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自衛隊ニュース   937号 (2016年8月15日発行)
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航空救難団整備群整備員網領を制定
 航空救難団整備群は、7月1日「航空救難団整備群整備員綱領」を制定した。
 昨今、東日本大震災をはじめ鬼怒川の決壊や熊本地震等の災害派遣を通じ航空救難の任務が国民の間にも広く関心を持たれるようになった。メディアを通じて映し出されるのは、現場において活動する隊員や航空機が中心であり、裏方である整備員が表に出ることはありません。しかし、昭和33年、航空救難団発足以降(当時は救難航空隊)約58年に渡り2,600件を超える捜索救助活動が実施できたのは、彼ら整備員が作り上げた「信頼の翼」たる航空機があったからこそ。現在、整備の現場においては、飛行可能な航空機を1機でも多く確保するためには、整備員一人ひとりが更なる努力と強い使命感をもって整備していく必要がある。このため、これまで継承されてきた伝統を明らかにするとともに、整備員に必要な資質を今一度全隊員で考え直し、先達が築き上げてきた信頼を更に前進、発展させるため、「航空救難団整備群整備員綱領」として明文化した。
 綱領は、航空救難団のモットー「他を生かすために」、航空救難団整備群の整備員に継承されてきた「信頼の翼」をキーワードに、現場に進出することのない整備員においても、「我ら共に救難現場に在り」という気概と誇りをもって日夜整備作業に取組むべく必要な心構えを説いた内容とした。書は、愛知県在住の書家、山田陽水氏に依頼し、額及び額装は隊員自らが心を込めた手作業で行った。柔らかくも凛とするこの書と一体となることで、時空を超えて先達と繋がり、それに恥じない任務遂行となることを航空救難団整備群整備員一同心からここに願い活動することで、確実に次世代に申し送れるのではないだろうか。

市長から感謝状
〈御前崎分屯基地〉
 7月25日、御前崎市長から、御前崎分屯基地司令に対し感謝状が授与された。これは、歴代基地司令において初となるものであり、これまで当分屯基地の実施した各種広報活動等に対する感謝の意を表すもの。
 御前崎分屯基地は、「空自 御前崎カレー」の開発、市の主催するイベントへの積極的参加及び幼稚園・小中高学生への活発な基地見学活動等を継続的に実施してきた。これら基地一丸となった活動が結果的に御前崎市の地域振興に大きく寄与した事となり市長が本贈呈式を決心した。御前崎分屯基地は、これからも「地域の皆様と共に〜」をスローガンに精強な部隊作りに励み、地域の皆様の防衛省自衛隊への理解を得ると共に更なる地域振興の発展に努めて参りたい。
▽分屯基地コメント
 分屯基地司令としての今後空自の任務は、地域の皆様のご理解とご支援があってこそ完遂できるものと考えます。よって、引き続き「地域の皆様と共に〜」をスローガンに地域の各種イベントに積極的に参加すると共に分屯基地としても様々な企画・情報を発信して地域振興に寄与したい。
▽御前崎市長コメント
 現在、御前崎市は地域振興の為、特に観光に力を入れて、全国から多くの方々に御前崎に足を運んで頂きたいと考えている。この中で空自御前崎分屯基地が実施してきた積極的な各種施策(地元特産品を使った空自御前崎カレーの開発、市が主催する広報行事への参加、自衛隊機関紙への御前崎に関する記事の掲載等)は、インパクトがあり大変有意義なものであった。よって、これからの成果を評価し感謝状を贈らせていただいた。これからも御前崎分屯基地には、地域振興の為にその一端を担って頂きたい。

2名が航空無事故達成
〈陸自航空学校〉

 陸自航空学校(校長・伊東伸基陸将補=明野)では5月、TH-480Bの整備確認飛行において機長・丹羽3陸佐が無事故飛行5,000時間、副操縦士・小野1陸尉が無事故飛行1,500時間を同時に達成した。丹羽3陸佐(47)は、岐阜出身で操縦歴約21年のベテラン、小野1陸尉(36)は大分出身で独身の操縦歴約10年の中堅操縦士である。航空無事故として最高位の証を受章した丹羽3陸佐は、「これまで共に搭乗した先輩・後輩操縦士、航空機の安全確実な運航を支えて頂いた多くの業務に携わる隊員皆様の支えがあってのことです。この感謝の気持ちを忘れることなく引き続き無事故飛行を継続し、果敢に任務を遂行し得る操縦士でありたいと思います」と述べた。また、操縦を指導する立場へと変化していく目安となる1,500時間を達成した小野1陸尉は、「多くの上司、先輩、同僚、後輩及び整備、通信、管制、気象等多くの方々のご支援・ご協力があったことを忘れることなく、今後も安全第一で職務に邁進し、知識・技能の向上を図っていきたいと思います」と達成の喜びを語るとともに、更なる航空無事故飛行の継続を誓った。

※同面記事中の階級・役職等は実施当時


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