自衛隊ニュース

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北部航空音楽隊が第43回定期演奏会

北海道での開催は5年ぶり

3月2日、北部航空方面隊(司令官・亀岡弘空将)は、札幌コンサートホールkitaraにおいて北部航空音楽隊第43回定期演奏会を開催した。北海道での開催は平成31年(札幌文化芸術劇場hitaru)以来、実に5年ぶりとなる。
 当日は、約3000名の応募の中から抽選で当選した多くの方に演奏を楽しんで頂いた。
 演奏会は2部構成であり、第1部は「空から宙(そら)へ」と題し、今年創立70周年を迎える航空音楽隊が、これまでの「空」から「宇宙」へと活動範囲を広げ活躍するイメージの楽曲を、第2部では「舞台芸術への誘い」と題し、一度は聞いたことのある映画音楽などで会場を魅了した。
 豊浦音楽隊長の指揮のもと、航空自衛隊行進曲「空の精鋭」に始まり、アンコール2曲を含む全10曲の圧巻の演奏を披露し、会場は大歓声と拍手に包まれ、感動と興奮の中幕をとじた。

空自の各基地で二十歳を祝う

<芦屋>

芦屋基地(司令・北川英二空将補)に所属する本年度20歳を迎えた隊員に対し、社会人及び自衛隊員としての立場を認識させるため、「令和5年度芦屋基地20歳のつどい」を実施した。基地司令から祝辞の中で「利他の精神」を持つよう訓辞があり、複数の隊員が緊張の面持ちで答辞を述べた。共通していたのは家族や友人等への感謝の意。また「将来に対する希望」や「向上心を持って職務に邁進したい」といったポジティブな声も多くあった。共に任務を遂行していく仲間として、どれも頼もしいものだった。会食の時間になると、あの硬かった表情が徐々に和らぎ、笑顔が見られるようになった。口いっぱいにステーキを頬張り、楽しそうに会話する隊員が見られ、心が和む場となった。
 今後、徳操を養い、知識及び技能の習得、経験の蓄積等により、社会人及び自衛官としての成長が期待される。


<百里>
1月31日、百里基地(司令・松浦知寛空将補)は、「百里基地二十歳を祝う会」を司令部庁舎2階特別会議室で行った。会は、基地司令の祝辞で始まり、二十歳を迎えた隊員の代表挨拶の後、記念品の贈呈が行われた。その後、司令部庁舎前及びエプロン地区で航空機が並ぶ姿を背に全員で記念撮影を行い、その後、各隊員が思いのままに写真を撮った。百里基地で二十歳を迎え、決意を新たにした隊員の更なる成長と活躍を期待する。

令和5年度航空保安管制競技会

全国の管制隊等が航空管制の技量競う

 2月20日から22日、航空自衛隊航空保安管制群(司令・定免克己1空佐=府中)は「令和5年度航空保安管制競技会」を小牧基地に所在する第5術科学校で実施した。管制官を養成する第5術科学校のシミュレーター等を使用した本競技会は、昭和46年からほぼ毎年この時期に行われている。全国の管制隊等の代表が、その看板を背負って再び母校の門をくぐり、日頃の練度成果を発揮する1年に一度の晴れ舞台である。
 競技会は「航空管制部門」に12個部隊、「飛行管理部門」に4個部隊が参集され、実技と筆記でしのぎを削った。


ベテランと初級幹部が力合わせる

 今年の「航空管制部門」はターミナル・レーダー管制を実施した。1チームは幹部1名と准曹3名の計4名で構成。保有資格や参加歴等一定の条件があり、今年度は、ベテランの技量と初級幹部の指揮監督能力が評価要素となった。再会した同期と談笑を交わす和やかな開会式前の雰囲気から一転、独特の張り詰めた緊張感に包まれた競技会場で、いかに普段通りに冷静な判断を下してチーム内で連携が取れるか、結果の良し悪しは個々の技量もさることながらチーム力によるところが大きい。
 航空管制部門の実技は、3個戦闘飛行隊と救難隊が所在し、民航機の就航する仮想の飛行場を想定。判定項目は大きく次の4つ。「(1)出発機と到着機が競合する状況でいかに順序づけて管制できるか」「(2)指定された高度を逸脱した航空機が、他の航空機に近づきそうになったことに気付くか」「(3)レーダーに呼び込みがない小型機に気付いて、他の航空機との安全を確保できるか」「(4)緊急状態を宣言した小型機の対処ができるか」。これらの事態がたった20分で複合的に発生する。あっという間にレーダーは航空機で埋めつくされ、運用主任は慌ただしく指示を出す。審査員の厳しい目が選手の一挙一動を見逃さない。
 飛行管理部門の実技は、正確かつ迅速な飛行計画入力と、複数生起する事態に優先順位を考慮し対処が出来るかを競った。
 当日は第5術学校長や航空支援集団司令部幕僚長も視察し、選手の動きとレーダーを交互に見守った。


優勝は美保と飛行管理隊

 22日、閉会式で審査結果が発表され「航空管制部門」は美保管制隊が優勝に輝いた。準優勝は三沢管制隊、第3位が築城管制隊だった。「飛行管理部門」では飛行管理隊(府中)が優勝、千歳管制隊が準優勝だった。

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