防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1052号 (2021年6月1日発行)
-
1面 2面 3面 6面 7面

ゲッキーの突撃レポート
宇都外務副大臣に聞く
第4回

ゲッキー)
今日は、宇都外務副大臣にお隣の韓国について教えてもらおうと…。
「歴史上もっとも日韓関係が悪化している」という何だか大変なニュースを聞いちゃいましたが?

宇都)
今年2月に内閣府が公表した「外交に関する世論調査」によれば、日韓関係を「重要と思わない」と答えた日本人の回答が40・4%と過去最悪となったんだ。特に「男性」「高年齢」ほど、その傾向は強いという調査結果が出たんだ。

ゲッキー)
若い子達にはK-POPが人気なのにね?関係悪化は何が原因しているのかな?

宇都)
今の韓国政府が反日政策を掲げ、日韓の国同士の約束を次々に反故にしたことに最大の原因があると思うよ。前政権同士で約束した「いわゆる慰安婦最終合意」を反故にしたり、1965年に締結された日韓請求権協定に基づいて解決したはずの問題を、韓国の裁判所が国際法に違反した判決を出して、日本企業の資産を押え売却し現金化しようとしたりしていることに対する日本国民の強い反発が起こっているよ。

ゲッキー)
そんな中、自衛隊と韓国軍との関係はどうなってるの?

宇都)
2018年10月に韓国主催で行われた国際観艦式に「旭日旗」を掲揚しないよう求められ、あまりの非常識さに海上自衛隊が不参加を表明したんだ。また、同年12月には海上自衛隊のP-1哨戒機が、韓国海軍の駆逐艦から、火器管制レーダーの照射を受けて、「非常に危険な行為だ」と日本政府は抗議したんだけど、韓国政府は未だに事実無根だと謝罪すらしていないね。かつては、どんなに政治関係が悪化しても、軍事組織同士の交流は健全に行われていたんだけど、その様な事があってから、最近では自衛隊と韓国軍も疎遠になってしまっているようだよ。

ゲッキー)
世界からは、日本と韓国の関係はどうみられているの?

宇都)
韓国では今でも子供たちに戦前に日本はアジアに酷いことをしたと教え続けているんだ。それを信じている人達が、慰安婦像を「日本軍により強制連行され性の奴隷とされた少女像」という触れ込みで世界中の国々に建立して問題を拡散しては、日韓関係を更に修復しづらいものにしているよ。建立された国からは、二国間の外交問題を持ち込まないで欲しいという意見が多く、最近では日本に同情の声も増えてきているよ。双方の同盟国である米国も、日韓関係には頭を悩ましているみたいなんだ。

ゲッキー)
今後の日韓関係に関して、副大臣はどうしたら良いと思いますか?

宇都)
まずは、国同士の約束や国際ルールをきちんと守れない国とは信頼関係など築けないことをしっかりと伝え、韓国を甘やかさないこと。大人の対応というのが一番いけないよね。そして、韓国側が未来志向の関係を構築できるようになるまで、一定の距離を保ち続けることでしょう。

 宇都隆史(自由民主党参議院議員、現外務副大臣、元航空自衛官)昭和49年生まれ、鹿児島県出身。平成10年に防衛大学校卒業(第42期)、航空自衛隊入隊。平成19年に政治の道を志して退官。平成22年自民党比例区で参議院議員に初当選。


機略縦横(17)
北部方面隊最先任上級曹長 准陸尉 金子智昌
使命感

 最先任上級曹長という職務から多くの協力団体、先輩の方々とお会いする機会が多く、その時にいつも我々に対し様々な事態において任務を完遂することへの期待を感じます。
 いま陸上自衛隊は創隊以来の大改革の真っ最中であり、数年前に陸上総隊、教育訓練研究本部が新編されるとともに、南西地域に警備部隊等が配置されました。また、各作戦基本部隊も機動展開ができるように改編され装備も近代化されています。
 そのような中で我々陸曹に大事なことは、まず改革に対して隊員一人一人が意識を変えること、新たな任務をよく理解すること、そして新たに導入された装備品に対する知識と操作に習熟することです。そして、その上で更に共に戦う仲間とわが身を守るための戦闘能力を常に向上させることです。
 この不安定な世界情勢の中、近い将来、自衛隊も国土防衛のために出動する可能性は十分に考えられます。そして陸曹には、小部隊の指揮官として任務が与えられ、高いリーダーシップと難しい状況判断が求められることになります。だからこそ平時において厳しい訓練を行う必要があります。
 日本の国土を守るため、大事な人を守るためにも自衛官としての使命感を持ち、そしてその誇りとプライドを持ち隊員一人一人が強くなり、更に組織として強くなることが必要です。そして大事なことは国を守るという気概を持つことです。


