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第3代統合幕僚監部最先任下士官に宮前稔明准海尉
第2代渡邊准陸尉は盛大な見送りを受けて定年退官

 9月17日、防衛省で統合幕僚監部最先任下士官交代式が行われた。行事には、河野克俊統合幕僚長をはじめ統幕高級幹部、鈴木喜晃陸自最先任上級曹長、関秀之海自先任伍長、新井岳志空自准曹士先任、在日米軍最上級曹長らが陪席した。

 9月18日をもち定年退官する第2代統幕最先任下士官・渡邊満徳准陸尉(同日付で3陸尉に特別昇任)は、平成25年3月に試行中だった統幕最先任下士官の第2代目に上番し、制度の発展に大きく寄与した。3回の「日米最先任下士官会合」を実施する等、日米間の下士官交流を積極的に推進する等、国内外の下士官レベルの交流を通じて統幕長を積極的に補佐した。渡邊准陸尉は「陸海空の各メジャーコマンド、各部隊最先任、在日米軍最先任等の強いリーダーシップのもと、任務が完遂できました」と一言ひとこと噛み締めながら感謝の言葉を述べた。

 第3代統幕最先任下士官・宮前稔明准海尉は昭和57年3月、第7期一般海曹候補生として海上自衛隊に入隊。大村航空隊を皮切りに各部隊で勤務後、平成25年6月海上自衛隊先任伍長を経て、同27年9月18日をもって3代目統幕最先任下士官に上番した。宮前准海尉は「今まで築いてきた陸海空米軍との絆・関係をより一層深めていくことに努めていきたいと思います。皆さんのご支援ご協力をよろしくお願い致します」と力強く、真っ直ぐに前を見据え着任の挨拶を行った。

 河野統幕長は渡邊准陸尉に対し「統幕長を補佐し、日米下士官交流の深化に寄与する等統幕最先任制度の発展に大きく寄与した」と、慰労の言葉を述べ、宮前准海尉に対しては「海上自衛隊先任伍長としての経験を遺憾なく発揮してほしい」と激励した。

 式後は、着任時の統幕長である岩崎茂政策参与をはじめ各幕の隊員・職員など200名近くがA棟ロビーで花道を作り渡邊准陸尉を見送った。