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発展的改編行事

第1機甲教育隊

 第1機甲教育隊(隊長・甲田宏1陸佐)は3月16日、改編・廃止日に先立ち発展的改編行事を実施した。行事は戦車の脱魂式、記念碑除幕式及び隊旗返還式の3部構成で、団長をはじめお世話になった協力団体、歴代教育隊長、OBの等多数の来賓を迎えて厳かな雰囲気の中で粛々と実施した。脱魂式とは戦車から魂を抜く儀式であり、隊から送り出す最後の74式戦車に対して実施した。団長、教育隊長以下全隊員、更に参加を希望した一部のOBの立ち会いのもと、長年共に学生教育・訓練に臨んでくれた戦友である74式戦車の桜・第1機甲教育隊のマークを消し別れを告げた。

 記念碑除幕式は、第1機甲教育隊OB会亀の会の主催により実施した。これまで教育隊舎前に設置されていた、隊風である「明朗・自主・積極」の碑を丁寧に磨き上げるとともに、新しく隊のシンボルマークや沿革等を取付けリニューアルしたものを発展的改編に伴う記念碑としてOB会から寄贈を受けたものを除幕した。

 隊旗返還式においては、隊としてまず各教育中隊長から各中隊の伝統と思いのこもった中隊旗の返還を受け、その後、御殿場・裾野両市長、混成団隷下部隊長、駒門駐屯地各部隊長並びに協力会OB等の来賓の参列のもと、教育隊長から廃止担任官である混成団長に隊旗を返還した。東部方面総監からの祝電、団長訓示を耳にし、隊員一同は1機甲の所属で任務に携われたことに誇りを感ずるとともに、1機甲の伝統を継承する者としての使命を新たにした。

 隊は一連の改編行事を無事に終えることができた。ここまで任務を完遂してこれたのも、OB会、東混団後援会をはじめとする多くの御支援を頂いた方々、団長の御指導をはじめ、混成団各隷下部隊長の御支援及び御協力があってこそ成せたものであり、56年7ヶ月の長きにわたる第1機甲教育隊への御厚配に心から感謝申し上げる。