防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   924号 (2016年2月1日発行)
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書初め大会
〈陸自高等工科学校〉
 陸上自衛隊高等工科学校(学校長・小和瀬一陸将補)は1月14日に「書初め大会」を実施した。今回で42回目になるこの大会は、日本の伝統を継承しつつ情操の涵養を図ることを目的に、昭和50年から生徒会行事として毎年実施している。
 3学年は自衛官になる上での強い意志を示す語句として「粉骨砕身」(力の限り骨をおって努力すること)、2学年は本校での最高学年に進級する上での心構えを示す語句として「実践躬行」(自分自身で実際に行うこと)、1学年は2学年に進級する上での心構えの語句として「一心不乱」(一つのことに心を集中して、他のことで心が乱れないこと)の課題がそれぞれ付与された。
 生徒は皆教室で半切を前に心を落ち着かせながら、一枚一枚丁寧に書き上げていた。その後体育館において閉会式が行われ、小和瀬学校長が「生徒会が主体となって行事を盛り上げ、活気があってよかった。そもそも書初めの由来は、正月に心構えを記すことで、良い方向に向かっていくということのようである。一人ひとりが一筆入魂で書いたものが今年実現するよう、しっかりと取り組んで欲しい」と訓示された後、全校生徒一同が各自の作品を掲げて記念撮影が行われた。

活発に曹友会活動
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全道Jコン
ふれあいパーティー
北部方面曹友会
 北部方面曹友会(会長・小林且幹陸曹長)は、独身自衛官に出会いの場を提供する「全道Jコンふれあいパーティー」を12月26日に旭川市内のホテルで開催した。J婚とは、2014年流行語にノミネートされた言葉で「自衛婚活」の略で自衛官のパートナーを探すことである。曹友会はこれまで各駐屯地毎に開催してきたが、今回北部方面曹友会が発足20周年の節目にあたりこれを記念すべく企画された。道内に勤務する陸海空の21歳から53歳の男性自衛官67人、旭川のほか富良野市や札幌市、千歳市などから20歳から41歳の女性自衛官を含む女性70人が参加。自己紹介から始まり、フリートークやクイズなどで懇親を深め会話を楽しみ交流した。
 最後に意中の人を投票した結果、15組ものカップルが誕生。遠軽駐屯地から参加した小関浩人3陸曹とカップルになった旭川市内の保育士、太田沙希さんは「このイベントがあって良かった。旭川は自衛隊が身近にあり興味があったので友達と参加しました。これからどんな人か知り、仲良くなれればいいなと思います」と笑顔で話した。また、旭川地方協力本部も広報ブースを設置しPRビデオの上映や各種グッズを配布。自衛隊をPRしパーティーの盛り上がりに協力した。
 最後に、Jコンの準備にあたった旭川駐屯地曹友会(会長・大串浩陸曹長)は「この企画で結婚したカップルも増えてきている。今回も沢山のカップルが誕生して良かった。今後も定期的に開催し自衛官を身近に感じてもらい知り合う機会を増やして行けたら嬉しい」と感想を述べた。
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100リットル
献血運動
福知山曹友会
 福知山駐屯地曹友会(会長・武田実曹長)は、1月8日、「献血は未来へ繋ぐ架け橋」をスローガンに100リットル献血運動を実施した。駐屯地では、年3回の献血運動を行っており、平成18年からは特に輸血用血液が不足する冬季に合わせ、駐屯地曹友会がボランティア活動として100リットルを目標として献血への協力を呼びかけており、今年で11年目となった。
 今回は、献血の順番待ちを解消するため、受付を増設するとともに例年献血車3両であるところ1両を増やし4両で行われた。
 午前7時30分、駐屯地厚生センター前に会場が配置されると、多くの隊員が曹友会の呼びかけに答え、献血を行った。また、福知山東ライオンズクラブから曹友会長に献血者に対する記念品が贈呈されるとともに、隊員の激励が行われた。
 会場では、献血個人ボランティアの方々から、献血を終えた隊員に対し、心温まる「ぜんざい」の振る舞いを受けた。駐屯地隊員が献血に協力した結果406名162・4リットルと駐屯地として過去最高の献血となった。駐屯地はこれからも地域社会に貢献できるように、ボランティア活動を積極的に推進し地域から信頼される駐屯地を目指す。
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家族スキー教室
岩見沢曹友会
 1月12日、岩見沢駐屯地(司令・山根茂樹1陸佐)は美唄国設スキー場で駐屯地曹友会主催による家族スキー教室を実施した。
 参加したのは小学1年生から6年生までの隊員家族29名で、それぞれの練度に応じて6組に分かれて練習した。最初はスキーを履いて歩くのがやっとだったが、終了時には先生の後について滑れるまでに上達した子もいた。1日と短い時間ではあったが、子供たちは思う存分スキーを満喫し、冬休み最後の良い思い出となった。
 本教室の実施を通じて、駐屯地に対する信頼感を醸成するとともに、家族支援態勢の基盤確立に寄与した。

