「人気投票に歌姫」—。海上自衛隊が豊富な人材と斬新なアイデアを前面に出した新たなPR作戦を展開中だ。
投票で「ミスター&ミス」を決定
海自公式スマートフォンアプリで
「人気投票」は9月3日にリリースした海自公式スマートフォンアプリで、利用者が海自隊員男女6人の中から投票で「Mr.&Ms JMSDF(ミスター&ミス海上自衛隊)」を選ぶというものだ。「投票」の結果見事1位に選ばれた男女2人の隊員は、来年公開予定の海自のプロモーション映像の主役に抜擢される。
候補者の男女6人には、P3C哨戒機や潜水艦救難艦、補給艦、飛行場管制などの現場で活躍する若手の「イケメンと美女」がエントリー。アプリでは6人の「予告編映像」が公開され、海自に関するクイズに答えると「投票権」がゲットできる仕組みになっている。投票は10月31日までで、結果は11月上旬に発表される。
アプリではこの他に「オリジナル壁紙ダウンロード」や海自の制服と顔写真を作成できる「着せ替え海上自衛官」も楽しめる。
23万自衛官唯一のヴォーカリスト
今年8月のCDデビューが話題に
「歌姫」は海自東京音楽隊の三宅由佳莉3曹(26)。2009年4月に入隊、同年9月に音楽隊にヴォーカリストとして初めて配属された、日大芸術学部音楽学科声楽コース卒業という経歴の持ち主で、23万人の自衛官の中で「唯一のヴォーカリスト」だ。
これまでに部内外のコンサートやライブでその透明感のある癒しのソプラノを披露。
今年8月には、東京音楽隊の河邊一彦隊長が東日本大震災の被災者への応援歌として作詞・作曲したオリジナル曲「祈り〜a Prayer」や「花は咲く」「翼をください」などを収録した「祈り〜未来への歌声」でCDデビューも果たした。
「自衛官として歌うことは人のために歌うことだ」と話す海自の歌姫は、いまや防衛省・自衛隊の歌姫として存在感をアピール、国民との絆を深めている。 |