自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

兵站フェア出展企業一覧

企業名;主要展示品等'


エヌ・エー・ピーラボ;RFID管理システム'

NTTドコモ;患者管理支援システム、暑さ指数パッケージ'

ナビタイムジャパン;運行管理システム'

日通商事;エコビズボックス、浄水ボトル'

日本パレットレンタル;輸送関連資器材'

PELICAN PRODUCTS;輸送用容器、衛生関連資材'

川上産業;RFID、デカボ関連資材'

セイワ;RFID、デカボ関連資材'

東日製作所;各種工具類'

マキ商会;瞬間冷却タオル、スプレー'

インフィニティ、岡田商事;各種電子機器、ケーブル類、通信機器'

ミズノ、ミズノテクニクス;機能性衣料等'

双信商事;対ドローン'

永木精機;各種工具類'

JALUX;簡易航空パレット'

PUREポリウエア工業研究会;ポリウエア樹脂製品'

親和パッケージ;スチールコンテナ'

エスコ;LED照明'

ジャロック;各種台車(電動アシスト)'

泰榮;各種コンテナ'

日本フォームサービス;鍵管理システム'

ゆたか磨材;LEDライト'

ジャパンセル;ポータブルLEDサーチライト'

東神電気;業務用冷却スプレー'

三井E&S造船;揚陸艇LCT'

大倉物産;災派対応資材類'

三菱王子紙販売;蓄電池、充電器類'

日建リース工業;簡易洗髪器'

日本緑十字社;安全標識'

東邦車輛;燃料タンクコンテナ'

日本製紙クレシア;ワイパー、手袋等消耗品'

ハタヤリミテッド;照明具'

岐阜プラスチック工業;コンテナ、防音パネル'

鶴翔;消臭・除菌剤'

夢職人;クリーニング用品、歯ブラシ'

サンライズ工業;無電極ランプ、面状発熱体'

縫櫻会;採寸システム'

廣瀬商会及びアビスト;パワーアシストスーツ'

ティーディーエスコーポレーション;耐熱防錆剤'

ビリーフ;消臭、除菌剤'

三甲・三甲テキスタイル;パレット、機能型オリコン'

広友物産;抗菌、防カビ剤、防炎薬剤'

ショーワグローブ;各種作業用手袋'

ハイランドMP;精密機器用緩衝材、保冷容器'

新成物産;リチウムイオン電池、RFID'

弘済企業;万能ワイパー'

DSC;油分解剤、消臭剤'

TANAKA;拡翼アンカー、応急補修材等


企業名;主要展示品等


玉田工業;耐震性貯水槽'

NSI;フルカラーQRコード'

リタ・コーポレーション;大容量蓄電池'

ユニス;消臭機能付き各種製品'

山本光学;スマートグラス'

山崎産業;スノコ、マット類'

モルデックスジャパン;防麈マスク等身体保護関連製品'

帝国繊維;高度救命資機材'

旭化成アドバンス;各種土木資材'

日本ヒルティ;各種建築工具'

ピカコーポレイション;アルミ製脚立、足場台'

小野田ケミコ;超速硬系材料'

エムプラス;特殊土壌硬化剤'

コーワテック;アクティブロボ'

星電;生活用水浄化剤'

鶴見製作所;水中ポンプ'

太陽工業;各種築城資材'

オカダアイヨン;油圧ショベルアタッチメント'

東光鉄工;レスキュードローン'

IHI検査計測;簡易遠隔操縦装置'

未来工業;各種フレキシブルパイプ'

安部日鋼工業;津波対応タンク'

センコー;RFIDリーダー'

嵯峨電機工業;防雨型LED照明'

岡三リビック;各種土木資材'

日立製作所;機動支援橋(模型)'

IHIエアロスペース;大型ドローン'

環成;バイオマス技術'

リコーエレメックス;アシストスーツ'

スイシン;温水作成'

フォトロン;高速度カメラ映像'

大和探査技術;映像鮮明化システム'

関東化学;薬物検出キット'

オーストリッチ インターナショナル;救急バッグ、サバイバルブランケット等'

フジタ医科器械;可搬型生体情報モニター、全身シミュレーター'

アコードインターナショナル;ターニケット、ポーラスキン'

コニカミノルタジャパン;フラットパネル、移動型X線発生装置'

住化エンバイロメンタルサイエンス;各種除虫剤'

エーザイ;抗菌化スプレー'

武蔵富装、E・テック;消毒剤'

アース環境サービス;環境衛生除菌消臭剤'

