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自衛隊ニュース   974号 (2018年3月1日発行)
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酷冬の「八甲田」踏破
<5普連>
 第5普通科連隊(連隊長・古賀博彦1陸佐=青森)は2月14日、酷寒の八甲田山系で「旧陸軍歩兵第五聯隊の遺訓を学ぶとともに、積雪寒冷地における部隊の基本的行動及び隊員の基礎動作の練度向上を図る」ことを目的として、「平成29年度八甲田演習」を実施した。今年で49回目を迎えた同演習には、女性自衛官6名を含む629名の隊員が参加した。
 本演習に先立ち、13日、青森駐屯地屋内訓練場において訓練開始式が行われ、連隊長は「積雪寒冷地の特性を克服せよ」「安全管理・装備品管理を万全にせよ」の2点を要望し、「決して酷寒の八甲田を侮ることなく、厳しい気象・地形を克服し、全隊員が一丸となって無事任務を完遂しよう」と訓示した。
 翌14日は、午前6時から各中隊毎に幸畑陸軍墓地を訪れ参拝し、連隊長が明治35年1月に遭難事故に遭遇した210名の英霊に対し精強化への決意を表し出発の報告をして安全を祈念した。この日の八甲田地区は、気温氷点下9度、風速8m、体感最低温度マイナス26・7度と冷えきる天候となった。白色の防寒戦闘服に身を固めた隊員たちは、約20kgの装備を装着、約80kgのアキオ(大型ソリ)を4〜5名で曳行し、青森市駒込の小峠を午前7時に情報小隊を先頭に銅像茶屋に向け力強い足取りで行進を開始した。銅像茶屋到着後、後方にある馬立場(標高732m)の後藤伍長銅像に拝礼し、じ後折り返し小峠に向け行進を再開した。午後3時54分、行進終了地点の小峠に到着し全行程約15kmを全隊員が踏破して八甲田演習は終了した。

遂に完成、大講堂
さっぽろ雪まつり雪像制作
<18普連>
 第18普通科連隊(連隊長・石川貴茂1陸佐=真駒内)は1月7日から、第2雪像制作部隊として「第69回さっぽろ雪まつり・大通り西8丁目会場」において、大雪像「奈良・薬師寺 大講堂」を制作中のところ、2月3日に雪像を完成させ、その任務を完遂した。
 大雪像は、担任官(第11旅団長・竹本竜司陸将補)要望事項「万事、作戦と捉え任務を完遂せよ。危機管理を徹底せよ」の下、『和の心 雄大に』をテーマに制作され、その高さは約11m、使用された雪の量は約2900トンにもおよび、制作隊員はのべ約3800人にも達した。
 制作当初、雪不足や暖気により作業の遅延を余儀なくされたものの、1月中旬からは、記録的な寒波の影響により、気温は一気に氷点下に低下したこともあり、雪像制作は順調に進んだ。この間、制作隊員達は昼夜を問わず、凍える手足で懸命に作業にあたった。
 雪像制作にあたっては、今年も「アイスブロック工法」と呼ばれる連隊独自の技術が駆使され、精巧かつ豪華な雪像を目指して行われた。アイスブロック工法とは、圧縮した雪で作成したアイスブロックを型抜き・加工して雪像の屋根や外壁に貼り付けて装飾する工法で、屋根一面を覆う「丸瓦」や、丁寧に彫刻が施された「鬼瓦」、屋根の両端に鎮座する一対の「鴟尾」等、約50種類約4400個のブロックが使用され、雪像をより一層、リアルなものにしている。2月3日、第2雪像制作部隊は大雪像を概成、仕上げとして「化粧雪」と呼ばれる新雪を雪像全面に塗り上げ、雪像は晴れて完成を迎えた。連隊は「第69回さっぽろ雪まつり」の盛会に寄与するとともに、道民等の自衛隊に対する理解・信頼を醸成することができた。

