防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1048号 (2021年4月1日発行)
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陸上幕僚長着任行事
 3月26日、第38代陸上幕僚長に吉田圭秀陸将が着任した。吉田陸幕長は防衛省A棟講堂で行われた着任行事で、歴代陸幕長要望事項である「強靭な陸上自衛隊の創造」を継承しつつ、「変革の加速」「実力の進化」「信頼の増進」の3つを重点事項として掲げ、「これら3つを合言葉に長期的な将来を見据えて、陸上防衛力のイノベーションを重点的に推進していく」と決意を表明した。

ゲッキーの突撃レポート
第2回

ゲッキー)宇都隆史(うとたかし)外務副大臣に質問します!平成19年、自衛隊を退官されたようですが、どうして政治家を志したの?

宇都)冷戦崩壊後、世界の平和維持のために軍事力の役割は益々重要となっていたのだけど、日本の安全保障政策は遅々として進まなかったんです。日本の政治家には安全保障の専門家が極端に少ないんだよ。

ゲッキー)それで自ら、「安全保障の現場のわかる政治家」として転身したんですね。まったく違う世界に飛び込んで、苦労やギャップは在りませんでしたか?

宇都)実は全く違う世界ではないんだよ。軍事というのは大局から見れば政治の一部だし、世界の国々では、軍人出身の政治家は珍しくはないんだよ。また、外交と軍事は表裏一体なので、外務副大臣として仕事をしていても、何ら違和感やギャップを感じたことはありません。選挙の大変さとか苦労もあるけど、とても充実しているよ。

ゲッキー)外務副大臣として、諸外国との連携についても聞いてみようと思います。まずは日米同盟について教えてください。

宇都)日米同盟は、日本の安全保障政策の根底を支える柱です。前トランプ政権から引き続きバイデン政権においても、強固な同盟関係が維持できています。約3〜4万人の米軍人がアジア防衛のために在日米軍基地で働いていると言われているんだよ。(詳細は米軍非公表)

ゲッキー)ニュースに在日米軍駐留経費負担の話題が出ていたけど、どういうこと?

宇都)米軍は、世界全体の平和維持のため、世界中に軍隊を駐留させているんだけど、そのための経費の一部を同盟国にも支援してもらっているんだ。ホストネーション・サポート(HNS)と呼んでいるよ。日本は年間約2,000億円の協力をして、米軍基地で働く日本人の賃金や、米軍の訓練移動経費の一部を負担しているんだ。

ゲッキー)いざという時に、同盟国である米軍にも助けてもらわないといけないから必要経費だね。先日は米国から、オースティン国防長官とブリンケン国務長官が来日して、岸防衛大臣・茂木外務大臣と「2+2」閣僚会議を実施したよね。会議の様子はどうでしたか?

宇都)非常に熱のこもった会議で、米国からみて同盟国日本に対する信頼や期待を強く感じました。日本側も米国を同盟国として頼りにするのはいいけれど、自分達の国は自分達で守れるようにしっかりと体制整備していかなくてはなりませんね。

ゲッキー)本日もありがとうございました。次回は、中国のことを聞いてみたいです。

 宇都隆史(自由民主党参議院議員、現外務副大臣、元航空自衛官)昭和49年生まれ、鹿児島県出身。平成10年に防衛大学校卒業(第42期)、航空自衛隊入隊。平成19年に政治の道を志して退官。平成22年自民党比例区で参議院議員に初当選。

 ★ゲッキーから宇都副大臣に聞いてもらいたい質問を受け付けています。koho@boueinews.com ゲッキー質問係まで。(編集部)


