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自衛隊ニュース   2013年5月1日号
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困難を克服し任務完遂
南極地域観測協力を終え「しらせ」帰国

 4月10日、第54次南極地域観測協力を完遂した砕氷船「しらせ」(艦長・松田弘毅1海佐)が5ヵ月ぶりに晴海ふ頭に戻ってきた。ふ頭では乗員家族や海自関係者などが出迎え、艦上で盛大な帰国行事が行われた。また、4月12日には松田艦長が渡邉研太郎南極観測隊長(54次隊)、石沢賢二越冬隊長(53次隊)を伴い、防衛省で小野寺五典防衛大臣に帰国申告を行った。
松田艦長に2級賞状
 帰国行事では、松田艦長の帰国報告、磯部統合幕僚副長による岩崎茂統合幕僚長訓示代読、松田艦長への2級賞状授与、河野克俊海上幕僚長の慰労の辞などが行われた。今次協力では、「しらせ」の能力を上回る6m以上の厚い海氷とその上に積もる雪に阻まれ、昨年に続き接岸を断念せざるを得なかった。岩崎統幕長(磯部統幕副長が代読)「航路を変更し接岸の可能性を最後まで追求するなど粘り強く任務を遂行した。また、輸送任務に関しては、積雪が少なく氷上輸送は困難であると判断し、航空輸送を早期に決断することにより、越冬観測を成立させるための燃料や観測器材の輸送を完遂した。これらは、松田艦長の指揮統率のもと、諸官がこれまで培ってきた知識・技能を存分に発揮するとともに、一致団結して任務達成に邁進した結果であると考える」などと、その働きを大いに評価。河野海幕長も慰労の辞で「輸送用航空機が1機という制約を克服し、越冬に必要な基本観測物資、燃料及び糧食等を輸送したことは、期待に十分応える成果である。これは、艦長以下、乗員一人一人が与えられた自己の職責を良く理解し、全身全霊を傾け任務遂行に邁進した賜であり、その労を多とする」などと、困難の多かった54次協力を労った。
小野寺大臣へ帰国申告
 松田艦長は小野寺大臣に「観測協力行動を終了し帰国致しました。異状ありません」と報告。渡邉、石沢両隊長は感謝の言葉と共に「大きな支援を頂き、越冬成立に十分な物資を運んで頂きました」「53次越冬隊31名、全員無事に戻りました」と報告した。大臣はそれぞれに労いの言葉をかけた後、懇談。「しらせ」の模型を前に、興味深そうに質問をしていた。


リオ五輪へ
自衛隊アスリート154名が入校
自衛隊体育学校
第52期特別体育課程学生

 4月11日、自衛隊体育学校(校長・福田築陸将補)は第52期特別体育課程学生154名の入校式を行った。今期直接入校する体育特殊技能者はレスリング班・伊藤友莉香2陸曹、ボクシング班・柏崎刀翔2陸曹、陸上班(競歩)・荒井広宙2陸曹、柔道班・上野巴恵3海曹ら13名(別表参照)。上野3海曹は23年度グランドスラム東京優勝など国際大会で実績があり、リオ五輪で金メダルが狙える逸材として期待がかかる。
 当日は、直接入校者、集合教育を経て入校した選手(25名)、メダリストである米満達弘3陸尉、清水聡3陸尉をはじめロンドン五輪代表選手を含む所属選手が出席した。学生1人ひとりが紹介されたあと、学生長・浅野大輔2陸尉(柔道班)が代表し1年間の入校を命じられた旨を申告(写真)。これを受け福田学校長は、厳しさを増す日本の安全保障環境を念頭に、「我々の仲間が任務を達成するために緊迫感を持って愚直なまでに日々訓練に励んでいることを決して忘れることなく、ひたすら自衛官アスリートとして自己を磨き、限界に挑戦し、各種大会で勝利し、自衛隊の精強性を日本、そして世界に知らしめてもらいたい」などと式辞を述べた。
日本水泳選手権で準V
 入校式当日から4月14日まで、日本水泳選手権が新潟県長岡市で行われ、体育学校から12名が参加した。特技採用の新戦力・宮本陽輔2海曹(1500m自由形準優勝)をはじめ、高桑健2海尉(200m個人メドレー3位)、岡崎晃一郎2海曹(50m平泳ぎ3位/100m平泳ぎ3位)、川内勇輝2海曹(50m自由形3位)が表彰台に上った。
 宮本2海曹は1500m自由形の日本記録保持者。今回の成績を受け、7月にスペイン・バルセロナで開催される世界選手権代表に選考された。

