2019年12月15日 の記事
令和元年度自衛隊音楽まつり
EVOLUTION
変革の響き、進化への序幕
11月30日と12月1日の2日間全5公演の日程で、「令和元年度自衛隊音楽まつり」が開催された。令和初となる「自衛隊音楽まつり」には、陸海空自衛隊音楽隊、第302保安警務中隊、自衛太鼓、防衛大学校儀仗隊、ゲストバンドとして在日米陸軍軍楽隊、米海兵隊第3海兵機動展開部隊音楽隊、ベトナム人民軍総参謀部儀礼団軍楽隊、ドイツ連邦軍参謀軍楽隊など総勢約1000名が出演。その華やかな舞台を約800名が後方から支えた。なおドイツとベトナム軍楽隊は初参加となった(7面に指揮者のインタビューを掲載)。
今回の会場は、国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)。1964年の東京オリンピックに合わせて建てられた競技場で、これまでに多くのビッグイベントが行われてきた場所だ。昨年度までの会場で、現在は来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて改修工事中の日本武道館と違い、観客席が前後に分かれており、アリーナの横幅が長いのが特徴。そのため、これまで以上に鑑賞者を意識し、ダイナミックな動きのある演出が印象的だった。なお来年度の会場は日本武道館に戻るとのこと。
今年度のテーマは「EVOLUTION~変革の響き、進化への序幕~」。時代は新しく「令和」を迎え、防衛省・自衛隊は昨年末に策定された新「防衛大綱・中期防」のもと、従来の延長線上にない真に実効的な防衛力の構築を目指している。各出演部隊が魅せた新しい試みに込められた、平和へ向けた自衛隊の変革や進化。その想いが伝わったかどうかは、全5公演で贈られた3万8506名の惜しみない拍手が雄弁に物語っている。
(7面に写真特集を掲載)