硫黄島戦史現地教育
〈富士学校普通科部〉
 富士学校普通科部(部長・冨樫勇一陸将補)は、海上自衛隊第4航空群及び航空自衛隊航空支援集団の支援を得て、平成27年11月27日から12月4日までの間、各職種幹部特修課程学生165名(海上自衛官1名参加)に対し、硫黄島戦史現地教育を実施した。
 本教育は、「硫黄島作戦の実相を現地研修し離島作戦の様相及び教訓事項並びに防御戦闘の特質を理解させるとともに、戦場の実態を深刻に認識させ、死生観確立の資とする」ことを目的に昭和54年から実施している。
 教育では栗林兵団司令部壕をはじめ摺鉢山、元山台地等の各部隊の地下壕及びトーチカ等を研修し、要点において「指揮・統率」、「統合」、「米国海兵隊の上陸要領」等を討議するとともに、築城の状況、戦闘の痕跡から当時の戦闘の様相を追体験することができた。また、天山において硫黄島に眠る将兵の慰霊行事を行い今日の日本の平和と繁栄を感謝するとともに、自衛官として真に戦うため、更なる部隊の精強化を誓った。
 激戦から約70年が経過するも、その爪痕を残す硫黄島において、国の為命を捧げた将兵の透徹した「死生観」「覚悟」を強く肌で感じることができた。教育を終えた学生は「栗林中将の指揮・統率に非常に感銘を受けた」、「環境劣悪、物資困窮の中にあって、愛国心、使命感、死生観を確立し、任務に邁進した2万余の将兵に敬意と感謝を表する」、「陸海軍の指揮関係、調整・連携状況(射撃の統制)及び統合の重要性を理解できた」等の所見を持ち、今後の部隊勤務における糧を得た。

海自初 夫に続き妻も顕彰
永年勤続功労隊員
 海上自衛隊舞鶴地方総監部経理部の大坪恵美子准海尉は、12月7日に永年勤続功労隊員として海上幕僚長から顕彰された。大坪准海尉は、昭和57年入隊以来、経理員として総監部、造修補給所、基地業務隊(先任伍長)等の部隊に勤務し、特に給与のプロとして現場で活躍するととともに、舞鶴市の一大イベント「ちゃったまつり」では、舞鶴地区の海自をあげて参加する民謡流しの指導者として中心的役割を果たし、地域コミュニティーとの連帯感を醸成するなど数多くの功績を高く評価されて顕彰されたものである。なお、夫・大坪真一氏も元海上自衛官であり、平成25年に永年勤続隊員として顕彰されており、夫婦揃っての顕彰は海自始まって以来のこと。
 大坪恵美子准尉は、「2年前、夫の同伴で顕彰行事に参加し家族と共に喜んでいました。今回私も顕彰していただけることを大変光栄に感じております。このことは、今まで私を支えてくれた周囲の人、職場、家族みんなのおかげであると感謝しております。定年退職まであと2年となりましたが、最後まで職務に専念するとともに少しでも多くの事を後輩に伝えたいと思います」と喜びを語っていた。

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