防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1051号 (2021年5月15日発行)
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1面 18面 19面 20面 21面 22面 23面

機略縦横(16)
西部方面隊最先任上級曹長 准陸尉 梅崎 幸晴
最先任上級曹長としての役割
 最先任上級曹長の役割は、「上意下達・下意上達による隊務全般に関する指揮官補佐、准曹士の育成」です。指揮官の補佐者として上意下達を実施する上では、先ず指揮官の企図、考え方を正しく理解し自分の言葉で咀嚼し、末端の隊員まで理解してもらうためにも最先任系統によるネットワークを活用し分かりやすく伝えることに着意が必要です。
 下意上達については部隊の現状を把握し、指揮官からは見えない部分(表面的・内面的)である制度や環境、服務等における現状を把握し、何が問題点なのかを下からの意見を吸い上げ指揮官に伝えるという事だと考えます。
 そのためには日頃からのネットワークの構築が効果を発揮します。最先任同士お互いがお互いを尊重し信頼できる風通しの良い関係の構築が必要であり、業務系統を機能させるうえでの目標です。また吸い上げた現状、問題点を共有し、共に処置対策を考え隊員の心身の安定と環境改善等の方向性を導きだすとともに意見具申をし、少しでも結果を出すことが重要と認識しており、これは部隊の団結・規律・士気に係る重要なことだと思います。
 また、准曹士の育成については部隊の任務、個々の地位・役割に基づき我々下士官が自ら考え行動できる後継者を育成することが我々に課せられた使命でもあります。業務系統の縦と横の連携を図り、悩みや情報を共有しつつセーフティーネットワークの構築にも努力し、強靭かつ健全な隊員の育成に共に邁進していく所存です。

ゲッキーの突撃レポート
第3回

ゲッキー)
最近、新聞やネットで中国に対する批判的な意見を多く見かけるようになったけど、世界でいったい何が起こっているの?
宇都)
30年前まで、中国はまだまだ発展途上にある後進国だったのだけど、この期間で、経済力(GDP)は約16倍、軍事費は約12倍へと成長し、今やアメリカに次ぐ世界第2位の大国になったんだ。
ゲッキー)
中国が大国になるのはいけないことなの?中国との商売で儲かっている企業も世界中にあるよね?
宇都)
世界は自由競争を前提としているから、キチンとしたルールを守って競争する分には問題ないけど、中国は安全保障面や経済貿易面で、自国のルールを強引に主張し「力による現状変更」を試みているので、各国から警戒され始めているんだ。南シナ海や、尖閣諸島も中国の主権の及ぶ管轄域だと主張しているし、貧しい国々に返済不能な開発支援を持ちかけては、債務不履行にして拠点化しているよね。
ゲッキー)
そう聞くと、ちょっと怖くなってきた…。最近は「米中紛争」とか呼ばれているけど、アメリカとだけ衝突してるの?
宇都)
かつては、成長する中国に寛容なムードもあったけど、今は欧米を中心に、オーストラリアやインド、一部のASEANの国々も厳しい批判をすることが多くなったよ。日本も、それらの国々と連携し、毅然とした態度で意見を表明しているよ。
ゲッキー)
チベットや新疆ウイグル自治区における人権問題についても、批判が巻き起こっているね。アメリカは、ジェノサイド認定したっていうけど、日本はこれからどう向き合うの?
宇都)
各国の情報機関やシンクタンクから、チベットや新疆ウイグル自治区における人権弾圧が行われていることを裏付ける調査資料と共に、人間の安全保障の観点からの問題提起がなされているけど、中国はこれらを否定しているね。勿論、国家的な人権侵害など在ってはならないことだし、日本はこれらの動きに対し国際社会と連携して非難決議等を出しているよ。まずは国際機関等による現地査察が行われるようにすることが重要だと思うね。
ゲッキー)
外務副大臣として、思い描いていた理想と現実世界のギャップのようなものってありますか?
宇都)
もちろん、それは存在します。どんなに高い理想を掲げても、やはり最後は自国の国益に合致するかという部分で賛同を得られない場合もあるし、国際社会の政治は、「多数決の原則(=民主主義)」ではなく、「全会一致の原則(=コンセンサス)」だから、物事が容易に決まらなかったりします。それでも、自国第一主義に走らず国際協調主義の下、理想を追求する姿勢が国際社会のリーダーに求められると思うんだ。そのような外交を追求していきたいです。

 宇都隆史(自由民主党参議院議員、現外務副大臣、元航空自衛官)昭和49年生まれ、鹿児島県出身。平成10年に防衛大学校卒業(第42期)、航空自衛隊入隊。平成19年に政治の道を志して退官。平成22年自民党比例区で参議院議員に初当選。


