9月5日、岩手県大船渡市立第一中学校2年生6名が防衛省を訪問した。同中学の修学旅行班別自主研修のテーマは「復興支援への感謝と私たちの未来を伝えよう」。班長の吉野圭くんをはじめ男女6名が防衛省を担当、東日本大震災の災害派遣で活躍した自衛隊へ感謝を込め6名が手作りした大漁旗を直接手渡す「大漁旗授与式」を生徒主催で行った。生徒が製作に携わったDVDと写真素材で大船渡の震災当時〜復興過程の現在の様子や未来へ向かう決意なども紹介した。
陸自CRF幕僚副長・佐々木俊哉1陸佐(震災時、39普連隊長として大船渡市で活動)を大漁旗受領者、陸自中央業務支援隊長・山本敦督陸将補(震災時、9師団幕僚長。岩手県庁に司令部を移し作戦指揮補佐)を陪席者に、内局広報課員、各幕から40名弱が同席する中、第1省議室で行われた式典を生徒たちは緊張しつつも立派に主催。「支援の手を差し伸べて頂きありがとうございました」、「私たちの手で復旧ではなく復興を実現できるようにしたいです。本当にありがとうございました」など自衛隊への感謝や未来への決意を力強い口調で語った。これに対し、佐々木1佐から返礼の言葉と共に内局・各幕・CRFから集められた広報グッズが生徒一人一人に手渡された。また、体育学校・ロンドン五輪レスリング金メダリストの米満達弘2陸尉がサプライズゲストとして生徒たちを激励。終了後は岩崎茂統合幕僚長(岩手県出身)の計らいで統幕長室で懇談の時間が持たれ、「非常にありがたい。遠いところから来て隊員たちに挨拶してくれたことは大変嬉しい」(岩崎統幕長)など感謝の言葉が述べられた。 |