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自衛隊ニュース   937号 (2016年8月15日発行)
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中谷大臣が離任
徳のある防衛省・自衛隊を
 8月4日午前、中谷前大臣は防衛省A棟講堂で、黒江哲郎防衛事務次官、河野克俊統合幕僚長、3幕僚長等高級幹部をはじめ、約600人もの防衛省職員や隊員を前にして離任の挨拶を行った。
 冒頭「全力で私を支えてくれた皆様一人ひとりに感謝とお礼を申し上げます」と謝辞を述べた中谷大臣は、一昨年12月24日の着任式で掲げた基本方針「原点回帰」と6つの目標「平和安全法制の整備」「防衛省改革」「統合機動防衛力の構築」「日米同盟の強化」「防衛協力・交流の推進」「国際活動の推進」に沿って1年8ヶ月の在任期間を振り返った。
 平和安全法制の成立には、衆参200時間以上の審議を重ね、戦後の国会記録となる2,424回の質問を受けた。審議が中断した際等には元自衛官らしく「愚痴と悲鳴は言うな」というレンジャー精神で難局を乗り越えた。そして自前のフリップで説明した「U(理解-understand)A(agree-納得)S(共感-sympathy)」をもって、任務を遂行して欲しいと要望した。
 中谷前大臣は度々、熟語や格言を持ち出して訓示を行ってきたが、最後も本人の人柄を表したような韓非子の言葉を引用した。「巧詐不如拙誠」。巧みに人を騙すより、拙くても誠実な態度が人の心を動かす。在任期間中にそれを実践した中谷前大臣は内外問わず多くの信頼を得てきた。それは黒江事務次官の送別の辞でも現れていた。原稿を読み上げた後、黒江事務次官は真直ぐに前を見て、昨年9月19日未明に平和安全法制可決直後のエピソードを突然披露した。中谷前大臣はその場にいたスタッフ一人ひとりと握手し、喜びを分かち合い労をねぎらったという。「このような大臣にお仕えできたことは私の誇りです」という言葉に中谷前大臣は目頭を熱くした。
 最後に「徳操を養い、国民の信頼を得られるような組織になるように、徳のある防衛省・自衛隊を造り上げてほしい」と要望して中谷前大臣は挨拶を終えた。
 同日午後の稲田朋美新大臣との事務引継式前、緊張した面持ちの稲田新大臣に「地元にも駐屯地があるんですよね」と優しく声をかけ気配りを見せた中谷前大臣。引継書に署名後は「落ち着いて状況を把握して、大臣なりの統率を発揮して頂きたい」と激励した。

ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー
中谷大臣と小中学生が懇談
 夏休み中の小中学生及びその保護者を対象とした「ピクルス王子とパセリちゃんの市ヶ谷台探検ツアー」が7月27日と28日の両日、市ヶ谷地区で実施された。
 2日間で約120名の子供たちが参加し、座学、ヘリ見学、手旗信号体験、市ヶ谷特製カレーの体験喫食、広報館見学、そして第302保安警務中隊による特別儀じょう見学等と盛りだくさんの『探検』を満喫した。
 その中でも目玉のひとつが大臣室での「中谷大臣との懇談」。30人ひとグループで元気よく入室すると、中谷元防衛大臣が笑顔で出迎え。世界地図を見せながら情勢や自衛隊が活動している南スーダン、ジブチ等を紹介。「世界ではいろんな事が起きている、ということを覚えておいて下さい」と優しく説明した。次は子どもたちからの質問攻め。いきなり「PAC-3の発射は誰が決めるのですか」といった周りの大人がどよめくような質問でスタート。「国籍が2つあっても自衛官になれますか」「隊員さんは現地に行っても怖くないのですか」といった内容のものから「どうして大臣になったのですか」といった中谷大臣を少し困らせるような質問まで、次々と手が挙がった。そして最後に「大臣は隊員さんの事をどう思っていますか」という質問には「感謝しています。昼夜問わず情報収集や訓練を続けてくれているんですよ」と子どもたちに答えた。
 「大臣は大きかった」と言っていた子どもたち。彼らの表情から、市ヶ谷での真夏の思い出が自衛隊への興味と理解とともに胸に刻まれたことが見てとれた。

