を実施した。
川西駐屯地における概要説明ののち、移動した八尾駐屯地では、搭乗前に中部方面ヘリコプター隊のパイロットによる安全教育、ヘリコプター紹介が実施された。緊張の面持ちでフライトを待つ小中学生からは「ヘリコプターに乗れるなんて考えたことなかった」「初めてヘリコプターに乗る。少し緊張している」などの声が聞かれた。天候にも恵まれ、空からの景色を体験した後は、「すごく景色が良かった。すごい経験ができた」「上がるときにフワッとした!もう1回乗りたい」など興奮気味な感想とともに、「パイロットや女性自衛官がかっこよかった。どうしたらなれるのか知りたい」など自衛隊への関心をうかがわせる発言や「搭乗機が実際に災害救助に参加する機種と知り、日頃はうかがい知れない自衛隊の業務を身近に感じるとともに、隊員と触れ合うことにより、より信頼が増した」との陸上自衛官の活動に理解を示す声もあり、募集に資する多くの情報を得るのみならず、陸上自衛官の活動に対する理解を深めてもらう場ともなった。
自衛隊阪神病院は、引き続き各部隊の協力を仰ぎながら、部外協力者や家族等からの情報をもとに、より多くの国民に、『自衛隊を様々な側面から知る機会』を提供していく所存である。
機略縦横(83)
陸上自衛隊輸送学校最先任上級曹長 准陸尉 藤原 治
座右の銘
皆さんは座右の銘はお持ちでしょうか。私は、最先任上級曹長(連・大隊等)課程に入校するまでは、座右の銘というものにはあまり関心がありませんでした。
課程教育間に教官から「最先任なら座右の銘の一つくらいは持っていてもいいのではないか」と言われ、自分に共鳴できるものは何かを考えました。ある日、散歩途中で寺院入り口にある掲示板に目が留まりました。そこにはいくつかの言葉が記されており、その中の一つに「難が無いと無難な人生、難が有ると苦難な人生、難が有るから有難い」それを見た時、これだと思いました。
難が無いと何も無く楽だと思っていても何も無いからそれ以上の向上も進歩もない。逆に難が有るとそれに立ち向かうため肉体的また精神的に苦労がある。しかしその苦労を乗り越えることで自身が経験でき成長できる。それに対し感謝するまさに難が有ると書いて「有難う」。
これから様々な経験をして進んで行く途中には困難にあたる時が来るかもしれません。そんな時は、「これを乗り越えれば自分はさらに成長できる」と思えばどうでしょう。この座右の銘とともに経験を後輩育成に繋げていきたいと思います。