【レスリング】
鈴木康寛2陸曹 フリー60kg級
伊藤友莉香2陸曹 女子59kg級
木下駿2陸曹 フリーグレコ96kg級
{澤謙2陸曹 フリー84kg級
【ボクシング】
柏崎刀翔2陸曹 ライトフライ級
濱崎良太2陸曹 ミドル級
【柔道】
春山友紀2陸曹 81kg級
濱田尚里2陸曹 女子78kg級
十田美里2陸曹 女子48kg級
上野巴恵3海曹 女子70kg級
【陸上】
荒井広宙2陸曹 競歩
【近代五種】
坂本圭右2陸曹
【水泳】
宮本陽輔2海曹 自由形


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I hope your day is full of fun!
アイ ホウプ ユア ディ イズ フル オブ ファン!
楽しいことがいっぱいある一日でありますように!

 皆さん。お元気ですか?全国的に冷え込んでいるようですが、桜に雪が積もっている光景珍しいですね。「目に青葉」の季節もすぐですね。桜の木々は青々とした葉を茂らせています。近所の夏みかんの木には白い蕾がついていました。いい季節になりましたね。

 今回の表現は、"I hope your day is full of fun"「楽しいことがいっぱいある一日でありますように!」です。このフレーズの前に"Happy birthday!"をつけるとなるほどと感じますね。お誕生日おめでとうはすぐに言えますが、そのあと気の効いたフレーズがないかなと考えてもなかなかよい表現が浮かばないものです。そんなときに、誕生日を楽しくすごしてくださいという感覚で表現できます。your dayは、前にhappy birthdayをつければ誕生日を示しますが、何もない場合は『あなたの特別な日』を意味しますので、いろいろな場面で使えます。full ofは「いっぱい、満載している」です。funは楽しいことを意味します。

 大学生の就職活動の開始時期が3月になりそうです。大学生の学修時間の増加施策(文部科学省が実施している大学生の勉強時間、授業と自習時間の合計を国際水準並みに引き上げる施策)で大学生の生活は激変します。それとともに社会人の大学でのリフレッシュや研究(大学院レベル)も推奨されています。生涯学び続けること(文科省)が求められています。それってストレスになりますかね? 笑
 楽しく陽気な心で、ストレスと溜め込まない健康な日々をお過ごしください。
それではみなさん。See ya!
〈スワタケル〉


修業者3000人突破
海上自衛隊三術校「教官課程」
 3月22日、海上自衛隊第3術科学校(学校長・市川武彦海将補=下総)の教官課程修業者が3000人を突破した。この日、修業者3000人目となった第2406期海曹士専修科教官課程学生の松本泰考1曹(3術校航空電子整備科教官)に対し、市川学校長が記念品を贈呈し、関係職員と同期学生は幸運を祝福した(写真)。
 教官課程は昭和33年2月、鹿屋航空隊教育部に開設された。昭和35年2月には下総の白井術科教育隊(3術校の前身)に移設され、昭和38年12月から3術校教育第3部教育技術科の所掌となった。当該課程では、学校等に着任した隊員が、教官として必要な教育技法などの知識・技能を修得している。2術校、3術校のみならず、誘訓隊、横教、航空管制隊、横病などからも多くの隊員が入校し、今日までに幹部と海曹を合わせて3008名が修業した。
 入校予定者は部隊等のパソコン端末を使った事前教育を受講し、試験に合格した者だけが入校を許される。学生は約3週間の座学や教務実習を通じ教官に必要な教育技法を習得する。修業後は、学校等における学生教育と教官指導の中核となって活躍している。同様の課程は江田島の海上自衛隊第1術科学校にも開設されており、3術校と東西を別ける形で海上自衛隊の教官教育を担任している。3術校教育技術科長の工藤将司3海佐は、「今後も1術校と連携し、創意工夫を凝らして優秀な教官の育成に努めたい」と新たな決意を語った。

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