ワコー商事;人工呼吸器、吸引器'

レールダル メディカル ジャパン;高度訓練シュミレーター'

篠田商会;リッターキャリア、ネックスプリント'

荏原実業;シールドボックス、メドレール'

エス・アンド・シー企画;スプレーボトル(除菌スプレー)、光触媒イクス'

アイテックス;救急搬送用品、感染対策用品'

三菱重工業;装備品の可動率向上/LCC低減提案'

三菱ロジスネクスト;最新物流システム、(無人FL、自動倉庫等の物流機器)'

三ッ引興業;3Dプリンター用精密3D設計図作成'

リコージャパン;3Dプリンター'

スナップオン・ツールズ;各種工具類'

高木綱業;電光式多目的通信装置'

呉工業;防錆、潤滑剤'

妙義工商;整備用工具、防錆剤'

宇都宮製作所;特殊ドリル歯、ドリル研磨機'

音羽電機工業;防錆塗料


企業名;主要展示品等


蝶理;遮光・遮熱テント、小型浄水機器'

東海理化クリエイト;油分解剤、破砕機'

WOTA;循環浄水型シャワーセット'

ヤマハ発動機;小型発電機、エンジンポンプ'

西尾レントオール;無人化施工遠隔操作デモ'

不二空機;各種エアツール'

日本トレクス;拡幅式多目的車、燃料タンクトレーラー'

筑水キャニコム;各種草刈機、小型特殊運搬車'

未来テクノ;待機所テント、低体温対処装置'

サポートマーケティングサービス;水陸両用8輪バギー'

カナモト;建設機械遠隔操縦人型ロボット'

オールセーフ;固定固縛用金具、無段階調整棚'

ポニー工業;X線検査装置、ゲート型金属探知機'

弘済企業;酸素溶断トーチ、油処理バイオ生剤'

ケィズ・アロー;組立式防護壁'

新明和工業、フルテック;アームロール20ftポータブルタンク'

豊和工業;ストリートスイーパー(道路清掃車)'

セキュリコ;防弾車両、携行式防弾楯'

小平産業;マルチトレーラー'

E.E.S.;車輛下部監視システム'

JALUX;自立走行バギー、無人運搬車'

加地貿易;油吸着分解剤、野外電源機材'

船山;各種災害派遣用・国際貢献用資器材'

東光鉄工;シェルター'

YKK AP;クイックエアドーム'

日本エンコン;ポータブルデコンシャワー、感染防護具セット


企業名;主要展示品等


大日本塗料;錆置換剤'

染めQテクノロジィ;防錆剤(パワー防錆)'

スーパーライセンス;火器整備用品'

スリーボンド;防錆剤、潤滑剤'

東洋化学商会;防錆塗料、特殊潤滑剤'

スカイレーベル;防錆剤、環境汚染防止マット'

ブリヂストンケービージー;火砲整備、防錆剤'

いすゞ自動車;トラック輸送の効率化、安全化'

日本パーカライジング;表面処理技術'

豊和工業;個人携行先進バッテリーシステム'

鈴友;塗料(セラーコート剤)'

昭和飛行機工業;軽量耐爆パネル'

東京シー・エム・シー;駐屯地設備管理システム'

日本電気;画像認識、輸送状況把握システム等'

リアルビズ;最新のCOTSビジュアルシミュレーションと装備品整備教育(VR・AR)等'

高圧ガス工業;物品管理システム(RFタグ)、貴重品管理、可搬型バッテリー'

松田通商;通信・連絡統制システム'

日本無線;物流動態把握管理(ICタグ)'

ハイテクインター;ライブ映像・音声伝送技術'

E.E.S.;アシストスーツ、非常用発電装置'

理経;無停電電源装置、対衝撃タブレット'

沖電気工業;侵入監視システム'

アイ・アール・システム;顔認証システム、光学機器整備器材'

トプコン;監視カメラ(SWIRカメラ)'

キヤノン マーケティング ジャパン;暗視対応ネットワークカメラ'

太平洋貿易;高感度カラーカメラシステム'

日本アビオニクス;発火監視システム(赤外線サーモグラフィーカメラ)'

パナソニックシステムソリューションズジャパン;警備システム(可搬型監視装置)'

NTTコミュニケーションズ;遠隔教育支援システム、携帯野外蓄電池'

阪神交易;サーマル暗視スコープ'

エス・ティ・ジャパン・ガス検知器;ガス検知器'

理研計器;ガス検知器'

重松製作所;CBRN対処用マスク'

