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自衛隊ニュース   2013年5月15日号
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地域との調和≠大切に
盛大に創設記念行事
高田

 高田駐屯地(司令・小林弘樹1陸佐)は4月21日、創設63周年記念行事を行った。真冬並みに冷え込み生憎の氷雨となったが、部隊指揮官・三島孝之副連隊長の指揮のもと、隊員約380名がグラウンドに整列、来賓・一般市民、隊員家族等の多数の来場者が見守る中、行事は整斉と行われた。
 小林司令は式辞で「自衛隊が活動をする上で重要なことは皆様の理解と協力です。地域社会との信頼関係の維持・醸成、地域社会との『調和』こそ、我々が活動する上での基盤となるものであります。高田駐屯地はこれからも地域に信頼され、地域と『調和』のとれた駐屯地となるよう努力する所存です」と述べた。
 国会議員をはじめ来賓からの祝辞があり、観閲行進へと移行。駐屯地所在部隊が災害派遣等を担任する地域の市町村旗を乗せた車両が行進し、その後、高田・新発田駐屯地合同音楽クラブの演奏とともに先頭に普通科連隊の威風堂々とした徒歩行進、施設科部隊・支援部隊等の車両行進が行われた。
 訓練展示では、音楽演奏、ラッパ吹奏、模擬戦闘訓練を披露、模擬戦闘訓練では雨の中泥だらけになりながら行動する隊員達の姿、155mm榴弾砲FH—70や戦車の轟音、銃撃戦など実戦さながらの迫力に観客から大きな歓声が湧きあがった。


「頑張っています」 新しい職場
活躍するOBシリーズ
東日本大震災後逆境の中で再就職
社会福祉法人「夢みの里」奥山道夫
奥山氏は平成24年9月、第4航空団司令部人事部を3空佐で定年退職。54歳

 平成24年10月に再就職し、石巻市にある社会福祉法人「夢みの里」が運営する「トータルサポートセンターみんなの夢広場」という施設で勤務しております。
 仕事は、三障害(精神・身体・知的)の方に対する各種支援業務であり、日中は利用者とともに音楽練習や公園清掃などの地域活動、またクリーニング作業や厨房作業などの就労支援を行っています。当施設はショートステイも行っており、夜間は利用者への入浴介助や車いす利用者への排泄介助および見回り業務を行っています。
 私は自衛隊在職時に取得した大型免許所持を見込まれ、前述した業務以外に、利用者の送迎業務も担当しています。これまで他人の命を預かって運転をするということは経験したことがなく、常に安全運行を念頭に置き朝夕各1時間ほどの送迎を行っています。
 先日、入社して半年という短い期間であるにも関わらず、自衛隊在職時の指導・管理者としての経験と実績を評価され、副主任という責任ある立場へ登用していただきました。いままで以上の責任と業務が見込まれますが、これを機に、いただいた信頼に応えられるよう一層努力し、新しい職場に貢献できるように精進したいと思います。
 私は退官時、皆さんもご存知の東日本大震災で大きな被害を受けた松島基地に在籍していました。
 再就職にあたっては、震災前に比べ再就職先の絶対数も限られてくるという厳しい状況でしたが、松島基地の援護担当者のお力添えもあり、無事に現在の職場に就職することができました。
 就職してまだ半年ですが、自衛隊で行ってきた業務とは異なる点が多く、最初のうちは戸惑いましたが、利用者とのコミュニケーションがとれた時などの喜びをやりがいとし、これからも頑張っていきたいと思います。


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