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   2005年5月1日号
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危険業務従事者叙勲 8・9・10・11面
(5月1日号紙面をご覧ください)

少工校 陸自唯一『エンジのネクタイ』誇りに
 少年工科学校(校長=別所利通陸将補)は4月10日、第51期生徒285名の入校式を実施。横須賀市長代理森田副市長、小林三浦市長、海上自衛隊横須賀地方総監吉川海将、防衛大学校幹事井上陸将、陸上幕僚幹部教育訓練部長用田陸将補をはじめ部内外100名を越える来賓と新入生家族約620名が快晴の下、武山の地に参列した。
 吹奏楽部の演秦で国歌斉唱、引き続き任命・申告・宣誓。約1週間で「気を付け」「敬礼」など最も基本的な動作を身に付けて臨んだ新入生達、緊張の面持ちで起立・着席などの動作を一斉に行う度に、講堂の床と空気が一糸乱れぬ?決意?を父兄・来賓へ伝えた。
 別所学校長は式辞を述べ「陸上自衛官で唯一?エンジのネクタイ?を着用できる将来の技術部門中堅」への期待を熱く語り、生徒へ?自信と誇り?を喚起。「物事を成し遂げるには多くの場合苦しみや困難が伴うが、決して?自分に負けることなく?初志を貫徹し、卒業時に感動の涙を流せるような3年間にしてもらいたい」との展望を語った。また陸幕教訓部長は「同期の絆を大切にし自衛官として社会人として成長して欲しい」と激励の言葉を贈った。最後に新入生も覚えたばかりの校歌を声高らかに斉唱し式を終えた。その後、2・3年生による歓迎パレード・ドリル演技。引き続き午餐会も行われた。
 学校は今年創立50周年を迎える節目の年であり、新入生を迎え記念行事に向けての態勢を確立した。

初のサンクトペテルブルク経由
総航程5万5千kmへ出港
第49回 遠洋練習航海
実習幹部らが世界14都市を訪問
実習幹部、乗組員を前に「諸君の健康と艦隊の安全なる航海を祈る」と齋藤海幕長が壮行の辞(4月19日、晴海埠頭で)
 平成17年度海上自衛隊遠洋練習航海部隊の出国行事が4月19日、北村誠吾政務官をはじめ防衛庁・自衛隊の高級幹部、衆参国会議員、乗組員の家族ら関係者多数が出席して晴海埠頭HK岸壁で行われた。派遣部隊は、練習艦隊司令官の柴田雅裕海将補を指揮官に第55期一般幹部候補生課程修了者約180名(うちタイ王国、シンガポール共和国留学生各1名)を含む約750名で、艦艇は練習艦「かしま」、護衛艦「むらさめ」「ゆうぎり」の3艦。155日間にわたって約5万5千kmを航行し、13ヵ国14寄港地を親善訪問する。特に、今回ロシアを初訪問、サンクトペテルブルクで日露通好条約150周年記念行事に参加する。また、カンボジアのシアヌールビルに初寄港するほか、英国ポーツマスではトラファルガー海戦200周年記念観艦式に参加する。 
関係者の見送りに応え「帽振れ」を行いながら155日間の遠航に出発
 午前9時すぎ、北村政務官が会場に到着、栄誉礼・巡閲に続いて壮行会が始まり、北村政務官は実習幹部に対して遠洋練習航海の意義を強調しながら「これまでの訓練の成果を十分発揮し、これを克服し、指揮官に必要とされる人格の修養と技量の錬磨に全力であたるよう」、また「各国との友好親善に努めるとともに異なる文化、歴史に直接触れ、将来の糧とするよう、更に、自由で平和な我が国を外から見つめ直し、国防の、そして国際貢献のあるべき姿について認識と理解を深めてもらいたい」と訓示した。来賓を代表して外務大臣官房長が祝辞を述べたあと、齋藤隆海幕長が登壇、壮行の辞の中で「この遠洋航海は教育訓練の総仕上げ。総員が教官の心構えで任務を完遂するよう」激励した。
 次いで、来賓の訪問国の各大使や国会議員が順次紹介されたあと、練艦隊司令官、各艦長、実習幹部等各代表に関係団体の女性からそれぞれ花束が贈られた。
 柴田練艦隊司令官が北村政務官に「練習航海に出発します」と力強く挨拶し、壮行会が終了。引き続き、柴田司令官を先頭に乗組員全員が一列になって「かしま」「むらさめ」「ゆうぎり」に乗艦、甲板等に整列した。午前10時すぎ、帽振れの中、来賓、家族ら大勢の関係者に見送られながら艦は、最初の寄港地ハワイへと出発した。

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