防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1048号 (2021年4月1日発行)
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防衛大学校卒業式
30年後の新たな任務に備え、日夜訓練を
 3月21日、令和2年度防衛大学校(学校長・國分良成)の卒業式が菅義偉内閣総理大臣、岸信夫防衛大臣を招いて行われた。卒業生は、本科第65期学生420名(留学生23名含む)、理工学研究科前期課程第58期学生48名、理工学研究科後期課程第18期学生8名、総合安全保障研究科前期課程第23期学生10名、総合安全保障研究科後期課程第23期学生2名。本科卒業生は、卒業式後に真新しい制服に着替えて宣誓・任命式に臨み、陸上自衛官171名、海上自衛官106名、航空自衛官92名が幹部候補生としての一歩を踏み出した。
 菅総理は訓示で、ソ連崩壊後の30年間で変化した任務に自衛隊は立派に対応したと称賛した上で、「30年後、諸官が自衛隊の主要幹部になっている頃を想像してください。これまでに無い課題や脅威が現れ、新たな任務が自衛隊に付与されているのではないかと思います。そうした中で、一番大切なのは我が国防衛への備えです。国防という最も厳しい事態に対処できるよう、日夜訓練に励むからこそ、新たな任務にも対応できるはずです。我が国防衛と国際社会の平和と安定は、諸官の双肩にかかっています」と餞の言葉を贈った。
 答辞では代表の池上学生が「陸海空それぞれの持ち場でこれからの自衛隊の指揮官として日本の未来の双肩を担い、職務に邁進することを誓います」と決意を述べた。

高等工科学校卒業式
 3月20日、陸上自衛隊高等工科学校(学校長・岩名誠一陸将補=武山)は、岸信夫防衛大臣、島田和久事務次官、湯浅悟郎陸上幕僚長らが臨席のもと、第64期生徒卒業行事を行った。
 岸大臣は「常に積極的に臆することなく、生徒の誇りを胸に深く刻みつつ、陸上自衛官として職務に励むことを切に願います」と訓示した。答辞では卒業生314名を代表して池田生徒が、時折言葉を詰まらせながら学校生活を振り返り、感謝の気持ちを述べた。そして同期との部隊での再会を力強く誓った。卒業生の多くは1年後には3等陸曹として部隊の中核を担うが、他にも卒業時に防大、航空学校に進学する者もいる。3年間で育まれた同期の絆を胸に、それぞれが新たな一歩を踏み出した。

