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自衛隊ニュース   2013年3月1日号
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防衛省・航空自衛隊"初"連続ドラマ制作協力
4月14日より毎週日曜夜9時TBS日曜劇場「空飛ぶ広報室」
初回85分スペシャル
人気作家・有川浩の話題作!

〈原作〉有川浩「空飛ぶ広報室」(幻冬舎)
〈脚本〉 野木亜紀子
〈プロデューサー〉 土井裕泰・磯山晶
〈演出〉土井裕泰
〈制作協力〉防衛省 航空自衛隊

 航空自衛隊の元戦闘機パイロットと美人テレビディレクター、人生の壁にぶち当たった2人が新たな夢を見つける成長ストーリー 今春4月から日曜夜9時、TBSで連続ドラマ「空飛ぶ広報室」がはじまる。原作は人気作家・有川浩のベストセラー小説。主演は新垣結衣、空自の元戦闘機パイロット役は人気上昇中の綾野剛が演じる。「幼い頃からの夢を絶たれ、いま人生の壁にぶつかっている」という共通点から、お互いに理解を深め惹かれ合い、成長していく姿を描く。

舞台は空幕広報室

 ドラマでは、ひと癖もふた癖もある航空自衛隊「チーム広報室」の個性的なメンバーが、ある時は衝突し、ある時は感化し合いながら、自分たちの仕事への姿勢を見直し、新しい目標を見つけ、プロとしても人間としても成長していくという群像劇も描いていく。
 強気なテレビディレクター・稲葉リカ役の新垣結衣、不慮の事故で夢を断たれた元戦闘機パイロット・空井大祐役の綾野剛のほか、普段はダジャレを連発するオヤジだが、またの名を「詐欺師・鷺坂」と噂されるほど優れた交渉術を持ち、部下の企画を全面的にバックアップし、不可能を可能にしてしまうという理想の上司=広報室長・鷺坂正司役を柴田恭兵が演じる。
 物語の舞台は2010年、東日本大震災以前の航空自衛隊の広報室。ひょんなことから関わりを持つようになる主人公・稲葉リカと航空幕僚監部広報室広報官・空井大祐の2人が、人生の第一希望に挫折しても次の目標を見つけ奮闘する姿を描いていく。

みんなの応援歌に

 人生は思い通りになることばかりではない。夢が途中で絶たれることもある。自分が本当にやりたい仕事をできる人なんてほとんどいない。思い通りにならなかった時、夢に破れた時、やりたくない仕事をやらなければならない時、どう動くかで人間の真価は決まる。なりたいものになれなくても別の何かになれる—仕事にひたむきに向き合い取り組んでいく2人の姿は現実社会で仕事をする、すべての人々の共感を呼び、皆の背中を強く押す応援歌になることだろう。
 3月11日の東日本大震災後の2人の人生の行方も描いていく。また、個性的でバラバラなメンバーが一丸となって航空自衛隊という特殊な職業の魅力を世の中に必死に伝えようとする姿も生き生きと描いていく。

あらすじ

 帝都テレビ局勤務の強気な美人ディレクター・稲葉リカ(新垣結衣)。幼い頃からの夢だった報道記者として、警察庁付きの記者となれたリカは、誰よりも意欲的に仕事に邁進していた。取材対象が怒るくらい喰らいついてマイクを向けるスタイルを信条とし、社会の真実を暴き出すという使命感を持ち、有望な新人として高く評価されていた。しかし使命感と情熱からとはいえ、リカの強引過ぎる取材は取材対象とトラブルになることが多く、入社5年目に、本人としては不本意ながら夕方の情報番組のコーナーディレクターへと異動になる。制服特集企画の担当となり自衛隊を取材するように命じられる。
 一方、空井大祐2尉(綾野剛)は、念願の戦闘機パイロットになれたものの、不慮の事故で足を怪我し、ブルーインパルスに乗るという幼い頃からの夢を目前で絶たれてしまう。失意のまま一年を過ごし、航空幕僚監部広報室という思いもよらなかった部署に配属され、広報の仕事をすることになった空井は、事故以来、自分の感情を出さず荒れることもなく『寝ぼけたように笑うヤツ』と言われるようになっていた。だが、空井が"当たり障りのない穏和な能面"をかぶっているだけ、と見抜いた上司の鷺坂(柴田恭兵)は、周囲からまだ無理だと言われる中、空井にリカのアテンド役を任せることで状況は一変する。空幕広報室に通うようになったリカは、夢に破れた苛立ちと取材で何かスクープを物にできたら記者に戻れるかもしれない…という気負いから、空幕広報室のメンバー、特にアテンド役である空井に対して挑発的な言動を繰り返す。そして空井に対して、絶対に言ってはいけない言葉を言ってしまい…。


雪月花

 ビクトル・ユゴー原作をミュージカル映画化した「レ・ミゼラブル」の評判がえらくいい。どの新聞もどの雑誌もアカデミー賞候補ともちあげていたが。筆者の少年時代は「ああ無情」の題で「宝島」「15少年漂流記」などと夢中になって読み漁った少年少女文庫の中のひとつである。中学二年の時には学芸会でジャン・バルジャンの役をしたこともある。泊めてもらった教会から銀の燭台を盗んだが司教様は「もう一個上げたじゃないですか」と警察から守ってくれた。司教様の心に触れるこのシーンがクライマックスで中学2年のバルジャンも演技で号泣した。観覧の父兄たちはあの子は本当に泣いていると囁きあったと後で聞いた。こんな思い出もあるので有楽町の東宝に行った。知り合いの女性から絶対タオルが必要ですよと言われたように8割方が女性だ。ミュージカルだが迫力のあるシーンがつづく。評論家によると撮影現場にピアノと伴奏者をおき役者は衣装につけたマイクでリアルタイムで録音したので効果が大きいのだという。見ていくうちにちょっとした違和感をおぼえる。セリフがすべて英語なのだ、アメリカ映画へのリメークならともかく舞台はフランスなのだからバルジャンやコゼットはフランス語を話さなければならない、フランス革命のアジ演説もフランス語でやらなければ民衆は蜂起しまい。不覚にもタオルは必要なかったがハンカチは使わざるを得なかった。原作は1862年、無償の愛と人の善意は150年経っても変わることなく心を揺すぶる。


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