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航空自衛隊

飛行場を広報展示室にリアルに再現

浜松基地教材整備隊が作成

〈空幕広報室〉

 2月10日、空幕広報室は、市ヶ谷基地厚生棟「広報展示室(内局所有)」内にある航空自衛隊コーナーの一部リニューアルを行った。

 この展示室は、内局が所有しているもので、陸海空自衛隊それぞれの紹介を行っている場所であり、市ヶ谷台ツアーなどで訪れる見学者を楽しませている。

 空幕広報室では、航空自衛隊の魅力を発揮しコーナーを充実させるために、何か出来ることはないかと考え、昨年度、浜松基地にある教材整備隊にこの飛行場地区のジオラマ作成を依頼した。

 このジオラマは、航空自衛隊の飛行場地区にある航空機、格納庫、管制塔及び滑走路そして、ライトまでリアルに再現されており、教材整備隊の職人魂が節々に輝きを放っている。

 これからも、より一層、展示室を訪れる見学者を楽しませてくれることだろう。


サイバー攻撃等対処等集合訓練

〈作戦システム管理群〉

 作戦システム管理群(司令・谷口誠1空佐=入間)航空総隊で運用している自動警戒管制システム『JADGE』等のソフトウェア管理等を行っている部隊)は、2月8~9日の2日間、航空総隊のサイバー攻撃等対処等集合訓練(基礎)を実施した。

 これは、航空総隊隷下部隊の情報保証担当者等に対して、サイバー攻撃等対処に関する基礎的な知識及び技能を習得させるために訓練を行うものである。

 今回の集合訓練「基礎」のほか、集合訓練「応用」及び部隊において実施する巡回訓練も定期的に実施している。

 訓練には全国の部隊から19名(3等空佐~空士長)が参加し、「情報セキュリティの概論及び関係規則」、「サイバー攻撃等の脅威」等に関する座学及び、サイバー訓練評価装置を使用したサイバー攻撃等対処実技を実施し、サイバー攻撃等対処能力を向上させ各部隊に帰隊した。

 集合訓練は、平成19年度から実施しており、のべ300名ほどが訓練に参加している。また、巡回訓練は、平成16年度から実施しており、航空自衛隊指揮システム(JACS)等のシステムに対するサイバー攻撃等対処の訓練を行っている。


CRM講習を聴講

〈航空支援集団・飛行点検隊〉

 飛行点検隊(司令・吉廣敏幸1空佐=入間)は、飛行安全に関連して海上自衛隊厚木基地の第51航空隊で行われたCRM講習に、当隊所属の操縦を昨年7月から3回にわたり1人ずつ聴講させた。

 本派遣は、昨年4月6日に鹿児島県鹿屋航空基地の北方山中において発生したU-125飛行点検機航空事故の再発防止策の一環として実施したもの。

 CRMとは、Crew

Resource Managementの略語で、『安全な運航を達成するために、操縦室内で得られる利用可能な全てのリソース(人、機器、情報など)を有効かつ効果的に活用し、クルーメンバーの力を結集して、クルーの業務遂行能力を向上させる』というもので、本講習は過去の事故や事案などの事例から得られた教訓などに基づいて、クルーパフォーマンスを高めるため、座学教育や実習訓練などを行うものである。

 派遣したのは、昨年7月と10月及び今年3月の計3回、各3日間の講習で、航空事故要因分析、ヒューマン・ファクターをはじめ、CRMの概要及びCRMスキルの概念、そしてCRMスキルを活用した実習や部隊における訓練実施要領などについて聴講した。

 これらの知見を得つつ隊内に普及して、隊員の安全意識の更なる高揚と安全管理活動の資とするとともに、さらに、飛行点検隊として、このような悲しく痛ましい事故は二度と起こさないという誓いを新たにするものである。


地元の伝統行事 水門祭に参加

〈患本分屯基地〉

 2月11日、串本分屯基地(司令・作久川希世秀1空佐=和歌山県)は、紀伊大島の水門祭(県無形民族文化財)に参加した。この祭は、誉田別命(ほむたわけのみこと・応神天皇)が、紀伊大島の近くの通夜島に上陸した際、島民が船で出迎えたのが由来とされる。祭の中でも隊員15名が参加した櫂伝馬(かいてんま)競漕は、各組12人づつの漕ぎ手のうち、赤組‥  (はやぶさ)には8名、白組‥鳳(おおとり)には7名の隊員が乗り込み、強風が吹き荒れる寒空の下「エイ、ヤー」と掛け声をかけながら20分を超える競漕を実施した。参加した隊員達は、「自衛隊が、地元の伝統行事に参加し、また、地元住民との絆を深めることが出来て非常に良かった。来年以降も積極的に参加したい」等と述べていた。

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