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自衛隊ニュース   1043号 (2021年1月15日発行)
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航空自衛隊 JASDF

第62次南極地域観測隊の越冬隊員として参加
<救難隊OB>
 この度、第62次南極地域観測隊の越冬隊員への参加が決まりました救難員OB久保木学です。11月20日、海自の南極観測船「しらせ」に乗船し日本を出発、2022年3月まで南極で調査活動などを行ってきます。
 救難員として、在職中に登山仲間から「南極地域観測隊には、野外観測支援員という枠が1名あり、登山ガイドを職業としている方が多く参加されているが、私の救難員と登山者としての経験なら、ガイドでなくても参加可能ではないか」この言葉をきっかけに、「定年後は南極へ」の夢を抱くようになり、公募に応募し参加が決まりました。
 7月から立川の国立極地研究所に勤務し、主に装備担当として準備を進めてきました。南極での主な任務は、昭和基地と周辺の観測、設営支援、安全管理など。隊員の安全教育や装備品の管理・調達、ルート工作、内陸調査に同行してガイドのような仕事をします。
 南極には未知なる危険が沢山待ち受けています。困っても、UHやアスコットは飛んできてくれません。危険を察知する能力が自分に一番に求められています。念願の越冬隊参加にうれしいのは間違いないですが、責任は重大、しっかり準備を行い救難員時代に培った能力を発揮し、自分の務めを果たしたいと思います。
 最後に後輩の皆さんへ、いろいろな人との出会いの中に、チャンスが潜んでいます。そのチャンスを活かせるように、自分の能力を高め、勇気をだして一歩を踏み出せば夢はきっとかなうと思います。頑張って下さい!(帰国は22年3月予定)

千歳救難隊落下傘降下訓練無事故6,000回達成
<千歳救難隊>
 11月11日、千歳救難隊(隊長・西村直樹2空佐)は、落下傘降下訓練において無事故6,000回を達成した。1978年3月14日から約40年もの長い時間を費やして達成したものである。
 救難員は、年15回以上の降下訓練が定められており、救難隊は、年間約100回を累積する。長い年月をかけて無事故を積み重ねていることとなる。
 節目の降下訓練を行った救難員は、「脈々と先輩たちから引き継がれている記録を途切れることなく達成できて安心した」と話し、これから後に続く後輩たちに、「1回1回集中して、安全に注意を払い引き続き、訓練を行ってほしい」とエールを送った。救難員としての「やりがい」を尋ねたところ、「直接、命を救うことができること」と話した。

「空自空上げ」調理技術を指導
<青森>
 青森県立三沢商業高校商業科の生徒が、三沢基地(司令・久保田隆裕空将補)の空自空上げを周知し、地元食材の消費を促進するため、同校文化祭において空自空上げを製作し、販売を行いました。
 文化祭での販売に先立ち、基地給養小隊は、同校に隊員2名を派遣、技術的助言を行いました。生徒たちが調理する空上げは、基地で調理されているレシピを忠実に再現した空上げと生徒たちのアイデアでレシピを考案した空上げの2種類。いずれも、「星みっつ」の出来栄えで、給養小隊員から三沢基地公認のお墨付きを得ました。
 10月3日に開催された文化祭は、新型コロナの影響により、一般公開は行われませんでしたが、同校から招待を受け、3空団副司令が訪問し、生徒が調理した空上げを購入。副司令は、2種類の空上げを頬張り、「どちらの空上げも大変おいしくできていて、びっくりした」とコメントしました。

家族との関係強化
2日間の説明会に39人
<小牧>
 小牧基地(司令・佐藤網夫空将補)は12月4日、12月7日、小牧基地プレスルームにおいて令和2年度共済セミナー・家族支援説明会」を開催した。参加者は共済組合事業や家族支援の概要の説明を受けた後、エプロン地区でC130H輸送機の航空機展示や、消防小隊による消防車展示、給養小隊での喫食などを体験した。参加者からは、「隊員の日頃の勤務を見学することができた」「家族支援の必要性を理解できた」「食事はバランスが取れていてボリームがあり美味しい」などの感想があり、部隊と家族、家族同士のつながりなどの重要性を理解された。小牧基地は、「コロナ渦にあってもあらゆる機会を活用して隊員家族の任務への理解と協力を得る活動に取り組んでいく」としている。

