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自衛隊ニュース   1073号 (2022年4月15日発行)
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読史随感
神田淳
<第99回>

「悪の帝国ソ連」ーレーガン

 ロシアがウクライナに侵攻して、世界から激しく非難されている。プーチンがこの極端な行動を取るに至った理由の一つに、超大国ロシアの復活意識がある。プーチンは以前、ソ連の崩壊を悔やむ発言をしており、彼にはソ連時代を含むロシア超大国時代へのノスタルジアがある。
 しかし、1917年革命によって成立し1991年まで存続したソ連という共産主義国は、20世紀、世界に大きな厄災をもたらした国家だったと私は思う。1983年アメリカ大統領レーガンがソ連を「悪の帝国」と呼んだ。当時日本には、こうした発言を批判する知識人もいたが、レーガンが正しかったのである。
 ベルリンの壁が崩壊した1989年以降、自由と独立を取り戻した中東欧諸国は、ソ連と共産党による戦争犯罪と人権弾圧を追及し始め、その動きは欧州全体に広がりつつある(注)。2019年EUの欧州議会が、「欧州の未来に向けた重要な記憶」と題する決議を可決した。《ーー80年前共産主義のソ連とナチス・ドイツが秘密協定を結び、欧州独立諸国の領土を分割して彼らの権益内に組み込み、第二次世界大戦勃発の道を開いた。ーー1939年ポーランドはヒトラーとスターリンに侵略されて独立を奪われた。ソ連は1939年フィンランドに対して侵略戦争を開始し、1940年にはルーマニアの一部を占領・併合して一切返還せず、さらにリトアニア、ラトビア、エストニアを侵略し、併合した。第二次世界大戦後、中東欧諸国はソ連の直接の影響下におかれ、独裁体制のもとで自由、独立、尊厳、人権および社会経済的発展を半世紀の間、奪われた。ーーーナチスの犯罪はニュルンベルグ裁判で審査され罰せられたものの、ソ連スターリニズムや他の独裁体制の犯罪への認識を深め、教訓的評価を行い、法的調査を行う喫緊の必要性が依然としてある》と。
 ソ連が第二次世界大戦中およびその後に行った犯罪行為は数多いが、その一つに「カチンの森事件」がある。ソ連は1939年ポーランドを侵略。約1万5千人のポーランド人将校を捕虜にしたが、その大多数を虐殺した。1943年進駐したドイツが、カチンの森で、ソ連が虐殺したポーランド人将校とみられる4千5百体の射殺死体を発見した。ソ連はドイツの犯行だと主張し、自国の犯行と認めなかった。1990年になってゴルバチョフ書記長がソ連の非を認め、ポーランドに謝罪した。1992年、ポーランド人2万人以上の虐殺を命ずるスターリン署名の文書が公表された。
 ソ連はナチス・ドイツよりもっと悪質な侵略国家であり、第二次世界大戦の勝者として米英と共に正義の側に立つ資格など全くなかった。米英と同盟して共通の敵ナチス・ドイツと戦い、勝者となったため、ソ連の欧州における侵略はすべて不問にされた。
 ソ連の侵略と大戦後の中東欧諸国のソ連による支配を認めたのが、1945年のルーズベルト、チャーチル、スターリンによる「ヤルタ会談」である。以後、中東欧諸国は半世紀にわたって共産主義の支配に苦しむことになった。今、中東欧諸国はスターリンの戦争責任だけでなく、ソ連による支配を認めたアメリカ・ルーズベルト政権の責任も追及している。2005年アメリカ大統領ブッシュはラトビアで、ルーズベルト大統領が1945年に結んだ「ヤルタ合意」を史上最大の過ちの一つと認めた。
 ソ連を正義とみなす第二次大戦の戦勝国史観は、世界の大半ですでに破綻している。
(注)江崎道朗著『日本人が知らない近現代史の虚妄』SB新書より
(令和4年4月15日)

神田 淳(かんだすなお)
 元高知工科大学客員教授。著作に『すばらしい昔の日本人』(文芸社)、『持続可能文明の創造』(エネルギーフォーラム社)、『美しい日本の倫理』などがある。


雪月花
 3月21日に九州に上陸した桜前線は、今月末には札幌に到着するらしい。この桜前線、東京ではわずか1週間の滞在だった。「春は出会い」の季節であり別れの季節でもあると言われるが桜前線もそうなのかもしれない。瞬く間に北へ去っていった。防衛省前の濠では数百羽のかるがもが散り残った桜の木の下で円を描いて泳ぎ回っている。平和な日本。この時テレビやSNSではロシア軍のウクライナ侵略が伝えられていた。粉々に瓦礫となった住まいが道路いっぱいにちらばり、黒焦げに焼けた戦車や装甲車、バスなどが惨めに転がっている。1週間も路上に放置された民間人の遺体も画像をぼかしながらも映し出されている、人間の心を持つ者のできることとは思えない。4月始め、ウクライナの首都キーウに隣接するイルピン市に入ったフリーカメラマンの宮嶋茂樹さんはロシア軍が撤退した後の同市の状況を週刊文春および電子版に寄せている。親交があるので電話をしてみると電波状況が悪いからメールにしてくれということだったが、これも思うに任せず益々不安になる。銃が撃たれる瞬間や飛び込んでくるミサイル、崩壊する住宅、民間人に向けられた残虐な殺害、略奪。この様子がマスコミに連日流され世界中の人が見ているが、それを止めることができない。ウクライナ侵略を聞いた瞬間、筆者は「鎧袖一触」(がいしゅういっしょく)という言葉を思い出した。鎧の一部が触れただけで倒れる圧倒的な強弱の違いを意味し、ロシアの考える1週間での制圧は可能だろうと思った。だがウクライナの抵抗は凄まじい、愛国心のなせるところというが侵略者のプログラムは完全に裏目となり世界から孤立状態になっている。離れ離れになったウクライナの家族の「再会」が1日も早く訪れることを祈りたい。