拡大ASEAN国防相会議
PKO専門家会合にオンラインで参加
<統幕学校国際平和協力センター>
 4月6日、統合幕僚学校国際平和協力センターは、拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス‥ASEAN Defence Ministers'Meeting Plus)PKO専門家会合(EWG‥Experts'Working Group)にオンラインで参加した。
 本会合は、インド太平洋地域の安全保障課題に対し、実践的な取組を行うため、拡大ASEAN国防相会議の下に7つの専門家会合の1つとして設置され、令和3年から3年間、ベトナムと共に日本が共同議長を務めている。
 今回の議題は、「国連PKOにおける女性・平和・安全保障(WPS‥Women,Peace and Security)」であり、参加国とPKOの現場経験豊かな専門家との活発な議論を通して、参加国の取り組みや課題を共有した。
 当センターからは、PKOの現場において問題となっている性的搾取・虐待(SEA‥Sexual exploitation and abuse)対策に関する教訓や課題について発表し、参加国のWPSに対する認識・理解の向上に貢献した。
 本会合の成果を、今後のセンターにおける教育・研究に反映していく。

より精強な部隊を目指して
-
令和3年度演習場春季定期整備
<第12施設群>
 第12施設群(群長・荒関大輔1陸佐=岩見沢)は、5月6日から5月14日までの間、「令和3年度演習場春季定期整備」を北海道大演習場(島松地区)、及び孫別演習場で実施した。
 北海道大演習場(島松地区)では、第2戦車道(装軌車道)路盤強化整備(担任‥第398施設中隊 中隊長・井幡淳哉1陸尉)を実施し、降雨による泥濘化を解消すべく、「D・BOX」という民間技術を活用し、路盤強化と排水性の向上を図った。
 また、11号道・第2戦車道(装軌車道)維持整備(担任‥第400施設中隊 中隊長・筒井達也1陸尉)、ため桝浚渫及び埋戻し整備(担任‥第302坑道中隊 中隊長・松枝秀治1陸尉)等により、荒廃箇所の整備を実施して訓練基盤の充実を図った。この間、方面直轄部隊に対し、各部隊担任作業の施設技術指導を実施して方面の整備能力の向上に努めた。
 孫別演習場では、本部管理中隊(中隊長・進藤嘉樹1陸尉)及び第399施設中隊(中隊長・津田憲二1陸尉)が演習場内の倒木の伐採、運搬、集積を実施して場内の安全化を図った。
 また、第5旅団及び第14施設群に対し機械力をもって支援し、それぞれの演習場整備に寄与した。
 5月13日には第3施設団長整備隊による完成点検を受け、「施設のプロとして、融雪後、また今後の降雨期の排水等を考慮し、引き続き、持てる施設技術を効果的かつ効率的に発揮して、演習場の道場化を推進せよ」とコメントがあった。
 本演習場整備では、コロナであることを踏まえ野営にせずに通修で実施したため、整備時間が1日約6時間と制限されていたが、第12施設群の高い施設技術が遺憾なく発揮され、群長要望事項である、「一丸となって整備任務完遂せよ」「施設科のプロとして、施設技術を積極的に発揮せよ」「安全管理・健康管理」を全うし、任務を完遂する事ができた。
-
令和3年度団戦技競技会
(射撃指揮・無線通信)
<第1特科団>
 第1特科団(団長・大場剛陸将補=北千歳)は、4月13日から16日までの間、北海道大演習場において「203mm自走榴弾砲を装備する特科大隊射撃指揮班及び各部隊無線班の練度向上を図り、じ後の部隊訓練基盤を確立する」を目的として、令和3年度団戦技競技会(射撃指揮、無線通信)を実施した。
 射撃指揮競技は、各特科大隊射撃指揮班が参加し、各種射撃に必要な射撃諸元の算定等を実施した。
 また、無線通信競技では、各部隊の無線班が参加し、命令下達、無線所・信務所の開設及び電報の送受信・処理を実施した。参加した隊員は「大きなミスもなく、練成の成果を出し尽くした」と今後の訓練に向けて更なる練度向上の意気込みを語っていた。
成績は以下のとおり。
■射撃指揮競技
優勝‥第1特科群第102特科大隊射撃指揮班
■無線通信競技
優勝‥第1特科団本部中隊無線班、準優勝‥第1特科群第129特科大隊無線班

NEXT →
(ヘルプ)
-
shop
-
マスク
-
日本の機甲100年
通販部
10
Copyright (C) 2001-2021 Boueihome Shinbun Inc