今年で48歳、4回目の年男を迎える。また自衛隊生活最後の年男である。
定年まで早いものであと数年、ふと思うときがある。自衛隊を「2任期で退職する」と息巻いていたあの時、小隊長や営内班長から「陸曹になれ、陸曹になって一緒に頑張ろう」と言われたことを思い出す。あの時、退職の方向に進んでいたなら、今頃どうなっていただろうか。
人は同時に2つの道を選べない。もし退職をしていたら今の妻や3人の子供たちと出会うこともなかっただろう。また、危険を顧みず進んで国民の生命や安全を守ることができる今の同僚たちと一緒に勤務できることを誇りに思うこともなかっただろう。
私にはやはりこの道、自衛官の道が最良の道であった。これからも最良の道へ進むため、一日一日を大切にしていこうと思う。
今年は最先任上級曹長に上番して最初の年である。そして今年は巳年、ヘビのようにしつこく隊員と接し、共に汗を流し相互に信頼できる関係を築いていくことを私の年男の抱負とする。 |