海上自衛隊 JMSDF
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大湊地方隊創設70周年記念ロゴマークを公募
 令和5年9月に創設70周年を迎える、海上自衛隊大湊地方隊のロゴマークを一般公募しています。
 大湊地方隊の70周年がイメージできることおよび親しみやすいデザインであることを求めています。採用されたロゴマークは令和5年4月から1年間、大湊地方隊70周年ロゴマークとして、記念グッズやイベントロゴデザインとして幅広く使用する予定です。
 応募は、郵送またはメールでお願いします。応募資格は、日本国内在住の個人、法人、グループ等です。未成年者は、保護者の同意を得たうえで応募可能です。
 締切りは、5月31日(火)まで「必着」。大湊地方総監が応募作品の中から選考します。
 結果は7月1日(金)に採用者に連絡するほか、大湊地方隊HPおよびTwitterで公表します。採用者には後日、大湊地方総監部で感謝状と記念品を贈呈させていただきます。
 応募要領の詳細は大湊地方隊HPで確認をお願いします。
★お問い合わせ
 大湊地方総監部管理部総務課広報推進室
電話0175-24-1111 内線2304
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滑走路での不測事態を想定
<徳島教育航空群>
 2月22日、海上自衛隊徳島教育航空群(司令・町島敏幸1海佐)は、航空機が滑走路上で往生し自力走行できない事態を想定した訓練を行った。
 本訓練に先立ち、徳島教育航空群は令和3年6月に発生した航空機かく座事案の教訓から、同年9月に徳島県との間に「飛行場における海上自衛隊機に係る事故発生時の早期復旧・発着再開に向けた態勢強化のための協定」を締結し、その一環として民間クレーン車の支援態勢を構築した。民間のクレーン車を使用した実働訓練は今回が初めてであり、当日、徳島航空基地には徳島県内の複数のメディアと自治体、機関、航空関係者などが集まり、訓練の状況を見守った。
 訓練は、航空機から退避できない搭乗員の救出・救助から始まり、事故調査、事故捜査の支援、民間クレーン車の支援を受けた事故機収容作業までの一連の流れを演練した。
 訓練を終えた収容隊指揮官で第202整備補給隊司令の坂倉2海佐は「今後も、強い責任感を持ち、徳島飛行場の運用に取り組むとともに不測事態発生時におけるさらなる態勢強化を図っていく」と決意を述べた。
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水交会理事長、護衛艦「せんだい」で18年ぶりに当時の実習幹部と再会
 2月、元海上幕僚長で現在は水交会理事長の杉本正彦氏が、護衛艦「せんだい」(第14護衛隊所属、艦長・榎本健児2海佐)を来訪、練習艦隊司令官時代の実習幹部4名と懇談した(なお、研修に際しては新型コロナ感染防止対策を徹底)。
 本懇談は杉本氏が講演のために舞鶴を訪れるのに合わせて、平成15年に杉本氏が練習艦隊司令官をしていた際の実習幹部で、現在は舞鶴で勤務している幹部自衛官たちが杉本氏との懇談の場を持ちたいということで企画したもの。
 当日は第44掃海隊司令(岩永剛一2海佐)、護衛艦「せんだい」艦長(榎本2海佐)、護衛艦「あさぎり」艦長(角田泰基2海佐)、舞鶴地方総監部施設課長(田中誠2海佐)の4名が、護衛艦「せんだい」に集まり杉本氏を出迎えた。
 舞鶴は前日から続く大雪の中であったが、士官室で18年の時を経て一堂に会したかつての練習艦隊司令官と実習幹部たちは、和やかな雰囲気の中で懇談を楽しんだ。30分程度ではあったが、教え子たちが語る遠洋練習航海後の経験や現在の勤務の話に対して、杉本氏は豊富な経験と知見に基づいたアドバイスをおくり、先輩から後輩への「知見・見識・胆識」及び「伝統の継承」がなされた時間となった。
 引退された後も、このように様々な形で後輩を応援してくださる諸先輩方の思いを受け継ぎ、今後も海上防衛のため勤務に邁進していく所存である。
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人命救助の乗員2名に対し「善行褒賞」
<護衛艦「かが」>

 3月24日16時頃、広島県呉市で修理に従事中である護衛艦「かが」の飛行甲板において、「かが」艦長の國分一郎1海佐から武裕児2海曹および岡田航基3海曹に対し「善行褒賞」が授与された。
 これは2月14日17時頃、一般道において自動車事故に遭った男性を介助するとともに、救急車の要請、警察への通報、周辺車両の交通整理、現場の安全確保に努める等、適切な人命救助活動が他の模範となることと認められ表彰されたものである。
 艦長は「迅速かつ適切に負傷者への処置を行い人命救助に努めてくれたことを、『かが』乗員として誇らしく思います」と受賞を称えた。


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