防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年3月1日号
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より堅固で安全な掩体を
平成24年度師団施設技術訓練
第4師団

 第4師団(師団長・武内誠一陸将=福岡)は、1月21日から25日、大野原演習場において「師団施設技術訓練」を実施し、師団各部隊から合わせて511名が参加した。各部隊の陣地構築能力の向上に資する目的で実施したこの訓練は、第4施設大隊(大隊長・田村竜彦2佐=大村)が担任。第4師団の各部隊からの参加者に対し、簡易監視用掩蓋掩壕及び簡易人員用掩蓋掩壕の構築を通じて、木材による掩蓋掩壕の基本的事項の徹底を図った。
 訓練は当初、築城基礎及び工程管理について教育を行った後、第四施設大隊が作成した掩蓋掩壕の研修及び掩蓋掩壕の構築実習に移行した。研修では、各掩蓋掩壕の構築作業における主要結節ごとの展示掩体を用いて、構築の際の着眼を現地現物をもって教育した。その後、訓練参加者511名は各グループに分かれて施設大隊の指導員の指導を受けつつ、堅固で安全な掩蓋掩壕を構築した。


華麗な雪中行軍デモ
"日本スキーの父"レルヒ祭で
高田

 高田駐屯地(司令・小林1陸佐)は、2月10日、上越市金谷山スキー場で行われた「日本スキー発祥百二周年レルヒ祭」で雪中行軍デモンストレーションと音楽演奏支援を実施した。
 今から102年前、日露戦争で勝利した日本に、オーストリア・ハンガリー帝国からレルヒ少佐が軍事視察で第13師団(師団長・長岡外史中将)にやって来た。この祭りは、その時、軍人や市民にスキー術を伝えたレルヒ少佐の功績をたたえるもの。高田駐屯地の冬の恒例支援となっている。オープニングセレモニーは上越市長、第5施設群兼駐屯地司令、第2普通科連隊長(宮崎1陸佐)等が、レルヒ少佐が日本スキー発祥を告げた「メテレ!スキー!!(スキーをはきなさい!)」の合図で始まり、白銀の金谷山ゲレンデでは、部隊スキー指導官12名が華麗な雪中行軍を披露した。来場した観客は、白装束姿の隊員の一糸乱れぬフォーメーション滑降に目を奪われるとともに、駐屯地音楽クラブの演奏を楽しんだ。
 昨年は吹雪に見舞われたレルヒ祭だったが、今年は天候に恵まれ来場者数も多く、青空の金谷山スキー場は、暖かい眼差しと喝采に包まれた。


治安出動を想定
12特科隊と栃木県警が共同訓練
宇都宮駐屯地

 1月31日、宇都宮駐屯地(司令・阿部仁一1陸佐)で、治安出動を想定した陸上自衛隊・警察との共同訓練が行われた。同訓練は「強力な武器を所持した武装工作員が国内に侵入、一般の警察力では治安を維持できない事態が発生し、自衛隊への治安出動命令が発出された」との想定で行われた。
 当初、駐屯地グラウンドで、自衛隊(第12特科隊隊員約40名)・栃木県警(県機動隊・管区機動隊隊員約100名)による訓練開始式が行われた。共同訓練は、緊急輸送訓練から開始され、第12特科隊の車両部隊を県機動隊が先導、駐屯地から国道4号線を走行し、現地に向かう想定で駐屯地周辺を走行した後、駐屯地内訓練場に向かった。この緊急輸送訓練で報道公開は終了し、じ後の訓練等は非公開で行われた。