同期の絆を大切に各地で入隊式
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第49普通科連隊
 第49普連(連隊長・関谷拓郎1陸佐=豊川)は4月9日、豊川駐屯地において一般陸曹候補生課程入隊式を実施した。連隊に新隊員を受け入れるのは平成20年以来、13年ぶりとなる。
 今年の入隊式は新型コロナウイルス感染症対策のため部内者のみで実施し、階級章が縫い付けられたばかりの真新しい制服を身に纏った18歳から32歳の147名の新隊員は力強く服務の宣誓を行い、自衛官としてのスタートを切った。
 執行者(連隊長)は式辞で「自衛官は一朝有事の際、個人の幸福よりも国家の独立と安全という公益が優先される。国民の負託に応え得る自衛官となれるよう、覚悟をもって教育に取り組んでもらいたい。様々な困難に直面するであろうが、修了式には全員がここに集い、胸を張って部隊へ羽ばたいていけることを期待する」と新隊員に激励の言葉を贈った。
 新隊員は6月下旬までの約3カ月間訓練を重ね、自衛官としての資質や基礎的な知識及び技能を身に着けていく。
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第12特科隊
 第12特科隊(隊長・藤本倫徳1陸佐=宇都宮)は4月7日、駐屯地体育館においてこの春、栃木、茨城、千葉県から入隊した新人自衛官候補生の入隊式を実施した。入隊式は昨年同様、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご家族等の参加を見合わせ、隊員のみでの実施となった。
 式は執行者の第12特科隊長・藤本1陸佐が92名の自衛官候補生を任命した後、東日本大震災において災害派遣で活躍する自衛官の姿に感銘を受け入隊したという加藤帝人(かとうていと)自衛官候補生(20歳)が申告と宣誓の言葉を力強く述べた。式中第12特科隊長は、国防を志す若人の入隊を心から祝福するとともに「〜らしくあれ」を要望、「自衛官候補生らしさ、社会人らしさを常に探求し、全員が一致団結して無事に教育を修了することを要望する」と期待の言葉を述べた。
 また、入隊者代表の加藤自候生は、「今後の訓練で多くの知識や技能を身につけ、立派な自衛官になれるよう頑張ります」と意気込みを語った。
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東北方面特科連隊
 東北方面特科連隊(連隊長・香川賢士1陸佐=岩手)は4月10日、「令和3年度自衛官候補生入隊式」を挙行した。
 式には自衛官候補生家族、5名の市町長(宮古・八幡平・滝沢・矢巾・金ヶ崎)や自衛隊協力会岩手県連合会会長(熊谷祐三氏)など多数の来賓が出席して29名の自衛官候補生を温かく見守った。
 自衛官候補生を代表して一関市出身の菅原光二(すがわらこうじ)候補生が辞令書の交付を受けたのち「申告」、候補生全員による力強く、元気溢れる「宣誓」を実施した。式辞において連隊長はお祝いの言葉を贈るとともに「ONE TEAM」を要望し、仲間を大切にして困難を乗り越え、3カ月後には立派に成長した姿を家族に見せることができるようにと激励の言葉を述べた。
 入隊式終了後には、制服に身を包んだ我が子と触れ合う姿が見られ、代表を務めた菅原候補生は、「先ずは自分の事がしっかりできるようになって、仲間を助けられる自衛官になり、肉体的にも鍛えて任務を全うできる自衛官になりたいです」と決意表明した。
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第19普通科連隊
 第19普通科連隊(連隊長・今村英二郎1陸佐=福岡)は4月8日、福岡駐屯地体育館において、令和3年度一般陸曹候補生課程教育入隊式を挙行した。
 今年度も、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、保護者や来賓は参加せず規模を縮小して行われ、18歳から31歳の一般陸曹候補生94名が入隊式に参列した。
 着隊から1週間が過ぎ、環境の変化にも慣れ、同期とも少しずつ打ち解けて、笑顔も見られるようになった候補生たちは、元気溌剌とした姿で、入隊式に臨んだ。第19普通科連隊公式ツイッターにも、その様子は掲載され、候補生の家族やフォロワーから、たくさんの応援メッセージが届けられ、本教育を担当する教育隊の基幹要員からは、「教育者として襟を正し、期待に応えられるよう、教育に全身全霊を捧げます」といった熱意ある声が聞かれた。
 候補生代表としてインタビューを受けた佐藤候補生は、「一番の応援者である祖父に、成長した姿を見せて恩返しが出来るように最善を尽くします」と決意を表明した。本教育は6月30日まで実施される。
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第2普通科連隊

 第2普通科連隊教育隊(連隊長・古賀理都靖1陸佐、教育隊長・上坂弘毅2陸佐=高田)は、4月7日、新緑の息吹が感じられる高田駐屯地において令和3年度自衛官候補生の入隊式を挙行した。
 本来ならば家族・来賓を多数招待し自衛官候補生たちの勇姿を見てもらう予定であったが、まだまだコロナ禍の収束が見えないため各人の間隔を2メートル以上あけ部内者のみでの実施となった。入隊式において連隊長は「受け身にならずに「為すべきことを為して」何事にも挑戦してもらいたい。また同期の絆を大切にし、困難を辛抱強く、根気よく乗り越えていってもらいたい」と式辞を述べ、若き57名を激励した。
 また入隊式後、川住自候生は「自衛官としての自覚を持ち日々の訓練に取り組み仲間と共に乗り越えていきたい」と抱負を述べた。
 教育は6月末まで実施され、自衛官として必要な基礎的な知識・技能を身に付ける為、日々の訓練に励んでいく。


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