防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1047号 (2021年3月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部
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東日本大震災10年目の追悼イベントに参加
<岩手>
 岩手地方協力本部(本部長・武本康博1陸佐)は、2月11日、釜石市民ホール「TETTO」において、釜石市、岩手県沿岸広域振興局、岩手県警察本部、海上保安部等の共催により、東日本大震災10年目の追悼イベント「いのちの写真展」が開催され、陸上自衛隊第9高射特科大隊の機材展示支援を受け参加した。
 「やさしさの気持ちに火がともる日・あの日を忘れない」をテーマとして、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し開催された。本イベントでは、災害時の救援関連の紹介として、写真、装備品の展示を自衛隊、警察、海上保安庁、消防の4機関が各ブースにて実施した。
 被災現場の写真を見て当時の記憶が甦り涙を流す方、自衛隊に感謝を表す方のほか、「早く一人前になって、次は私たちが被災者を助ける側になります」と志を新たにする医療関係を目指し学校に通っている学生等、震災当時まだ幼かった若者にとっても、災害救援活動の重要性を再認識する機会となった。
 今後も岩手地本ではイベント会場におけるパネル展示の他、小中高校に対する防災講話等を通じて、広く地域防災・減災意識の向上に努めるとともに、自衛隊の活動への理解促進並びに信頼醸成に努めていく。
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おはようございます!自衛隊です!
来年度に向けて市街地広報を実施

<山形>
 山形地方協力本部(本部長・白石正実事務官)は、2月26日、「JR山形駅」、「JR蔵王駅」及び「JR北山形駅」において、電車で通学する学生を対象に市街地広報を実施した。
 本市街地広報は、地域の学生等に自衛隊(官)を身近に感じて貰うとともに、進路として選択してもらう事を目的に実施。山形市内に通学する高校生を対象に、山形地本が独自に作成した迷彩柄ポケットティッシュを配布した。
 各部員は、朝7時半に各駅に配置、「おはようございます!自衛隊です!」と通学する生徒たちに笑顔で声を掛けながら迷彩柄のポケットティッシュを配布し、溌剌とした姿を印象付けた。また、朝のあわただしい中でも受け取る生徒が多く、「友達の分もください!」と、自ら貰いに来る生徒もいるなど、来年度の自衛官募集が期待される広報活動となった。
 山形地本は、「今後も、本部と県内各地域事務所が一体となった様々な募集広報活動を実施し、一人でも多くの志願者獲得を図っていきたい」としている。
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自衛官のイメージを変える体験
矢祭中学校で防災教室

<福島>
 福島地本白河地域事務所(所長・鈴木祐介1陸尉)は、1月22日、福島県矢祭町立矢祭中学校全校生徒127名に対して防災教室を行った。
 3密を避けるため全学年を2グループに組分けし、水難事故の教訓を生かしたロープワークや災害派遣体験談を含めた担架作りを実習した。生徒達は、各実習に興味を持って積極的に取り組んでいた。併せて、自衛隊の大型トラックや救急車、けん引して移動し野外で食事を作れる野外炊具車両を、実際に見て触って実感する体験も行った。
 各体験や実習を通して防災意識の向上や、災害時の避難所で中学生でも地域のために出来ることがあるんだと認識して貰うことができた。また、実際に自衛官と触れ合って、多くの生徒から「自衛官を身近に感じました」「自衛官になってみたい」など、自衛官に対するイメージが変わったと感想を述べていた。
 白河地域事務所では、今後も積極的に地域の要望に応え、防災教室などで生徒達に貴重な体験をしてもらうことで、自衛隊への理解を深めてもらえるような活動を実施していく。
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激励を受けて入隊の決意新たに上伊那地区入隊予定者激励会
<長野>
 長野地方協力本部伊那地域事務所(所長・北爪孝幸3陸尉)は、2月14日、伊那地域事務所において、上伊那郡市自衛隊協力会連合会(以下「連合会」という)が開催した「上伊那地区入隊予定者激励会」を支援した。
 連合会は、自衛隊に入隊する上伊那地区の若者や保護者、各自治体の首長、協力者等を招いて「入隊・入校予定者激励会」を毎年盛大に実施しているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、各市町村の協力会長や自衛官募集相談員など参加者を限定して実施した。
 激励会には、上伊那地区から今春入隊予定の11名が参加し、長野県知事の激励メッセージ動画の上映や長野地方協力本部長(三笠展隆1陸佐)と連合会会長(小川久雄氏)の激励の挨拶のほか、記念品の贈呈が行われた。
 小川会長は挨拶で「災害現場にいち早く駆け付け全力を尽くす自衛隊員の姿は、国民に深い感銘を与えている。皆さんの選んだ道は時に厳しく、困難が待ち受けているかも知れないが、国民の平和と安全を守りたいという初心を忘れず、道を切り開いて行って下さい」とエールを送った。一方、三笠本部長は「入隊・入校後は『楽しいこと、辛いこと』が待ち構えていると思いますが、良き同期・仲間とともに明確な目的意識を持って前向きに頑張って下さい」と激励を送った。
 入隊予定者の志願動機は様々であるが、東日本大震災や令和元年台風19号等に係る災害派遣における自衛隊の活躍を見て志願した者も多く、参加した高校3年生は「自分で自衛隊に入ると決めた以上、どんな困難にも耐え、人々を助けられる立派な自衛官になりたい」と決意を述べた。
 長野地方協力本部は、今後も入隊予定者に対する親身な心情把握に努め、入隊に関する不安を払拭することで優秀な人材の確保に尽力していく。
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迫力のLCAC見学 参加者、目を見張る
<山梨>
 2月14日、山梨地方協力本部(本部長・前野直樹1陸佐)は静岡地方協力本部(本部長・杉谷康征1空佐)と合同で、沼津海浜訓練場(静岡県沼津市)において海上自衛隊エアクッション艇(通称LCAC(エルキャック))の見学を実施した。山梨からは募集対象者をはじめとする9名が参加した。
 LCACは海上自衛隊でも6隻しかない珍しい艦艇で、海面に空気を吹き付けて浮上し、船尾にある大型の扇風機のようなプロペラを回して前後に進む。また、90式戦車なら1両、人員であれば約30名を積載することができる。参加者は訓練場に到着後、砂浜で待機しているLCACに乗艇し艇内を見学し、引き続き砂浜に乗り上げるビーチングの訓練を見学した。ビーチングの様子はめったに見られないこともあり、参加者は皆、迫力ある姿に目を見張るとともに「入隊後はLCACで勤務してみたい」という声が聴かれた。
 今回の見学を通じて、参加者に、海上自衛隊には多様な艦艇があり、活躍の場も幅広いことを理解してもらうことができた。
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「自衛隊のためにできることを」
8組に対して感謝状

