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壮美華麗に「和」を表現
中部方面隊音楽まつり

 陸自中部方面隊は、2月27日に兵庫県西宮市の県立芸術文化センターにおいて「和」をテーマに平成27年度中部方面隊音楽まつりを実施した。中部方面隊内5つの音楽隊と9コ駐屯地の隊員からなる自衛太鼓に、在日米陸軍軍楽隊(キャンプ座間)と尺八奏者「岳人山」氏をゲストに迎え、総勢300人を超える出演者が、壮美華麗に「和」を表現して、一般公演・招待公演合わせて約3,600名の聴衆を魅了した。

 公演は前半・後半の2部構成からなり、前半は3師団、10師団、13旅団、14旅団の各音楽隊が、自衛隊らしくダイナミックなドリル演奏やダンスを交えてそれぞれの「和」を表現した。続いて約100名からなる自衛太鼓が滋賀十戦太鼓リーダー西川武1陸曹の指導のもと「弥生の空」を初披露し、勇壮なリズムと統制美で躍動感に溢れたバチ捌きにより、「大和(やまと)」を表現した。

 後半は、方面音楽隊が前半とは対象的に和やかな曲調の「千と千尋の神隠しセレクション」を演奏した後、「融合の和」をテーマとした〝中方の歌姫〟鶫真衣陸士長の伸びのある美しい歌声と在日米陸軍軍楽隊男性歌手の豊かな声量との力強いハーモニーで、「ユー・レイズ・ミー・アップ」を歌い上げた。

 ゲスト出演の在日米陸軍軍楽隊は、東日本大震災時に日本を励ますために作られた曲「Song for Japan」を心を込めて演奏した。

 締めくくりには、音楽隊員がステージ上に集まり、方面音楽隊長樋口孝博2陸佐の指揮により観客と一体となって「いざ起きて戦人よ」を合同合唱し、会場が一つの大きな「和(輪)」となり盛大なフィナーレを飾った。

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