茨城空港エアポートミニフェス参加
<百里>
 12月5日、百里基地は、茨城県が主催する「茨城空港エアポートミニフェス」に参加した。
 当イベントは茨城空港開港10周年の節目に、空港利用者や地元への感謝を示すとともに、あらためて空港に対する理解と関心を高めていただくために、官民共用空港の視点も含め、空港を支える職業を紹介するものです。
 空港内で基地の紹介パネル展示や、説明を行うとともに、屋外展示エリアでは、茨城空港で働く器材とともに第301飛行隊の記念塗装機2機を展示。
 今回のイベントで来場された方々に航空自衛隊の魅力をお伝えし、自衛隊への理解を深め、関心を持っていただいた。

音楽隊ライブ配信
〜空自築城ランチタイムコンサート〜
<築城>
 空自築城基地(司令・大嶋善勝空将補)は12月11日昼食時、西部航空音楽隊によるランチタイムコンサートを開催した。音楽で快適な食堂空間を演出し、より美味しく隊員に食事をとってもらえるよう催されたもの。
 会場となった基地隊員食堂は、換気機器の複数設置や、食堂が込み合わないよう喫食時間を分散させるなど、コロナ対策が十分に施された。コンサートは、西部航空音楽隊13名がクラリネットとサキソフォンに別れてアンサンブル演奏を行い、赤鼻のトナカイなど馴染みのクリスマスソングや話題の鬼滅の刃主題歌「紅蓮華」が披露された。クラリネット奏者兼歌手の有末すみれ1士は、ドリームズカムトゥルーの曲「未来予想図〓」を歌い、大いに注目を浴びた。
 この日は、パソコンのWEB会議ツール「Skype(スカイプ)」を活用した隊内向けの映像配信や基地内通信設備を活用したマイク放送でライブ中継が行われ、基地全体が音楽に包まれる日となった。音楽隊が離隊する際、音楽隊員によるポスターへのサインや記念写真で交流を深めた。
 コンサートを企画した8空団業務隊長吉原一郎3空佐は、「今年はコロナ禍で厳しく辛い日々が続いたため、一年の締めは笑顔になってもらいたいと言う思いで企画した。ライブ配信は初めての試み。隊員だけでなく基地で働く民間の方々や近隣住民からも喜びの声をいただけてよかった。コロナ禍での新しい演奏形態の一つになれば」と話した。

餅つき行事
<芦屋>
 12月15日、芦屋基地(司令・岩城公隆空将補)は餅つき行事を実施した。
 基地司令をはじめとし、基地主要幹部、2021年(子年)の年男年女を中心とした基地所在隊員が参加した。
 コロナ禍であるため、数回に分けて入れ替え制で実施したり、臼の間隔を空けたりして三密を避けるなど様々な感染拡大防止策を講じながら実施した。
 また、ついた餅は、感染予防のため食すことはせず、「無病息災」を願いながら鏡餅を作成し、未曾有の1年を締めくくった。

7空団部隊改編(第301飛行隊部隊移動)行事
<百里>

 航空自衛隊百里基地(司令・石村尚久空将補)に所在する第7航空団第301飛行隊は、令和2年12月15日をもって、三沢基地(青森県三沢市)に移動しました。これに先立ち、第7航空団は、令和2年12月14日に部隊改編(第301飛行隊移動)行事を執り行いました。
 行事においては、第301飛行隊長による第7航空団司令への部隊移動申告、隊旗一時返還、総隊司令官から第301飛行隊に対する第3級賞状の紹介、第7航空団司令による訓示、記念撮影等を実施しました。
 本改編により、航空総隊におけるF-4EJ改の運用が終了するとともに、第7航空団はF-2戦闘機のみを運用する戦闘航空団となりました。

【第7航空団司令兼百里基地司令(空将補 石村 尚久)コメント】
 「第301飛行隊の部隊移動は、百里基地でのF-4EJ飛行隊の運用終了、さらには、航空総隊としてのF-4EJ飛行隊の運用終了を意味することになります。これまで飛行隊を支え応援していただいた関係者の皆様に感謝の意を表します。
 新たな体制となった百里基地、第7航空団は、今後も不断の防空任務等を果たし、国民や地域の皆様方の負託に応えて参る所存です。今後とも、百里基地及び第7航空団に対する御理解と御支援をお願い申し上げます。」

第301飛行隊の歴史
・1972年(昭和47年)8月 百里基地において臨時F-4EJ飛行隊として発足
・1973年(昭和48年)10月 第301飛行隊として編成完結
・1985年(昭和60年)3月 新田原基地へ移動
・2016年(平成28年)11月 百里基地へ移動
・2020年(令和2年)12月 三沢基地へ移動、F-35Aに機種更新


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