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自衛隊ニュース   1025号 (2020年4月15日発行)
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宮古警備隊 部隊配置完了
ミサイル部隊移駐で700名規模に
 4月5日、沖縄県宮古島にある陸上自衛隊15旅団宮古警備隊(隊長・佐藤慎二1陸佐)が、編成完結行事を執り行った。平成31年3月に警備隊が配置され、令和2年3月に第7高射特科群(群長・栗田昌彦1陸佐)が竹松駐屯地から約180名の隊員と、第302地対艦ミサイル中隊(中隊長・園村健之3陸佐)が健軍駐屯地から約60名の隊員と移駐し、宮古警備隊部隊配置完了となったもの。これで九州から台湾にわたる間のディフェンスラインであり、抑止と対処能力の向上を担う宮古駐屯地は約700名規模での運用となった。
 式典は、新型コロナウイルス感染症防止のため規模を大幅に縮小して、駐屯地体育館で行われた。沖縄地本宮古出張所長・永利誠実3陸佐、空自第53警戒隊長兼宮古分屯基地司令・中岡絵梨子2空佐及び空自第53警戒隊長兼宮古分屯基地准曹士先任・野村智明准空尉が来賓として参加。約200名の隊員はマスクの上に緑色のスカーフを巻いて式典に出席。いたるところにアルコール消毒液を配置という念の入れよう。正門前では、反対派がシュプレヒコールを繰り返していた。
 式典で佐藤隊長は「宮古島は東シナ海と太平洋を隔てる要衝であり、南西防衛の第一線だ。島しょを守り抜き、南西地域の部隊配備の空白を埋める」と力強く訓示をした。また、記者会見では「宮古列島を守る陸上自衛隊隊員として、地元の方々から信頼されるよう任務に励む所存です」と決意を新たにしていた。

訓練評価支援隊編成完結
教育訓練研究本部
 教育訓練研究本部(本部長・田中重伸陸将)は3月26日、北千歳駐屯地において北部方面総監部幕僚長、陸上幕僚監部運用支援・訓練部長の陪列のもと、訓練評価支援隊(隊長・山下博二1陸佐)の新編行事(編成完結式及び看板除幕式等)を実施した。
 訓練評価支援隊は、全国から集められた約250名の隊員から編成され、諸職種協同等に必要な練度の向上に資するため、戦車部隊及び野戦特科部隊を含む諸職種協同の普通科連隊等に対し、実動対抗演習の場を設定し、指揮幕僚活動の定性的な評価支援を実施することを目的として設立された部隊であり、陸上自衛隊の精強化に寄与する組織となる。
 教育訓練研究本部長は、編成完結式の式辞において「隊員一人ひとりが訓練評価支援隊の創設者としての誇りと絆をもって、その職責を全うし、陸上自衛隊全般としての精強化に貢献する重要性」について述べるとともに、『輸攻墨守(しゅこうぼくしゅ)』という言葉を掲げ、「この意味するところは知恵を尽くして、万策を練って戦うことであり、双方の訓練部隊に『輸攻墨守』させるような場を提供し、この成果を至当に評価することを期待する」と激励をした。同隊は、本年度、6月には第1回目の運営が計画されており速やかに準備を開始する予定である。

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