北海道日油;不凍液'

日本ハネウェル;ガス検知器、安全保護具'

藤倉コンポジット;非常用マグネシウム空気電池'

リガク;各種携帯型分析機器'

国際化工;各種火工品'

ナスクインターナショナル;ハンディタイプ爆発物・薬物検査器'

島津製作所;非破壊検査技術(超音波光探傷装置)'

伊藤忠アビエーション;タンデム型輸送用UAV、モバイルリフト'

シマヅ プレシジョン インスツルメンツ インク;狭域型UAVスカイレンジャー'

兼松、シンフォニアテクノロジー;レスキューホイスト振れ・回転抑制器材'

日本航空電子工業;振動検知センサー、振動発電装置'

エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン;VSR700型無人ヘリ'

エクセン;バッテリー式運搬台車、温風ヒータ'

FRENDIX JAPAN;積載用リフター、業務用大型ファン


展示(クローズ)の概要


展示内容;企業名'


倉庫管理関連;東芝電波プロダクツ'装備開発機構'GBS'

空中投下関連;日本飛行機'グローバル・ゲイト'

通信・探知・識別関連;三菱電機'コーンズテクノロジー'三菱電機特機システム'

秘匿・防護・警戒警備関連;アジア航測'エアフレーム'東京計器'ゲネシスコンマース'JITO'日本工機'関東航空計器'

被服・隊員装備関連;クラレ'日本ゴア'

武器・弾薬関連;旭精機工業'

航空関連;ソリッド・ソリューションズ'

水陸装備関連;シバタ工業'

駐屯地基盤関連;JMUディフェンスシステムズ'アイティーコスモス'東芝インフラシステムズ

読史随感

神田淳
<第48回>

日本文化考ー神仏儒の習合

 日本の精神文化の大きな特色として、神道、仏教、儒教の習合があげられる。キリスト教国をはじめとする世界のほとんどの国で、異なる宗教が習合して存在することはない。

 日本では神と仏をまとめて「神仏」と言う。神仏に祈り、祖霊と仏様を同一視して祭る。神棚の前で柏手を打ち、仏壇で手を合わせ、正月は神社に参詣し、葬儀は仏式で行う。神仏習合であるが、これに儒教も加わって日本の習合文化が形成されている。

 世界的にユニークな神仏儒習合は、日本の長い歴史の中で形成されたが、その成立に聖徳太子の存在が大きい。聖徳太子は日本に仏教が伝わって間もない頃、摂政の地位にあった為政者である。仏教を深く理解した聖徳太子は、仏教によって国を治めようとし、十七条憲法を定めた。この憲法で太子は、すべてのものの最後のよりどころ、究極の規範として仏教を尊崇せよと説く。また和を貴しとし、仏教の根源的な人間洞察にもとづく教えと同時に、儒教的な教えも随所にある。十七条憲法は仏教思想と儒教思想が併存している。

 一方、太子は日本古来の神道祭祀を廃止することなく、そのまま維持した。太子が摂政であった時期、朝廷は「敬神の詔」を出している。太子は外来の仏教、儒教と古来の神道をそのまま信奉、尊重してよしとした。日本で普通のこととなっている神仏儒の習合は、聖徳太子が自覚的に制度の中に神仏儒を問題なく併存させて生まれたといえる。こうした神仏儒習合に宗教的体系はなく、便宜主義ともいえるが、良いものは否定しない、一宗教を絶対化しない、共同体の和を好むといった日本人の良識でもあると考えられる。

 以後、日本の神仏儒習合が成熟していくが、平安時代に本地垂迹説という神仏習合思想が現れた。これは、本地としての永遠なる仏・菩薩が歴史的に具体的な形で各地に現れるが(これを垂迹という)、日本に現れた垂迹が神であるとする思想である。例えば伊勢神宮天照大神の本地が盧舎那仏(大日如来)、熊野本宮の本地が阿弥陀仏とされる。これは普遍宗教の仏教にとって変な思想かもしれないが、故渡部昇一教授は、もし仏が永遠普遍の真理ならば、世界各地に現れるに違いない、日本では神の形で現れたのだという考えは十分一般性があると評価している。

 江戸時代、神仏儒習合の文化から生まれた特筆すべき思想家に石田梅岩がいる。石田梅岩は、神仏儒の教理を自在に用いて実践道徳の体系(石門心学)を構築し、庶民を教化した社会教育家である(注)。梅岩は商人の利潤の正当性を認め、商人蔑視の社会風潮を否定、士農工商は人間としての上下ではなく、社会における職分と説いた。石門心学は町人を中心として庶民に広がり、今日まで日本人の道徳意識や商業倫理に影響を与えてきた。