ハイチの思い出を語る
隊員が内田あやさんのラジオ番組出演
第35普通科連隊

 昨年12月に帰国した第7次ハイチ派遣国際救援隊(隊長・菅野隆1陸佐=第35普通科連隊連隊長)の隊員2名が、地元ラジオ局FM AICHI「内田あやのMOVE ON DREAM」にゲスト出演した。この番組は、音楽の持つパワーを通して、視聴者の叶えたい夢を応援する番組で、毎週の土曜日放送。出演の経緯は、内田あやさんがハイチ派遣国際救援隊の日本隊の宿営地をご好意により訪問し、隊員の激励を兼ねた慰問ライブを過去に3回実施しており、7次隊の派遣期間の11月にも現地で慰問ライブを行い、隊員に多大な癒しを提供した。その縁もあり今回の出演に至った。
 収録では、まずハイチ以来の再開で話が盛り上がり、本番では、内田あやさんの優しいリードでトークは順調に進行し、ハイチでの慰問ライブの思い出や、在ハイチ邦人懇親会での日本隊バンドとのコラボレーションの話、自衛隊での過ごし方まで、終始和やかな雰囲気で収録を終えた。この模様は、2月23日と3月2日の2週に渡りFM AICHIで放送される。


遵法精神を学ぶ
隊員に法令教育を実施
第12普通科連隊

 第12普通科連隊(連隊長・照沼敏1陸佐=国分)は、隊務運営計画に基づき2月5日に法令教育を実施した。法務の調査研究と防衛法制の徹底、部隊や隊員への法律支援や法律相談など様々な業務を担当する師団司令部法務官室より法務幹部、品田宗爾3陸佐をむかえて最近の話題と服務関連や官用車の事故防止の3点について法律に基づいた詳しくユニークな講義に参加した連隊や諸隊の参加要員は、興味深く聞き入っていた。
 自衛隊の任務や行動は全て法律に基づいているが、日頃の訓練は教範等に基づき計画を立案している。法律については、馴染みのない参加者も多かったが、最近起きた北朝鮮事案やアルジェリア人質事件を例に、具体的に現実的な講義を受け関連法の十分な理解の必要性を痛感。服務項目においても、官用車の事故防止の項目においても生々しい具体例や隊員に及ばす影響と関係法規を聞き隊員として一個人として遵法精神を学んだ。最後に法務幹部は、「人が直(素直)になると値(ねうち)が上がる」と教育を締め括った。 


お隣りの警察学校が駐屯地を見学
小平

 陸自小平学校(校長・川久保源映陸将補)は、1月29日、隣接する関東管区警察学校の駐屯地見学支援を実施した。見学者は職務倫理教養課程の学生34名と同学校職員10名の計44名。同課程は警察職員の服務指導を担当する幹部を育成するもので入校期間は1週間。教育対象者は警部補で関東一円の警察署等から入校する。平成24年5月に初めて同課程の見学支援を実施、今回が2回目の支援となる。
 当初、来校した一行を総務課長竹井利和1陸佐が本部庁舎前で出迎え、「折角の機会なので、小平駐屯地も含めて自衛隊について学んでください」と挨拶した。
 続いて、本部庁舎大講堂で広報班長・鴨崎志津子3陸佐が本日の実施内容と若干の注意事項を説明し、併せて前回見学した学生から要望があった自衛隊の制服や階級章、職種徽章、防衛記念章について簡単に紹介した。特に、階級章は学生の興味を引いたようで、休憩時間には学生が教壇の位置まで歩み寄り、居合わせた広報援護班の自衛官の階級章や、防衛記念章を珍しげに見比べたり、「自分で買うんですか」、「その階級章は何ですか」など幾つか質問も出た。
 休憩を挟み、情報教育部第1課長三宅丈也1陸佐が「隊員に誇りと使命感を与えるような教養(自衛隊では教育)をどのように行っているか」というテーマで約50分の講話を実施。三宅1佐の講話は前回の見学時に特に好評だったため、今回も引き続いての実施となった。自己の体験談を交え、時に軽妙な口調で時にシリアスに、緩急自在な巧みな話術に学生達は引き込まれ、今回も「為になった」、「面白かった」、「感動した」と評判だった。その後、駐屯地史料館を見学、厚生センター売店で普段は手に入れることが出来ない自衛隊グッズや小平駐屯地特製お菓子などを買い、隊員食堂で体験喫食後、帰校した。
 小平学校は、「隣接しながら普段はなかなか交流する機会がない両校だが、今回の駐屯地見学を通じ警察学校の入校学生はもとより、学校職員にも駐屯地見学で自衛隊に対する興味や関心、理解が促進された。今後も積極的に地域との交流を進めていく」としている。


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