自衛隊ニュース
入隊・入校おめでとうございます
陸自幹部候補生学校
陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・吉川徳等陸将補=前川原)は4月1日、第105期一般幹部候補生(防大・一般大卒)課程、第105期一般幹部候補生(部内)課程(前段)、第60期医科・歯科幹部候補生課程及び第7期看護科幹部候補生課程の計684名の合同入校式を執り行った。
入校式では、上田和幹陸上幕僚副長をはじめ、吉冨巧久留米市議会議長等多数の部内外来賓立会のもと、候補生に対する辞令書交付、候補生による任命申告、宣誓及び入校申告が行われた。
吉川学校長は、式辞において「すべてを修養の場ととらえ、幹部候補生として為すべきことを為せ」と要望し、「自分は何を為すべきかを常に考え、失敗を恐れず果敢に挑戦し、今の自分に何が足りないのか、どうすればもっと良くなるのかを真摯に反省し、自らの資質、知識、技能を高める不断の努力を継続してもらいたい」と歓迎の言葉を贈った。
続いて、上田陸上幕僚副長から「幹部自衛官としての使命感を確立せよ」、「今に即応し、未来を創造し得る幹部たれ」の2点の要望事項と、「諸官一人ひとりが『今に即応』し、『未来を創造』し得る幹部となれるのか、常に自問自答を繰り返し、日常の起居を含め、あらゆる場を能力向上の機会と捉え、今に即応し、未来を創造し得る幹部となるべく自らを鍛錬してもらいたい」と期待の言葉が贈られた。
来賓を代表して吉冨久留米市議会議長からは、「国民の生命・財産を守るため、そして、世界中の平和と安定に向けてご活躍を期待する次第です。つらく厳しい時もあるかと思います。そういった時には、この豊かな自然と多彩な美味しさを誇るグルメのまち久留米で、心身を癒し、困難を乗り越える力を養っていただければと思います」と祝辞が贈られた。
入校式を終えた候補生は、決意を新たに前川原での教育に挑むことになる。
空自幹部候補生学校
航空自衛隊幹部候補生学校(学校長・岡本秀史空将補=奈良)において4月2日、第114期一般幹部候補生(防大及び一般)課程190名、同(部内)課程186名、第7期医科歯科看護科幹部候補生課程16名、第39期公募幹部課程3名の計395名の入隊・入校式が執り行われた。
入校式には航空幕僚長・内倉浩昭空将、航空教育集団司令官・安藤忠司空将をはじめ、各協力会会長、入校学生家族約250名が出席し、代表の高橋颯希候補生が服務の宣誓を行った。これから幹部自衛官となるための厳しい教育が始まる。
第110教育大隊
第110教育大隊(大隊長・鳥生浩成2陸佐=松山)は、第22期一般陸曹候補生の入隊式を4月7日、陽春の松山市民会館で実施した。
新隊員181名は不安と緊張を胸に式に臨み、多くの来賓や家族が見守る中、声高らかに服務の宣誓を実施し、その決意を会場に響かせた。
大隊長は、式辞で「皆が団結し、試練を乗り越え、日々成長することを期待する」と激励した。
新隊員代表の脇坂候補生は「同期と苦楽を共にし、一致団結して励まし合いながら目標に向かっていきます」と抱負を述べた。
これから3カ月、新隊員は同期との絆を深めつつ共に切磋琢磨し、訓練に励んでいく。
第109教育大隊
4月8日、第109教育大隊(大隊長・本田成弘2陸佐=大津)は、第22期一般陸曹候補生課程前期の入隊式を行った。
真新しい紫紺色の制服に身を包み緊張した面持ちの約290名(男性約200名・女性約90名)は、来賓の協力団体会長及び役員、地方協力本部長や保護者等に見守られる中、代表者を先頭に、服務の宣誓を全員で言葉をかみしめながら初々しくも力強く行った。
第109教育大隊長は、「失敗を恐れず、何事にも元気よく、積極性をもって約3カ月の教育訓練に取り組んで陸曹となる前の基礎を確立してもらいたい」、そして「全員が修了式に集い、部隊で活躍すべく胸を張り颯爽と羽ばたいて行く姿を期待している」と祝辞を述べた。
同期と共にがんばってます!
3000メートル走
初めての体力測定
<34普連>
第34普通科連隊(連隊長・兜智之1陸佐=板妻)の自衛官候補生課程教育隊は、4月17日に板妻駐屯地において入隊して初めての体力測定を実施した。
本測定では体力検定種目に基づき、腕立て伏せ、ひざ半屈腹筋、3000メートル走を実施した。
当初、候補生たちは実施要領の説明を受けた後、各種目に挑み腕立て伏せ、ひざ半屈腹筋では、正しい姿勢で実施できているか班長たちの厳格な判定の中、力を出し切って臨んでいた。続く3000メートル走では起伏のある駐屯地内のコースを歯を食いしばりながら力走した。
候補生たちは今回の結果を踏まえ、来る体力検定合格に向け各人の目標を確立し体力測定を終了した。
涙が止まらない…
催涙ガス体験
<12普連>
第12普通科連隊(連隊長・村山正人1陸佐=国分)教育隊に入隊した自衛官候補生26名は、4月18日に催涙ガス体験を実施した。
この訓練は、防護マスクの能力について体感させることを目的としており、催涙ガスが充満された業務用天幕の中に、当初、防護マスクを装着して入室し、じ後防護マスクを外して、その機能を確認した。防護マスクを外すと、目や鼻に刺激が走り、涙や鼻水が止まらなくなる隊員が多く見られた。自衛官候補生たちは、防護マスクの重要性について身をもって体験した。