 石田梅岩は、儒教でいう「理」が人間に内在する「性」の何たるかを仏教の禅的体験によって悟ることができた。また梅岩は神道を信仰し、日本人としての自覚があった。梅岩の学問において神仏儒の三教は併存していながら、根底においてつながっていた(注)。

 かつて神仏儒の習合を浅薄な文化として否定的に見る識者も散見されたが、こうした日本文化を日本人の良識が生み出した豊穣な精神文化として積極的に肯定していきたい。

(注)黄海玉『石田梅岩の神儒仏習合思想に関する一考察』佛教大学大学院紀要 第39号(2011年3月)より

(令和2年3月1日)


神田 淳(かんだすなお)

 高知工科大学客員教授

著作に『すばらしい昔の日本人』(文芸社)、『持続可能文明の創造』(エネルギーフォーラム社)、『美しい日本の倫理』など。

令和元年度連隊戦技競技会

<40普連>

 第40普通科連隊(連隊長・杉村繁実1陸佐=小倉)は、12月16日から18日まで3日間、「令和元年度連隊戦技競技会」を行った。

 本競技会は、連隊各中隊の日頃の訓練成果を発揮するとともに、部隊の団結の強化を図る目的で行われ、各中隊は、優勝をかけ激戦を繰り広げた。

 1日目の射撃競技会は、駐屯地近傍の曽根訓練場屋内射場において実施され、各選手は緊張感の張り詰める中、一発一発に必中の精神を注ぎ、集中した射撃を行い、2日目、駐屯地近傍の山田訓練場で実施された、武装走競技会では、5kmの山道を、各選手持てる力を最後まで振り絞ってゴールを目指し、激走を見せていた。最終日には、銃剣道競技会・炊事競技会が駐屯地において実施され、銃剣道競技会では、会場が割れんばかりの大きな声援が選手に送られ、熱気に包まれる中、白熱した試合が繰り広げられた。また、炊事競技会では、中隊から選抜された炊事要員が腕をふるい、それぞれに工夫をこらしたカレーライスを作り、審査員の舌をうならせていた。

 総合優勝を収めた第2中隊中隊長の=尾崇士郎3陸佐は「総合優勝は、隊員一人一人が持てる力を全て出し切ってくれた結果であり、指揮官として隊員から最高の栄誉と幸せを与えて貰えた事に深く感謝するとともに、隊員一人一人の労をねぎらいたい。また、総合優勝に甘んじる事なく、更に各種戦技能力の向上に努めていきたい」と熱く語っていた。


第2次技能公募予備自招集訓練

<47普連>

 第47普通科連隊(連隊長・佐藤篤1陸佐=海田市)は、1月22日から26日の間、海田市駐屯地及び海上自衛隊長浜射撃場を使用し、「令和元年度第2次技能公募予備自衛官招集訓練」を実施した。訓練は、技能公募予備自衛官41名と支援部隊(第13旅団司令部第2部・法務官、46普連、第13後方支援隊衛生隊、第13施設隊、第307普通科直接支援中隊)の支援を受け、当初、射撃予習等の共通課目を訓練した後にそれぞれの専門職に応じた職務訓練を実施し、知識及び技能の維持向上を図った。

 今回の訓練では、職務訓練において中国語の特技を有する技能公募予備自衛官2名に対し、第13旅団司令部第2部(明石2陸曹)による語学教育を実施した。当初、自己紹介を中国語で行った後に国際情勢の教育、じ後、中国語による捕虜の取り扱いの展示により尋問等の要領を理解した。訓練に参加した2名の隊員に話を聴くと、生計の為に中国語を学び、中国の歴史等を深く知っていくうちに中国の脅威を感じ始め、自分が何をすべきか考えた結果、国防に携わりたい思いが増し、技能公募予備自衛官に志願したとのことであった。

 連隊は、今後も技能公募予備自衛官の優れた専門技能をさらに向上させるべく各部隊からの協力を得て職務訓練を実施し、有事の際に真に役立つ技能公募予備自衛官となり得るよう練度を向上させ防衛基盤の充実を図っていく。

20周年記念切手

<第13旅団>

 1月31日の第13旅団20周年記念オリジナルフレーム切手(※)の取扱開始に先立ち、30日に切手の贈呈式が第13旅団司令部がある海田市駐屯地(広島県安芸郡海田町)で行われた。日本郵便株式会社中国支社長の篠原勝則氏からの切手紹介後、副旅団長兼ねて海田市駐屯地司令・篠村和也1陸佐に手渡された。

