2024年1月1日 の記事
同盟国・同志国との連携強化進む
日英伊次期戦闘機共同開発が加速
12月14日、防衛省で木原稔防衛大臣、シャップス・イギリス国防大臣、クロセット・イタリア国防大臣が会談を行い、次期戦闘機共同開発を効率的に進めるための政府間機関「GIGO(GCAP International Government Organisation)を設立することで合意、同日条約に署名した。
2022年12月に、日英伊首脳が「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」を発表してから1年、2035年までの開発・初号機配備の実現に向けてまた一歩前進した。
GIGOは3カ国の代表による「運営委員会」と実務を担当する「実施機関」から構成され、2024年度中にイギリスに本部が設置される。実施機関の初代トップには日本人が、3カ国の企業でなる共同事業体制のトップにはイタリア人が就任することも決まり、3カ国間でのバランスをとった。
木原防衛大臣は条約署名後の共同記者発表で「抑止力の根幹をなす航空優性を確保し続けていくことは、必ず成し遂げなければならない重大な挑戦だ。今やどの国も一国では自国の安全を守れない」等と述べ、「GCAPは日英伊という同志国が優れた技術を持ち寄り、コストとリスクを分担し合う事を可能とする歴史的なプログラムだ」と共同開発の意義を強調した。