ノーサイド
北原巖男
続 応援団

 新年度を迎えました。
 自衛隊員の皆さん・本紙読者の皆さんには、それぞれに、それぞれの出発の到来です。
 そんな中、コロナ禍は、未だに収束の兆しがありません。健康にはくれぐれも気を付けられ、これから遭遇するであろうさまざまな試練や荒波を乗り越えて行っていただきたいと思います。
 ちょっと長くなりますが、こんな歌詞の歌があります。(筆者抜粋)
 「船旅に 擬えるなら 兎に角に 私の船は
 甘やかな 港を後に 帆を立てて 鎖を上げて
 海に出た 荒ぶる海へ
 ・・人の身は ままならぬもの 何故かしら 時に無気力
 情けない 怠け心が 忍び込み 漂流船と
 成り果てる 恐れが襲う
 海図無く 羅針盤無く 蒼臭い 未熟な知恵と
 競い立つ 欲望たちと 我知れず 湧く情熱を
 せめてもの 追い風にして・・」
 筆者がこの歌を初めて聴いたのは、「NHKラジオ深夜便」を子守歌代わりにうとうとしていたときでした。心に染み入るようにゆったりと流れて来たことを思い出します。小椋 佳さんご自身作詞・作曲の「船旅」です。
 去る3月21日は、防衛大学校の卒業式の模様がYou Tubeで放映されました。
 卒業生に対し、出席された自衛隊最高指揮官たる菅義偉首相や岸信夫防衛大臣からは、現下の国際情勢や3月16日にバイデン政権発足後初めて日本で行われた日米安全保障協議委員会(2+2)の内容も踏まえ、将来の変化への的確な対応や同盟国・友好国との積極的な交流・信頼関係・絆の構築、これまで諸先輩が築き上げて来た国民の期待と信頼に一層応えて頂きたい等の要望が表明され、声援が送られていました。
 また今回は、「全ては学生のために」を基本理念として、9年余にわたり防衛大学校を世界一の士官学校にすべく先頭に立って幹部自衛官要員の育成に尽力して来られた國分良成学校長にとって、一人ひとりの卒業生に卒業証書を授与する最後の卒業式でもありました。
 國分良成学校長は、最大の心残りはとして、在任中に志なかばにて失った卒業生や学生の名前と思い出を挙げられ、人として幹部自衛官として二者択一ではない理性と情念の調和、死生観・生きることの崇高さ等について、卒業生に訴えかけられました。
 これから10年〜30年後、國分良成学校長の教育指導の成果が現れる幹部自衛官の皆さん達の活躍が楽しみです。
 今回は、東ティモールの本科2名、研究科1名(2015年3月に本科を卒業した防大留学1期生)の3名をはじめ、カンボジア、ラオス、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、タイ、ベトナムの9か国から合わせて29名(本科23名、研究科6名)の留学生も卒業証書を受理しました。菅首相・岸防衛大臣・國分学校長から、5年間に及ぶ異国での頑張りに対する敬意と母国での活躍に対する声援、日本と母国との懸け橋になることの期待が表明されました。多くの先輩・同僚・後輩・教職員そして日本の両親として留学生の面倒を見、励まし続けてくださった「ホストファミリー」の皆さんも、全く同じ気持ちで応援されていることでしょう。
 本科を卒業し、引き続き4月から江田島の海上自衛隊幹部候補生学校に入校予定の東ティモール留学生が、筆者にこんなメッセージを送って来ました。(ママ)
 「AVOとmadamこんにちは!昨日無事、防衛大学を卒業することができました。在学中は色々とご指導頂き、心から感謝致します。Avoに卒業式に来てもらえなくて悲しかったです。5年間で色々な経験を得ることができました。この素晴らしい経験を生かして江田島で頑張って行きたいです。また、同期を大切にすることを学びました。卒業式では、将来を担う私たちの、凛々しい姿を目の当たりにし、非常に頼もしく感じました。国民の命と平和な暮らしを守り抜く、という崇高な任務に、終わりはありません。引き続き、互いに切磋琢磨し、より一層、鍛錬に励もうと思います。そして、東ティモールと日本との友好の架け橋となれるよう努力します。江田島での頑張りに期待してください。そしてコロナにかからないように気をつけてください。現在江田島に移動する準備中であり、25日の朝0600ぐらいに新幹線で出発します。これからもよろしくお願いします。Viva Tim or Leste」
 みんな、頑張れ!
 (注)AVOとは、東ティモールの公用語であるテトゥン語で「おじいちゃん」のこと。

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事


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