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大田出張所 新たに始動
東京地本

募集活動推進
の最初の移転

〝カフェ〟でおもてなし
太田出張所

写真:テープカットを行う横田本部長(右から5人目)と来賓ら


Z世代へアピール

 地方協力本部の体制強化へーー。自衛隊東京地方協力本部(本部長・横田紀子陸将補)は隷下の大田出張所を移転させ2月26日、同所で開所式を行った。政府の基本方針を踏まえた募集活動推進に伴う募集事務所の効果的な立地への最初の移転で、若者らが足を運びやすいカジュアルな雰囲気が特徴だ。


 東京23区で最も広大な面積を持つ大田区。同区の中心地で多くの若者らも行き交う蒲田の高層オフィス「ニッセイアロマスクエアビル」(地上18階、地下3階)の1階に新たな自衛隊の〝総合窓口〟がオープンした。

 開所式には若宮健嗣防衛大臣補佐官、佐藤正久参院議員、鈴木晶雅大田区長、省・自衛隊幹部、関係者ら約30人が出席した。

 横田本部長は当日が「包む(226)ラッピングの日」とされていることに触れ、「新しい事務所という最高のラッピングで彩られる大田出張所はそれに負けない中身、自衛隊の魅力を発信して募集対象者を引き付けると同時に、地域の皆様から愛され、頼りにされる存在になることが求められる。全国の自衛隊地方協力本部のモデル事務所として、私自身も城南地区隊と共に、大田出張所を盛り上げていく所存です」とあいさつ。

 若宮大臣補佐官は「(新たな事務所を拠点に)可能な限り多くの方々に自衛隊の魅力を力強く発信し、多くの入隊者の確保につなげていただくとともに、全国の募集活動のモデルケースとなっていただくことを強く期待します」とエールを送った。

 大田出張所長の田中博久1海尉は、「挑戦の心を忘れず、アロマスクエア(ビル)から我が国の平和と独立を守る桜の香りをふりまき、地域の皆様とこれまで以上に出会い、多くの方に自衛隊を知っていただき、フレンドリーな雰囲気を感じた若者が一人でも多く自衛隊に入隊するよう『大田出張所友達大作戦』を所員一丸で実施していきます」と意欲を語った。


横浜出張所も同日移転
 一貫したポジティブなテーマ・デザインで好感度、信頼性を高め、Z世代と呼ばれる若者に「過ごしやすい」、「また来所したい」と感じてもらう。
 大田出張所は、従来の事務所とは異なりカフェと見まがうほどのおしゃれな雰囲気を持つ。
 延べ床面積は旧出張所のおよそ2倍の165平方メートル。その広々としたスペースが「インフォメーションカウンター」など三つのエリアに区分される。
 神奈川地本の横浜出張所も同日、同一コンセプトで移転・開所した。
 さらに今後、東部方面隊管内(関東11都県)の他の募集事務所の移転も検討されている。