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自衛隊ニュース   2013年6月1日号
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関係機関との連携強化を図る
大村16普連主力で諫早市総合防災訓練に参加

 第16普通科連隊(連隊長・濱本博文1陸佐=大村)の第1中隊(中隊長・松本義孝3陸佐)を基幹に第4施設大隊(大隊長・田村竜彦2陸佐)の隊員を含めた43名が5月12日、諫早市八天町本明川河川敷で行われた「諫早市総合防災訓練」に参加し、災害対処能力の向上を図るとともに、関係機関との防災業務に関する連携の強化を図った。
 訓練は「諫早市一帯で震度6強の地震が発生、また大雨による被害で家屋の倒壊及びがけ崩れなどにより多くの負傷者が出ている」との想定で行われ、地上偵察訓練では本部管理中隊情報小隊の偵察用バイクと第1中隊の軽装甲機動車の偵察が速やかに被災地の被害情報を収集。市が設置した災害対策本部に詳細な状況を通報した。
 救出訓練では諫早自治会および防災隊と連携。倒壊家屋に残された要救助者を救出するため、16連隊主力が被災現場へ直ちに急行、隊員は必要最小限の資器材を携行して災害現場に入り、ファイバースコープを活用し瓦礫に埋もれた家屋での生存者捜索を行い、生存者の有無と状態を確認するとともに、小型ドーザーで瓦礫などを除去し家屋から生存者を救出。衛生科隊員による応急処置を行い、救護所に搬送した。また第4施設大隊が、崩壊した橋梁に代わる自走架柱橋を設置し、被災者と車両の通行を容易にした。
 このほか、非常炊き出し訓練にも参加し、6名の隊員が炊事車による炊き出しを実施、婦人会と一緒におにぎりを握り、仕分け・配給を行った。
 展示コーナーでは、軽装甲機動車と偵察用バイクを展示。パネルで東日本大震災をはじめ長崎大水害、雲仙普賢岳噴火に伴う災害派遣時の自衛隊の活動状況を併せて紹介した。
 会場には多くの市民が訪れ各種の防災訓練の模様を見学。市民の防災意識の高さを再認識するとともに、各関係機関との連携強化を改めて確認した。


北千歳駐の主要幹部ら旧日本軍の地下壕で研修

 北千歳駐屯地(司令・阿部知己陸将補)は5月16日、北海道大演習場(千歳地区)の敷地内の地下にある旧日本軍の地下壕についての研修を現地で行い、阿部司令はじめ駐屯地各部隊長など主要幹部が参加した。
 今回、研修した地下壕は旧日本軍の地下分散工場の一部で斜面に対し、ほぼ直角に掘られた総延長約40m、高さ約4・5m、幅約5mのトンネルで、コンクリートで補強されている。
 当時は入り口が3ヵ所あり、両端からトラックなどが出入りし、主に修理済みエンジンの試運転が行われていた。
 研修者らは懐中電灯を手に、約70年経った現在でも壁のひび割れがほとんど発生していない構築技術の高さと、空襲下で使用されていた生々しさを肌で感じた。
 なお、千歳市は平成26年2月以降、崩落の危険があるため地下壕の埋め戻しを行う予定となっている。


「国を守るヒーロー」自衛隊の活動を紹介
空自百里基地が水戸偕楽園で広報

 空自百里基地(司令・大浦弘容空将補)はゴールデンウィーク前半の4月28日、水戸偕楽園の「四季の原広場」で行われた第38回「ちびっ子広場」で広報活動を実施した。
 当日は、四季の原広場の中に「交通安全」「防災」「たべもの」などのテーマごとに7つのテントが設けられ、百里基地はその中の「国を守るヒーロー」のエリアに茨城地方協力本部とともに展示ブースを設置した。
 自衛隊の活動を紹介した写真パネルを展示したほか、ちびっ子たちに子供用制服やパイロットスーツを着用してもらっての記念撮影などを行った。
 また、昼過ぎには百里救難隊のヘリコプターUH—60Jが会場上空で飛行展示を行い、多くの来場者が上空を見上げて歓声を挙げていた。


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