東京地本(本部長・湯浅悟郎陸将補)は6月1日、14日、20日に立川市内と葛飾区内の都立高校3校がそれぞれ計画した宿泊防災教育を支援した。参加した生徒は3校合わせて約600名。
昨年度に続き、今年度も都立高校生らに対して「災害から自らの生命を守る『自助』、助け合いや社会貢献など『共助』の精神を育み防災に関する意識の高揚を図る」ことを目的として防災教育を支援。支援項目は「防災講話」「毛布を活用した応急担架の作成・搬送」「三角巾を使用した応急処置法」「自衛隊の活動に関するパネル展示」の4つ。
1日に実施した立川の高校では防災講話と応急担架作成・搬送、14日に実施した高校では防災講話と応急処置法、20日に実施した高校ではパネル展示を行った。
防災講話は、自衛隊を身近に感じてもらうため始めの約30分で自衛隊の紹介。その後、阪神淡路大震災の災害派遣DVDを放映し、首都直下地震の脅威を知ってもらった。
応急担架作成・搬送は、毛布や角材を使用して、応急担架の作成を行い、また3名で協力し負傷者を抱えて搬送要領を体験した。
応急処置法の教育は、ペアを組んだ相手に実際にケガを想定した腕や膝への被覆を実施。生徒らは皆、協力し真剣に取り組む姿が見られた。
パネルは、各教室に掲示され、特に災害派遣に関するパネルは目を引き、足を止めて見入る生徒も少なくないようだった。
参加した生徒からは「人を助けるという責任の重さを感じましたが、自分たちでも役に立てることが分かりました」といった声が聞かれ、防災意識の向上が図られたことが確認できた。
東京地本は「今後も引き続き宿泊防災教育を支援し、都内高校生に対して、自衛隊を身近に感じてもらえるよう、より一層広報に努めていくとともに、防災に関する知識などの提供により、更に理解を深めてもらいたいと願っている」としている。 |