自衛隊ニュース

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全国地本長会議

募集目標達成に向けて

 6月24日、防衛省において「令和元年度全国自衛隊地方協力本部長会議」が実施された。これは、採用目標未達を契機に10年ぶりに再開された平成28年度から毎年開催されているもの。募集活動の最盛期が始まる7月を前に陸海空各幕僚長は、全国から集まった地本長・陸海空自衛隊の総監部等の人事部長等へ、募集目標達成に向けて熱いメッセージを贈った。

 全国の地本の指揮監督を担任する湯浅悟郎陸上幕僚長は訓示で、地本長をはじめとする参加者に労いの言葉を述べるとともに、「何が何でも任務(募集目標達成)を果たすぞという意気込みを持ってほしい」と要望した。続いて募集関係費の配分の早期化、女性隊員受入れの基盤整備、給与体系、身体検査基準の見直し等、陸幕の施策を説明し「忌憚のない意見を提出してもらいたい」と述べた。最後に「人は実動の組織たる我々にとって一番大事なもの。よろしく頼む」と激励した。湯浅陸幕長に続き、山村浩海上幕僚長、丸茂吉成航空幕僚長が説示を述べ、参加者は目標達成への意思を共有した。


優秀地本等表彰

栃木・山梨・福岡が第1級賞状

 会議に先立ち、同会場で「優秀地本等表彰」が行われた。これは「募集業務」「就職援護業務」「予備自衛官等管理業務」等、業務全般に対して優秀な成績を収めた地本、広報官を讃えるもの。特に優秀と認められた第1級賞状の表彰式は、同日午後から大臣室において行われた。

 受賞地本等は以下のとり(カッコ内は本部長名)

【第1級賞状】

栃木(諸石正弘1陸佐)

山梨(新宅正章1陸佐)

福岡(深草貴信1陸佐)


【第2級賞状】

函館(小幡哲也1海佐)

青森(木村政和1空佐)

宮城(古屋浩司1陸佐)

新潟(大倉正義1陸佐)

静岡(宮川知己1空佐)

福井(藤田泰三1海佐)

京都(亀井律子1陸佐)

大阪(富崎隆志陸将補)

鳥取(青木秀敏1陸佐)

島根(高橋洋二1陸佐)

広島(鷹尾潤1海佐)

香川(河合龍也1陸佐)

大分(井村昭利1陸佐)

熊本(濱田博之1陸佐)

宮崎(荒井将人1空佐)


【陸上幕僚長褒賞】

愛知(福重毅尚1陸佐)

 ▽就職援護


【優秀広報官表彰

 第2級賞詞】

伊藤健太郎2陸曹<新潟>

伊與田剛陸曹長<静岡>

鶴野邦昭2空曹<福岡>

【同第3級賞詞】

松永達行1海曹<和歌山>

山本幸二陸曹長<愛媛>

【同第4級賞詞】

早川崇1陸曹<札幌>

武藤健2陸曹<函館>

長内章2陸曹<青森>

小野里知子2陸曹<宮城>

田畑亜沙美2陸曹<群馬>

毛利将人2陸曹<埼玉>

滝口貢陸曹長<東京>

門脇祥高2陸曹<滋賀>

上垣輝幸2陸曹<兵庫>

竹野徹1陸曹<広島>

杉原高雄陸曹長<香川>

榮真路空曹長<鹿児島>

中村公一郎1海曹<沖縄>


【隊員自主募集

優秀部隊等褒賞】

・陸上幕僚長褒賞

第13旅団<海田市>

西部方面混成団<久留米>

第9特科連隊<岩手>

第9飛行隊<八戸>

大和駐屯地業務隊<大和>

・海上幕僚長褒賞

第2潜水隊群司令部<横須賀>

第1掃海隊司令部<横須賀>

特務艇「はしだて」

横須賀地方警務隊

・航空幕僚長褒賞

航空教育隊<防府南>

第3航空団<三沢>

令和元年第2次基礎となる部隊の訓練検閲

<2普連>

 第2普通科連隊(連隊長・榧野道彦1陸佐=高田)は6月28日から7月2日までの間、連日の降雨の中、関山演習場において第2中隊、情報小隊及び重迫撃砲小隊に対し、「令和元年度第2次基礎となる部隊の訓練検閲」を実施し、教育訓練の成果を評価するとともに進歩向上を促した。この際、12施設隊、12化学防護隊及び12後支2整中1小隊との協同訓練を行った。

 本検閲に先立ち高田駐屯地で訓練開始式を実施し、統裁官(連隊長)は、「状況に応ずる適切な状況判断」「基本・基礎の確行」「安全管理・物品管理の徹底」の3点を要望し「これまでの練成成果を最大限発揮し、任務達成することを期待する」と訓示した。その後、受閲部隊は隊容検査を行い、令和初となる台風が近づく雨の中、作戦地域である関山演習場に前進した。

 第2中隊は連隊の左第一線主戦闘地域守備部隊として陣地占領し、偵察・調整、防御準備を行い、侵攻する敵を阻止した。

 また情報小隊は連隊直轄の情報収集部隊として作戦地域前方に潜伏して監視網を構成し、敵情を収集、重迫撃砲小隊は火力戦闘部隊として連隊の戦闘に陣地を占領、防御準備し、密接かつ継続的な火力戦闘を行った。

 受閲各部隊は3夜4日にわたる作戦期間中、悪天候を克服し、各級指揮官の的確な指揮のもと任務を完遂して所望の成果を得ることができた。

第1次第6師団訓練検閲~師団の耳目となれ~

<第6偵察隊>

 第6偵察隊(隊長・野田尊文2陸佐=大和)は、第6師団が機動師団として改編後初となる「令和元年度第1次第6師団訓練検閲」を受閲した。

 隊長は「目的・目標の確立」「偵察の矜持を持て」を要望事項に挙げ、隊は岩手山演習場、白石布引山演習場そして王城寺原演習場それぞれに展開する為、約400kmに及ぶ長距離機動を行った。その後、敵の進出経路に対して監視網を構成し、四夜五日に渡る師団の攻撃に資する偵察活動を開始。隊員達は敵主力の撃破に資する情報を収集、見事敵情を解明して師団の耳目としてその決心に寄与した。その後実施された射撃検閲では、基本射撃、至近距離射撃及び偵察警戒車の射撃で日頃の練成の成果を十二分に発揮し、戦闘職種としての練度の高さを証明した。

 第6偵察隊は、師団改編に伴い、大和駐屯地もまた新たな態勢となり最初の訓練検閲となったが、見事任務を完遂し、新しい一歩を踏み出した。

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