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自衛隊ニュース   2013年12月15日号
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ライフプラン集合訓練を開催
中部航空方面隊司令部援護業務課
 中部航空方面隊司令部援護業務課は、11月27日〜28日、入間基地第3会議室で、平成25年度ライフプラン集合訓練を開催した。本訓練は、任期制空士を対象として、今後の進路について考えさせるための、人事計画、就職援護の状況及びそれらを踏まえたライフプランの立案のための教育を実施し、今後の就職活動の充実及び確実な就職援護を図ることを目的として、毎年行われているものである。今年は入間基地をはじめとして関東区域の基地に所属する主に3年目以上の任期制隊員が過去最多の103名参加し、2日間にわたり積極的に訓練を受けた。
 訓練はまず、中部航空方面隊司令部人事課から、任期制空士の経歴管理、特に3曹昇任に関する今後の動向と昇任試験に向けての準備要領等について、そして、同援護業務課から、再就職をめぐる最新の状況と再就職活動の流れについて、それぞれ講義し、参加者それぞれが任期制空士として置かれている自らの立場について理解を深めた。
 続いて日本プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー協会の石田晃子、玉木勝両氏を講師に招いて2日間の講習が始まった。
 講師の玉木氏からは、「100名を超える訓練で講義をしたのは初めてです」と驚きの言葉が帰ってきた。
 参加した隊員からは、「普段は意識していなかった将来について、自分が向いていそうな職業がイメージでき、再就職への関心が高まった」、「新たな自分に会えた気がしました。3曹に昇任できない場合のことも踏まえて、人生設計をよく考えたいと思います」といった今後の再就職活動へ向けての前向きの話を多く聞くことができた。
 中部航空方面隊司令部援護業務課は、「ライフプランに関する教育は、任期制隊員にとっては再就職を考える上で欠かせない基礎となる訓練であり、今後も参加者のニーズを更に深く掌握しつつ、より充実したものとしていきたい」と、これからの抱負を話していた。

C—1輸送機地上展示
航空自衛隊浜松広報館
11月のイベント
 航空自衛隊浜松広報館は、11月23日及び24日に第2輸送航空隊所属のC—1輸送機の地上展示を行った。
 昨年に続き2度目のC—1輸送機の地上展示は、天候にも恵まれ多くの家族連れや航空ファン等で賑わった。広報館エプロンに駐機したC—1輸送機のカーゴドアの開閉展示、機内展示及び搭乗員との懇談を実施。輸送機に対する来館者の関心は高く小学生から年配まで様々な質問を投げかけられたが隊員の分かり易い説明に納得していた。また、展示の合間には家族連れと隊員が一緒に記念撮影するなど、隊員にとっても良い思い出ができた。日頃見ることができない飛行前点検や貨物室の開閉展示の際の隊員の真剣な一挙手一投足に来館者の注目が集まる。機内見学の合間には気さくに記念撮影に応じる優しい隊員の笑顔。両面の様子を間近に見て、「国を守るため日夜訓練に励む自衛隊員の素顔を国民の皆様にご理解して頂けた」(浜松広報館)。
2日目の帰投時は来館者に手を振って見送ってもらい、隊員は期待と信頼を裏切ることがないよう引き続き強い責任感をもって勤務することを改めて誓っただろう。
 広報館は「より多くの皆様にお越し頂き空自をご理解して頂くため今後もイベントを予定しています。お知り合いの方を誘って是非ご来館下さい」としている。

部隊創設30周年記念を祝う
航空自衛隊警戒航空隊
 11月30日、素晴らしいブル—スカイが限りなく広がる中、静岡県浜松市にある航空自衛隊浜松基地で「警戒航空隊創設30周年記念式典」(隊司令・津田 昌隆1等空佐)が、中島航空総隊司令官、荒木浜松基地司令をはじめとする来賓多数を迎えて挙行された。
 式典にあたり津田隊司令は「現在、我が国を取り巻く安全保障環境は劇的に変化しており、特に、昨年9月の尖閣諸島国有化以降、南西地域の安全保障環境は不透明不確実な状況が継続している。警戒航空隊の任務も、警戒待機に止まることなく、E—2C部隊の南西地域への展開及び継続的な哨戒任務等、その態様も大きく変化し、今や、我が国における警戒監視の要として、その重要度、期待度も日に日に増している。この度、警戒航空隊は創設から30年という大きな節目を迎えた。人で言えば「壮年期」、人が成人として最も、体力、気力が充実しているときであり、警戒航空隊も警戒監視部隊として力のある組織に育ってきた。我々は、この節目にあたり、この30年間の偉大な足跡を回顧するとともに、先人の偉業を偲び、明日への発展の糧とし、決意も新たに全隊員が一丸となって、引き続き任務に邁進していく所存である。今、我々が日々当たっている任務は警戒航空隊の正に唯一絶対の本分である。今正に、我々の力が求められている時であり、我々の存在意義と価値を示す時である。我々には、先人が脈々と築き上げてきた実績と伝統がある。その遺産をしっかりと伝承し、プロとしての矜持を胸に、一人ひとりが職務に至誠を尽くし、警戒航空隊の新たな歴史を刻んでいくという気概を持って、引き続き任務に邁進してもらいたい」と式辞を述べた。
 また、中島航空総隊司令官は「諸官たちは、航空総隊の任務遂行に不可欠の部隊であり今や警戒航空隊なくして各種の航空作戦の遂行は考えられない存在になった 総隊司令官として、諸官の活躍に敬意を表すると共に誇りに思う。南西域における任務は終わりの見えない厳しい任務であるが、日本の空の守りを預かる者として「我々がやらずして誰がやる」「今やらずして、いつやる」という気概を胸に今後とも真正面から任務に向き合ってもらいたい」と祝辞を述べた。
 式典会場には30周年を記念して警空隊員がデザインしたスペシャルマ—キングを施された「E—767AWACS」と「E—2C」も展示され、真に現在の日本の警戒監視の要として日夜任務を遂行している機体も間近で見られた。
 式典終了後には、記念撮影も行われ、警空隊員は、一人一人この30年間の部隊の伝統と実績を噛み締めるとともに、新たな歴史を創造し、対領空侵犯措置任務を始めとする各種任務を着実に遂行していくという決意を新たにしていた。

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