第60期指揮幕僚課程学生卒業式
〈陸上自衛隊幹部学校〉
 7月26日、陸上自衛隊幹部学校(学校長・深津孔陸将)で「第60期指揮幕僚課程学生 卒業式」が、湯浅悟郎幕僚副長を始め多数の来賓を招いて、盛大に行われた。留学生の家族も出席したため、厳粛な雰囲気に華やかさを添えた。
 今回は81名で受託学生として空自学生が1名、留学生は8カ国から12名の94名が目黒から巣立って行った。「何を教わるか」でなく「自ら何を学ぶか」という視点での学生生活は、「自分で時間を自由に使える恵まれた環境」で、非常に有意義な時間だったであろう。
 深津学校長は「陸上自衛隊は真に戦える組織への変革を目指し、陸自始まって以来の大改革を推進中であり、本校は教育・訓練・研究機能を連接させた組織の中核となるべく現在鋭意準備を進めている。CGSにおいても『新たな戦い方』を創造できる人材『自己の信念を堅持し、明確な答えのない状況においても自ら答えを導きだすことの出来る指揮官』を育成し得るよう、更なる質的充実を図っているところである」などと式辞を述べた。
 また、湯浅陸幕副長は岡部陸幕長の訓示を代読。「全隊員が一丸となって陸上自衛隊創設以来の大改革に取り組んでいる一方、部隊の現状、特に服務・練成訓練等の状況はある意味、憂慮すべき状態にあり、諸問題があることも事実である。それぞれの職務において、具体的な理想像を確立するとともに、部隊等の現状・問題点をよく掌握し、改革・改善し理想像を実現するという『強い意志と執念を持って』自己の職務に邁進することを期待する」などの言葉に、卒業生達は真剣に聞き入っていた。
 CGS同期の絆は、とても強い。この入校中に学んだ事、作った絆、全てが一生の宝物になるに違いない。

本松陸将が着任
〈第8師団〉
 7月1日、本松敬史陸将が第35代第8師団長に着任。2日、北熊本駐屯地において着任行事が行われ、統率方針「任務の完遂」、要望事項「プロフェッショナルたれ」「南九州3県民とともにあれ」「家族を大切に」の3点を掲げ新たな第8師団が始動した。

募集貢献隊員を表彰
〈東部方面隊〉

 東部方面隊は、7月27日「平成27年度縁故募集表彰式」を実施し、募集に貢献した9名の隊員に対して、森山尚直東部方面総監から募集功労賞が授与された。
 募集功労賞は、単年度2名以上の入隊に繋がる縁故募集情報を提供した隊員に対し、既存の各部隊長から付与される賞詞とは別に、総監自ら表彰したいとの発意から、今年度東部方面隊が新設したものである。今後、大臣直轄部隊及び海上・航空部隊所属隊員への表彰授与も視野に検討中である。今回の表彰式で、表彰対象者25名の内、特に3名以上の入隊に寄与した隊員9名に総監から募集功労賞が直接手渡された。
 森山総監は、「多くの募集対象者情報を提供してもらい、その成果として後輩が入隊できたことに感謝する。揺るぎない強靭な東部方面隊を創るにあたり、その仲間を増やすため、引き続き縁故募集情報の提供に期待する。来年もこの場で会えることを楽しみにしている」と訓示し、受賞者の功績をたたえるともに、縁故募集への努力の継続を要望した。訓示後には、受賞者に歩み寄り、ひとりひとりと熱い握手を交わし感謝を伝えた。
 東部方面隊では、少子高齢化等厳しい募集環境を克服し目標達成するため、縁故募集の他、各地方協力本部と陸・海・空部隊とのより一層の連携強化に努める等、方面隊一丸となり、背水の陣で臨んでいる。
 ◇募集功労賞の受賞者は次の通り(部隊順、カッコ内は受賞者)
 ▽第1普通科連隊(榊原2曹、晝八陸士長)▽第32普通科連隊(藤木2曹)▽第2普通科連隊(田中陸士長)▽東部方面通信群(竹原3曹)▽東部方面航空隊(中嶋陸士長)▽東部方面後方支援隊(棯木陸士長、松土陸士長、小島陸士長)

※同面、記事中の階級・役職等は実施当時


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