<岡山>
 岡山地方協力本部(本部長・緒方義大1陸佐)は、2月13日、「令和2年度自衛隊岡山地方協力本部長感謝状贈呈式」を挙行した。
 感謝状贈呈式は、岡山第2合同庁舎において新型コロナウイルス感染拡大防止を踏まえ、受賞者、参列者ともに最小限の人数で実施した。
 本年度の感謝状贈呈は、8組(4名、4団体)に予定したが、業務の都合により参加できない1団体を除く7組が贈呈式に参加し、静粛に行事を執り行った。
 式典において緒方本部長は、「本来であれば皆様の元に感謝状をお持ちし伺うべきと考えましたが、岡山地方協力本部の皆で受賞を祝い、感謝を申し述べたいと考え、本贈呈式を挙行しました。岡山地方協力本部が任務を遂行できるのは、皆様のお力添えがあってこそ。今後も変わらぬご支援ご協力を賜りたい」と謝辞を述べ、引き続き関係各位との連携強化を図る意向を伝えた。参加者は、「自衛隊のためを思ってしてきた事で、この様な感謝状をいただけるのは嬉しい」「式典に参加することで自衛隊の皆さんに祝って貰えるのは参加した者しか味わえないことだと思っている」「私はこれまで自衛隊の為に何ができたかは分からないが、感謝状を戴いたからには、これからも自衛隊の為にできることをしていきたいと思う」など、受賞に対するそれぞれの思いを口にしていた。
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リモートによる体験学習
<神奈川>

 神奈川地方協力本部横浜中央募集案内所(所長・平原幸男1陸尉)は、2月5日、私立クラーク記念国際高校の1・2年生に対し、リモートによる体験学習を実施した。当日は24名の学生が、自宅パソコンの前にスタンバイしていた。前段は所長による「自衛隊の仕事」と題して講話を行い、後段は赤間広報官による『ロープ結索』と『南スーダンでの体験談』を実施した。早速、国の防衛について説明を始めると、多くの学生が真剣にうなずき話を聞き入っていた。災害派遣の話ではDVDを併用し、ヘリやボートでの救助活動など現場での活躍を映すと画面に近寄る姿が見られた。質疑応答では「自衛隊の訓練は厳しいと聞きますが、正直キツイですか」「災害派遣の際に最も注意を払うことは何ですか」などと、自衛隊の活動に興味を持っているようだった。
 ロープ結索の説明では、参加者はそれぞれ準備していたロープを取り出し、教諭も教場で一緒に『もやい結び』など広報官の実演を見ながら真剣に取り組んでいた。南スーダン派遣時の経験談では、現地での人々の様子や自衛隊の活動を紹介しながら、チャットでの質問にも広報官は丁寧に答えていた。教育終了後の教諭との懇談では、次回早々の教育をお願いされるなど、今後の学校との連携継続を確認できた。
 横浜中央募集案内所は、「今後も学校と連絡を密にとり、継続的な広報に努め、募集成果につないでいきたい」としている。


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