陸上自衛隊 JGSDF
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サイバー防護隊編成完結式
サイバー攻撃対処能力が向上
 3月18日、陸上総隊システム通信団(団長・末田毅陸将補=市ヶ谷)において、システム防護隊からサイバー防護隊へ部隊改編された。この改編は、陸上自衛隊の情報システムを一元的に防護・対処するとともに、サイバーに関する調査・研究能力を強化して、陸上自衛隊のサイバー攻撃等対処の能力を飛躍的に向上させるものであり、防衛省自衛隊のサイバー防護力の更なる強化が期待される。
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国際平和協力活動セミナー
初のオンライン開催
<国際活動教育隊>
 国際活動教育隊(隊長・横山裕之1陸佐=駒門)は2月19日、令和2年度国際平和協力活動セミナー(IPCAS)を初のオンラインで開催した。
 本セミナーは国際平和協力活動等における陸上自衛隊と文民組織の相互理解の促進と人材育成・教育訓練の資を得るとともに、隊員の識能の向上を図ることを目的としており、部内外から31名が参加した。セミナーでは、メンターに防衛研究所吉崎知典氏を迎え、「新型コロナウイルスによる国際活動への影響とウィズ・コロナ時代での可能性〜情報通信技術を活用した遠隔・分散型の国際的支援〜」をテーマに、オンラインでのグループ討議等を行った。
 オンラインセミナーは国際活動教育隊として初の試みであったが、討議を通じて、自衛隊、政府機関、NGO、研究者等の様々な立場・観点から、それぞれがコロナ禍で直面している問題を共有するとともに情報通信技術の課題・将来性について民軍相互の理解を深めることができた。また。リモートでの実施は新しい挑戦であり、今後につながる大きな成果となった。
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部隊装備火器射撃集合訓練
<第26普通科連隊>
 第26普通科連隊(連隊長・高橋誠1陸佐=留萌)は、3月10日から3月14日までの間、北海道大演習場において「部隊装備火器射撃集合訓練」を実施した。
 本訓練は、普通科部隊、施設部隊及び後方支援部隊に対し、110mm個人携帯対戦車弾(通称:LAM「ラム」)の取扱い、射撃要領及び安全管理を徹底し、射撃訓練を行い、練度向上を図る事を目的として実施した。
 射撃訓練では、まず初めに射撃指導部から射手に対し、射撃姿勢・照準要領の展示説明を行い、引き続き非実射訓練として姿勢・照準等の練成を実施した。
 実射訓練では、射座で機能点検を行い射撃姿勢を整え、雪解けで足元が泥ねい化するなか、足場をしっかりと固めて、全集中し、的に向け射撃を実施した。
 参加した隊員は、LAMに関する知識及び射撃練度を向上させた。
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習志野メシMRI3コンテスト
<習志野駐屯地>
 習志野駐屯地隊員食堂は、『来てMoRaI.食べてMoRaI.評価をMoRaI.』の『MRI3』をモットーとし、令和3年度は、初めて年間を通した長期間のコンテストを実施する。
 その名も『令和3年度習志野メシMRI3(モライスリー)コンテスト』。コンテストは『丼物部門』『麺類部門』『カレー部門』からなる。
 習志野駐屯地隊員食堂では、毎週、『丼物』『麺類』『カレー』が各1回〜2回提供しており、今回のコンテストで、部門ごと年間ランキングを発表する。
 実施要領は、1四半期から3四半期の各四半期で各部門の『小(ミニ)グランプリ』を決定し、各四半期のランキング上位メニューを4四半期に提供して、各部門の『年間グランプリ』を決定する。
 ランキングは、MRI3にちなみ、『来』『食』『評価』を指数化し、評価(ポイント合計)÷食(喫食者数)×来(喫食率)のポイント制とした。
 ポイントは出口評価の『GOOD』が『プラス1点』、『BAD』が『マイナス1点』で、最高点100点から最低点マイナス100点の間で争われる。
 隊員が隊員食堂に来て、食べて、評価する『MRI3コンテスト』を乞うご期待!
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厳冬期のニセコ地区、北海道大演習場で冬季遊撃教育
<冬季戦技教育隊>

 冬季戦技教育隊(隊長・中塚修一1陸佐=真駒内)は、1月10日から2月26日までの間、第12期幹部・上級陸曹特技課程冬季遊撃教育を実施した。
 本教育の目的は、「積雪寒冷地における遊撃行動に必要な知識及び技能を修得させ、併せて当該職務に必要な資質を涵養すること」である。
 遊撃行動は、敵地において独立した小部隊をもって、襲撃・伏撃等により敵戦闘力の減殺、戦闘力発揮の妨害、情報活動等を行うものであるが、冬季の過酷な環境下においては、夏季のレンジャー教育を履修したのみでは十分な能力を発揮することができず、専門の教育が必要であることから、陸上自衛隊唯一の冬季遊撃教育を、冬季戦技教育隊において実施している。
 教育は、厳冬期のニセコ地区において前段教育を実施し、山岳気象、遭難者救出法、冬季衛生、山岳スキー技術、雪中露営等の各種知識及び技能を習得させた。その後、北海道大演習場において後段教育を実施し、爆破、襲撃・伏撃等の戦闘行動について訓練したのちに、4夜5日にわたる連続状況の総合訓練を実施して教育を終えた。
 教育間、各隊員は、教育担任官(隊長)要望事項である「己に勝ち、自然に勝ち、敵に勝て」を愚直に具現実行し、参加した全隊員が遊撃徽章を獲得してそれぞれの部隊に帰隊した。
 今後、彼らは、それぞれの部隊において、冬季の行動における遊撃隊員や指導者や助言者などとして大いに活躍してくれることだろう。


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