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   2005年1月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
プレッシャーをパワーに
初場所、最後の?勝負に出る大関・魁皇
 「元気でしたか」と声を掛けられて戸惑ってしまった。こっちから先に聞かなければいけなかったのに。十二月中旬の都内・友綱部屋。九州場所が終わり鹿児島、大分の冬巡業も無事乗り切った大関・魁皇(32)が、来場所に向けてけいこを再開した。
 まだ、本格始動ではなかったが、十両相手のけいこに「いいですね。気分そう快です」とスキッ歯の口元が笑っていた。プレッシャーに押しつぶされそうだった九州場所を12勝3敗で乗り切り、しかも千秋楽に朝青龍を寄り切った相撲で「ようし、もう一度」という勇気が湧いてきたのか。
 九州場所は魁皇にとっては"ご当地場所"だ。6度目の幕内優勝をかけての横綱挑戦。その期待がしぼみかけていたときだけに、笑顔をま近かで見て「この調子なら大丈夫」と、改めて期待を抱かせてくれた。
 魁皇の横綱挑戦は、このところ毎場所のように話題に上っている。04年は年6場所全部勝ち越した。しかも秋場所は13勝2敗でV。連続場所Vに、地元・九州が熱く燃えて当然だった。ところが初日・琴光喜(佐渡ヶ嶽)10日目・白鵬(宮城野)12日目・雅山(武蔵川)と敗れた。
 「安定感からすれば、幕内一、二なのに小手先の技におぼれたり、考えすぎて弱気が出る。ここ一番で燃える気迫がほしい」と北の湖理事長。その気迫が出て朝青龍に勝った九州場所の相撲が初場所につながるか。
 まだけいこは「マイペース」だが、初日(1月9日、東京・両国国技館)までには十分、間に合う。慢性化してしまった腰痛も「やっとうまい付き合い方が分かってきた」という。徐々にならしながら動かすことで、九州場所では発症を抑えられた。
 「いろいろ言われてるけど、何を言われても動じないことにした。プレッシャーを自分の糧に変えて、場所が始まったら一番、一番勝っていく。それをどんどん自分のパワーにしていければしめたものだ」
 初土俵は昭和63年春。引退した若・貴兄弟や曙と同期だ。「大器晩成」「遅咲き魁皇」と好意的に見られてきたが「はっきり言って、初場所が綱取り最後の場所になるのでは…」と関係者は見ている。
 貴乃花が引退して丸2年。外国人力士パワーに押され気味の国技・大相撲に「和製横綱」が誕生するか。「国技にはやはり日本人横綱を」の待望論が高まってきている。そんな中で魁皇こそ、その唯一無二の候補である、と私は期待しているのだが…。

雪月花
 藤岡弘さんとお話しする機会があった。仮面ライダーやテレビの探検シリーズなどでおなじみの俳優さんだ。記者は単にかっこいい人気俳優と思っていたが圧倒される程の勉強家ぶりだった。本紙の対談(次号で大野防衛庁長官と)のためにノートびっしり書きこんで、切り抜きや資料もいっぱい。前夜三時まで読んできたという。今後の問題は食料で先進国で最も低い自給率の日本、日本周辺国からの難民が押し寄せるようになった時のことなどなど。思わず芸能人?と思ってしまった。このような問題は新聞やテレビ、人の話しで気がついた時メモしながら考えるということだった。またジェンキンスさんは佐渡でのんびり余生を過すのではなく、米国人や日本人に北朝鮮の現況を話すべきではないか、そして身辺には十分警戒してほしい。プロ野球球団買収に走った若い社長が、「お金で買えないものはない」と言ったことにも怒りを隠さなかった。子どもたちへの影響を考えてくれということだ。藤岡さんは武道家としても知られている。抜刀術を海外でひろめたり、ゴランやタケオでは自衛隊員にも披露した。「サムライ精神が日本を救う」の著書もある。そして自分は後生のために喜んで犠牲になりたい。カマキリやシャケのように子孫のために死んでいきたいという。−−帰るときには警備の人に深々とおじきをし、自分でランドクルーザーを運転してさっそうと消えた。やっぱり見映えのする、かっこいい男だった。(所谷)

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
謹賀新年
Wish All of You A Happy New Year
&
 Good Health,Continued Success in 2005
ご健勝とご多幸を祈念いたします
 Hi!皆さん。明けましておめでとうございます。旧年中の本コーナーの御愛読ありがとうございます。昨年は、多くの方に出会い、貴重な意見をいただき、さらに励ましの言葉をいただきました。心から感謝申し上げます。沖縄勤務も4年目を迎えましたが、新しいものへの挑戦とともに、今までの経験をまとめる時期に来ていると思います。海兵隊も昨年は設立229年を迎え、イラク(OIF)、アフガニスタン(OEF)さらにフィリピンの災害復興支援等に展開しています。普天間海兵航空基地の辺野古沖への移転も、本格的な調査に入っています。沖縄は、気温と同じように政治的、戦略的にも熱く、変化しはじめています。
 日々米軍の中で生活し、英語で意思疎通を計ることは、基地や駐屯地で日本語で業務をすることと比較すれば、大変だと感じることが多くあります。しかし、英語しか共通のコミュニケーションの手段がない状況で、会話を重ねていくことは英語とその文化を理解する上で、最良の方法であることは問違いありません。新しい表現を耳にした時、その表現の意味を確認するとき、次の瞬間に皆さんの顔が目に浮かんできます。この表現を防衛ホームに寄稿しよう!そういった生活の中で体験し学んだ機微の表現をお届けできるよう、期待された期間、一日一日を真剣勝負の会話で生活していきたいと思っています。
 本年が、皆さんにとって本当に有意義で充実した年になりますよう、さらに健やかに過ごされんことを祈念しております。本年も御愛読の程、宜しくお願い申し上げます。
 (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)〈スワタケル〉

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