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陸自北方部隊が冬季競技会

5旅団(帯広)12年ぶり

隷下15部隊3部門で競う

 第5旅団(旅団長・鳥海誠司陸将補)は2月6日、北海道・然別演習場において、平成23年度に実施されて以来、12年ぶりとなる「第5旅団冬季戦技競技会」を実施した。

 旅団隷下15個部隊・約450名の隊員が参加し競技会種目を「個人走の部=約6キロ」、「分隊機動の部=1個チーム6名の約6キロ」、「アキオ(大型ソリ)曵行の部=1個チーム4名の約4・7キロ」に区分して部隊規模によりA・B・C・D4グループに分かれ、積雪寒冷地部隊としての機動力を競い合った。

 各競技で参加選手は部隊の名誉をかけ全隊員一丸となって全力を尽くすとともに、積雪寒冷地の厳しい環境を克服し、1秒でも早くゴールするために練成してきた成果を遺憾なく発揮した。

 「部隊対抗の部」はAグループ=第4普通科連隊、Bグループ=第5特科隊、Cグループ=第5通信隊、Dグループ=第5旅団司令部付隊が総合優勝に輝き、第5旅団長から優勝旗及び顕彰板が授与された。

 「個人走の部」、「分隊機動の部」及び「アキオ曵行の部」の上位成績者である隊員及びチームもそれぞれ表彰された。

 第5旅団は競技会の場を通じ、部隊が積み上げてきた積雪寒冷地部隊としてのDNA、そしてベテラン隊員がスキー経験の少ない隊員に技を伝授するという陸上自衛隊のDNAを確実に継承していく。

4普連(帯広)全部門制す

 第4普通科連隊(連隊長・南條衛1陸佐)は然別演習場で実施された旅団冬季戦技競技会に参加した。

 連隊は本競技会に向け12月上旬から冬季戦技訓練隊(担任官=第2中隊長・中村3佐)を編成し、日々着実に練成を積み重ねてきた。競技会当日は、応援に駆けつけた連隊OB会と防衛モニターの方々の声援を受け各選手は一層士気を高め、部隊と個人の名誉を懸けて練成の成果を遺憾なく発揮した。

 結果は個人機動の部、分隊機動の部及びアキオ曳行の部と全ての部門において上位を独占し、圧倒的な力の差を見せつけ見事優勝を勝ち取った。

 閉会式後の連隊出迎え行事では、連隊長から各選手及び選手をサポートした隊員たちに感謝と労いの言葉がかけられ、今後も連隊長を核心とし、連隊一丸となって積雪寒冷地部隊としての誇りと使命を胸に日々の訓練に励むことを決意した。

 第4普通科連隊の結果は次の通り。▽個人の部=総合1位▽分隊機動の部=総合1位▽アキオ曳行の部=総合1位▽令和5年度旅団冬季戦技競技会=総合優勝

6即連(美幌)も奪戦

 第6即応機動連隊(連隊長・河村友則1佐)は2月6日、然別演習場で行われた旅団冬季戦技競技会に参加した。

 1月30日、競技会に先立ち連隊の壮行会が行われた。選手代表あいさつは最先任上級曹長(湯浅正明准尉)が務め、「各中隊選手がしっかり訓練できる基盤を作って下さり本当にありがとうございます。選手一同精一杯頑張ってきます」と意気込みを述べた。

 2月6日午前8時30分、統裁官(鳥海誠司旅団長)による号砲とともに競技が開始され、選手は気持ちを一つにして声を掛け合いながら力強く滑り抜け、連隊のタイムを1秒でも縮めるため練成の成果を最大限に発揮した。

 ゴール付近では、選手や駐屯地から駆け付けた隊員が連隊の威信や仲間のために声が枯れるまで応援し続けた。選手の一人は「どんなに苦しい状況でも応援してくれる仲間の存在を感じ、連隊の団結力を強く実感することができた」と述べた。

 結果は「個人走の部」で第3中隊(田中公基2曹)が全力で疾走し、旅団の栄えある第1位に。

 個人走(オープンの部)では本部管理中隊(高橋翔太1曹)、同(藤田昭人2曹)、火力支援中隊(岡部諭2曹)が統裁官から表彰された。

 第1位に輝いた田中2曹は「全身に疲労が蓄積し何度も心が折れそうになったが、コースサイドからの応援のおかげで最後まで滑り切れた」と語った。

習志野(男子)、東千歳(女子)頂点に

 「第37回全自衛隊バスケットボール大会」が2月17、18の両日、埼玉・朝霞駐屯地で開催された。

 昨年度は約3年間に及んだ新型コロナウイルス感染症による中止の期間を乗り越えテスト大会という形で開催。今年度はテスト大会の教訓を踏まえ、北は北海道(滝川)から南は沖縄(那覇)まで男女合わせて17チームが参加し、積み重ねてきた努力と何よりもバスケットボールができる喜びを胸に優勝を目指して全力で戦った。

 熱戦の末、男子は陸自習志野、女子は同東千歳が優勝。習志野チーム監督は「結成25周年の節目の大会であり、絶対に優勝するという気持ちだった」、東千歳チーム監督は「前回の大会で負けた悔しさをバネに、選手みんなが今大会に向けて優勝を意識し練習をしてきたかいがあった」と語った。

 これからも全国で活躍しているバスケットボール愛好者は、各種任務や業務、練成訓練に日々精励しつつ、自らの努力と工夫によって捻出した貴重な機会と時間の中で、情熱を絶やすことなく真しにバスケットボールに向き合い続けていく。

北方航本部付隊(丘珠)V

 北部方面航空隊(隊長・三笠展隆1陸佐)は2月8日、北海道大演習場東千歳地区において、航空隊戦技競技会(スキー)を実施した。

 令和5年度第4回航空隊統一訓練と併せ、冬季戦技能力(スキー)の向上を図るとともに部隊の団結の強化に資することを目的として行った。

 当日は丘珠駐屯地協力会、札幌市自衛隊協力会東区協議会及び防衛・駐屯地モニターの方々7名が研修に訪れ、競技会の研修及び選手への激励をしていただいた。

 競技会は全員走(抽選走)、断郊走及びアキオ曳行を実施。各部隊は精鋭がそろいコース上では熱戦が繰り広げられた。研修に参加した方々は全員走(女性自衛官の部)等を研修、激励していただき、スキー、かんじきも体験していただいた。

 断郊走の部及びアキオ曳行の部で北部方面航空隊本部付隊が優勝し、総合優勝を果たした。全員走(抽選走)の部では、選手たちが精一杯の力を出し切り、走り終えた後は笑顔でお互いの健闘をたたえ合っていた。

 

 

東北特連(岩手)も力走


 東北方面特科連隊(連隊長・河内祐介1陸佐)は2月7日、厳寒の岩手山演習場において、令和5年度連隊冬季戦技競技会を実施した。

 本競技会は、積雪地における任務遂行に必要な冬季戦技能力の向上と部隊の団結の強化、士気の高揚を図る目的で毎年実施している。

 出場した隊員は、中隊長を核心として遭難者の捜索・救出という任務を遂行するべく、約3・5キロを走破。途中転倒することもあったが、力の限り全力で挑んだ。

 熱戦を制し、第2大隊第3中隊が優勝した。

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