勝田駐屯地(司令・赤松雅文陸将補)は2月9日、「子供の面倒をみる施設」の開設と運営の訓練を行った。
「子供の面倒をみる施設」は、大規模震災などの緊急登庁時、子供の預け先がない隊員が子供と一緒に登庁し、駐屯地として一時的に隊員の子供を預かる施策のためのもの。13家族21名の子供がこの施策に登録をしている。
今回の訓練は、部隊の災害等対処能力の向上を図るために、実際に施設を開設して隊員の子供を預かり「災害派遣などの緊急登庁時に隊員が安心して子供を預け任務遂行でき、また預かる隊員が安全に勤務できる態勢」を確立させることが狙い。
開設訓練では床、壁にクッション製のマットを設置、テーブルの角には安全ガードなどを取り付けケガの防止を徹底した。また出入り口には子供の飛び出し防止のためスマートゲートを取り付けた。加湿器やアルコール除菌など子供の健康面にも留意した。
運営訓練には子供13名が参加。受付で駐屯地医務室の看護師が子供の健康状態、アレルギーがないか、などを確認。洋服の前、後ろに名札を貼り一目で分かる工夫がされた。
担当した厚生班長の高橋賢治3陸尉は「隊員が安心して任務に専念できる態勢を確立したい」と語った。 |