「いわて雪まつり」雪像制作協力
<岩手>
 岩手駐屯地(第9特科連隊長兼ねて岩手駐屯地司令・野口紀幸1陸佐)は、1月19日から2月13日までの間、「第51回いわて雪まつり(開催期間‥2月14日〜18日)」の雪像制作に協力した。
 いわて雪まつりは、昨年まで小岩井農場を会場に開催されていたが、今年は周辺6会場での開催となり、メインである雪像の制作を岩手高原スキー場(駐車場)で行う事となった。地盤がアスファルトであるため、雪像型枠の基礎杭が打てないなど、制作において初の試みとなる作業に加え、大寒波が襲うなど厳しい状況での制作だったが、隊員達は雪祭りを楽しむ来場者の姿を思い浮かべ、これまでの経験を生かして黙々と作業を進め、2月13日の雪像引渡し式を迎えた。
 引渡し式では、制作担任官である第9特科連隊第3大隊長(齋藤育2陸佐)が「来場者に楽しい時間を届ける事ができるよう、丹精こめて制作しました」と雪像を引き渡し、実行委員長である雫石町長が、吹雪や大雪のなか作業にあたった隊員らに労いとお礼の言葉を送った。翌14日にはオープニングセレモニーが開催され、駐屯地司令が参加して祭りの開幕を祝うとともに、巌鷲太鼓部が演奏を披露してオープニングを華やかに演出し、来場者を魅了した。
 駐屯地は、雪まつり協力を通じて祭りの開催に寄与するとともに、関係団体との連携強化、理解と信頼の拡充、地域と共にある駐屯地を具現することができた。

「十和田湖冬物語2018」に参加
<八戸>
 八戸駐屯地(司令・千葉徹1陸佐)雪像制作協力担任官・第5高射特科群長(諸石正弘1陸佐)以下、協力隊員32名は、2月2日、十和田湖畔で実施された「十和田湖冬物語2018」オープニングセレモニーに参加した。
 八戸駐屯地雪像制作協力隊が制作したメイン雪像「雪龍」の前には、来賓や多くの観客が集まる中、雪像制作協力隊長の久保英樹3陸佐以下が整列し紹介されると、労いと感謝の拍手が送られた。その後、メイン雪像点灯式に来賓として第5高射特科群長及び副群長が参加し、司会の合図とともに雪像に埋め込まれた電飾が点灯すると、幻想的な姿が雪の中に浮かび上がった。セレモニー終了後、花火が打ち上げられ、冬の夜空に大輪の花を咲かせ、観客から歓声が上がった。
 このイベントは、十和田湖休屋を会場として2月25日まで開催され、期間中協力隊は冬物語実行委員会からの要請により、雪像の補修・維持を行なう予定である。

群スキー行進訓練
<12施群>
 第12施設群(群長・梅木正造1陸佐=岩見沢)は2月1日、群スキー行進訓練を実施した。
 本訓練は平成29年度第2回群集中訓練の群統制訓練として行われ岩見沢駐屯地、孫別演習場及び岩見沢・三笠市内にて行われた。当日は行進表に基づき午前6時40分より群の先行班、引き続いて各中隊、群本部及び新補職者が行進を開始し、駐屯地から孫別演習場を経て市来知川及び幾春別川沿いの経路約15kmを行進、開始時に降っていた雪も、演習場を通過する頃になるとすっかり止み絶好の行進日和の中参加した隊員全員が完走した。今回初めて積雪地訓練を行う新補職者からは「行進開始前は完走できるかとても不安だったが、新補職者積雪地集合訓練で得た技術と積み重ねた練成の成果を発揮し、脱落する事無く完走できました」との声が聞かれた。
 群は生地において実施した本訓練を通じ、積雪寒冷地における部隊移動能力を向上させるとともに、本訓練で得た教訓事項を今後の訓練の資として更なる精強化を図っていく。

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