香川県危機管理総局危機管理課防災指導監の乃田俊信氏(平成16年4月、陸将補で退官し現職)は就任以来、防災対策業務の傍ら県民の防災意識高揚のための講演活動にも尽力。四国の他県、遠くは鳥取県でも講演するなど精力的に活動している。
昨年12月初旬には高松市で、大きな節目となる500回目、延べ来場者4万人超となった講演「備えあれば、憂いなし—南海地震に備えて—」を行った。
講演当日は始めに受講者代表から500回記念の花束が贈呈され開演。
乃田氏は第7施設群長として参加した阪神・淡路大震災での災害派遣の体験談、教訓事項を交え、近い将来に高い確率で発生が予想される南海地震に備えるため、意識改革の必要性と「備え」の考え方、要領について具体的に説明。「人の命を守ること」の重要性を訴えた。
講演終了後、乃田氏は「備えを実行するためのポイントは『正しく恐がる』、つまり、その時の状況を正しくイメージアップすることと思っている。県民の防災意識はまだまだ低い。いざ災害、という時に県民の犠牲が一人でも少なくなるよう、意識啓発のための活動を続けていきたい」と話した。(香川地本投稿) |