2016年6月1日 の記事
遠洋練習航海部隊出国
薄雲の合間から覗く初夏の漏れ日に純白の制服がよく映えた5月20日、平成28年度遠洋練習航海部隊(司令官・岩崎英俊海将補。練習艦「かしま」、練習艦「せとゆき」護衛艦「あさぎり」、第66期一般幹部候補生課程修了者約190名を含む総勢約750名で構成)出国行事が若宮健嗣防衛副大臣、黄川田仁志外務大臣政務官、武居智久海上幕僚長をはじめ約600名の見送りを受けて横須賀基地逸見岸壁で盛大に執り行われた。
記念の60回目を迎えた今年度は東回りでの世界一周、約5カ月間で13カ国16寄港地(初訪問国はリトアニア。初寄港地は米国のジャクソンビル、ドイツのロストック、イタリアのチビタベッキア)を巡る。第一次世界大戦当時、英国や仏国の要請で物資輸送や商船護衛の任務に就いた先達の足跡(永田丸戦没100周年慰霊祭‥於・ブレスト:仏国、帝国海軍第二特務艦隊戦死者墓碑への献花‥於・バレッタ=マルタ共和国)を訪れる予定も組まれている。約100年前にも、今日アデン湾で海上自衛隊が取り組む商船護衛と同様、外洋を越え遥か異国で海上防衛に尽くした人々に想いを馳せる機会を得ることになる。