 懇談では、東日本大震災に関する自衛隊の活動や日本郵便の取り組み、それらの災害発生時等における地域への貢献等について、相互の協力・それぞれの役割について意見を交換した。本切手は、第13旅団隊員の精神的支柱である「百万一心」の碑を台紙として、各切手には各部隊の装備品等がデザインされている。84円切手10枚組(税込み1330円)で広島県内芸南地区の郵便局(107局)をはじめ、インターネットでの注文も受け付け、1000シートの予定で販売される。※「フレーム切手」は、日本郵便株式会社の登録商標です。

◆ご連絡・お問い合わせ先

陸上自衛隊第13旅団司令部総務課広報室長・土江(つちえ)、電話082-822-3101(内線2435)FAX同(内線2463)

十勝岳噴火災害対処指揮所演習

<第2師団>

 第2師団(師団長・森下泰臣陸将=旭川)は、2月3日、旭川駐屯地において、令和元年度十勝岳噴火災害対処指揮所演習を実施した。

 指揮所演習には、部隊の他、上富良野町、中富良野町、美瑛町、上川総合振興局、旭川開発建設部、旭川地方気象台、北海道警察旭川方面本部、大雪消防組合消防本部、富良野広域連合消防本部等の関係機関など併せて約110名が参加した。訓練開始式で森下師団長は「各関係機関同士の顔の見える関係を構築し、相互理解が向上することを期待する」旨を述べ、午前9時から十勝岳噴火警戒レベルが4に引き上げられたという想定で開始された。

 各参加機関は、災害状況を確認しながら住民避難等に関わる情報の共有及び各関係機関との連携・役割分担要領について確認し、翌日には合同研究会を実施し、要望や問題点など忌憚のない意見が交わされ、災害対処の実効性向上を図った。

新隊員後期課程教育

<第6普通科連隊>

 第6普通科連隊新隊員教育隊(教育隊長・福本博氏2陸佐=美幌)は2月17日から18日の2日間、新隊員3名に対し、12kmスキー行進を美幌訓練場、総合戦闘訓練を、美幌駐屯地で実施した。また本訓練は現在の職種隊付教育中の幹部候補生2名がスキー行進訓練のみ参加した。

 17日午前8時、新隊員及び幹部候補生は89式小銃、鉄帽、サスペンダー、背のうなど約20kgの武器装具を身に付け、スキー行進訓練を開始した。行動間、自ら結節時の装具点検、てい伝、報告、休止定められた方向に対しての警戒、冬季においての基礎動作の確行を実施した。氷点下の極寒と深い積雪という環境の中、同期で励まし合いながら、教育間で積み上げてきた体力・気力を最大限まで発揮し、全員で4時間30分かけて完走した。スキー行進訓練終了後、18日午前9時、教育訓練の総仕上げともいえる総合戦闘訓練が実施された。新隊員は冬季における攻撃発起から突撃までの一連の戦闘行動を、果敢に行動し、射撃と運動、突撃により攻撃目標を奪取した。

 行進訓練及び総合訓練を無事に乗り切った新隊員は、今後の訓練に対する自信を得ることとなった。

令和元年度将官・連群長等に対する新渡道集合訓練

<冬季戦技教育隊>

 冬季戦技教育隊(隊長・山口尚2陸佐=真駒内)は11月28日及び1月8日から9日までの間、真駒内駐屯地及びニセコ演習場において令和元年度の将官・連群長等に対する新渡道集合訓練を実施した。

 本訓練は北部方面隊内新渡道部隊指揮官等19名に対し、積雪寒冷地における基礎的知識及び基本的行動の研修・体験により各部隊での訓練管理の一助とすることを目的とし、併せて北部方面隊冬季訓練の活性化に寄与するため実施された。

 前段訓練(真駒内駐屯地)では積雪寒冷地における特性、訓練管理、衛生等の座学、冬季装備品等研修及びスキー・かんじき装着実習が行われ、後段訓練(ニセコ演習場)では、凍傷予防運動、かんじき実習、遭難者救助、雪洞(イグル)の作成・宿営、野外炊事、夜間の遮光・遮音・進路維持、スキー教練、各個戦闘、スキー機動等を実施した。

 参加者は積雪寒冷地の行動に必要な知識・技能の基本的事項を修得し現場隊員のあるべき姿を理解する有効な機会となった。

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