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自衛隊ニュース   985号 (2018年8月15日発行)
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自衛隊高級課程卒業式
統合運用体制強化の牽引者として
 7月30日、目黒地区に所在する統幕学校・陸自教育訓練研究本部・海自幹部学校・空自幹部学校は、目黒基地大講堂において合同の自衛隊高級課程卒業式が実施された。第24期卒業生51名(陸18名、海15名、空16名、韓国1名、パキスタン1名)の新たな門出を、本松敬史統合幕僚副長(統幕長代理)、森下泰臣陸幕人事教育部長(陸幕長代理)、村川豊海上幕僚長、丸茂吉成航空幕僚長をはじめとした来賓・関係者ら約100名が見守った。学生長の=梨雄一1空佐が高らかに修了申告を行った後、統合幕僚学校長・出口佳努海将から学生ひとりひとりに卒業証書が授与された。
 執行者を代表して出口統幕学校長は、「警戒監視や訓練・任務等が抑止や対処として機能する平素における戦いであるとの認識をあらたにし、統合運用体制の更なる強化の牽引者として、この平素における戦いを勝ち抜いてほしい」と式辞を述べた。
 本松統幕副長が代読した統幕長訓辞では、7月の西日本豪雨に係る災害派遣に触れるともに、「真に戦える体制の構築を追及せよ」「良き伝統の継承」の2点を要望。「既成概念に捉われることなく、精強・即応を念頭に統合機動防衛力を構築し真に戦える体制を追及してもらいたい」と述べた。
 1佐・2佐を対象とした当課程の履修期間は約1年。各幹部学校等に入校後、まず統幕学校で約6週間の合同統合教育(高級課程)を履修。その後各幹部学校等で約20週間の幹部高級課程を履修し、再び統幕学校で約22週間の統合高級課程を履修した。統合スピリットの醸成を目的とした合同卒業式も今回で4回目。陸自幹部学校が改編して教育訓練研究本部として卒業式を迎えるのは今回が初めて。卒業後は、各部隊・幕僚監部等に上級指揮官や幕僚として配置され、統合運用体制の担い手としての活躍が期待される。

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