防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1063号 (2021年11月15日発行)
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HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
レッツ ヒットザ グラウンドラニング
Let's hit the ground running!
良いスタートを切ろう!

 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。寒くなってきました。昨年は、公園の中を通り抜ける通勤経路で、朝の散歩を楽しんでいました。今年は、通勤経路がかわり、街中を歩いています。ビルの間を10分ほど歩いています。最近は、職場近くの小さな公園で20分ぐらい体を動かすことを日課としています。日々体を動かしていくと、忘れていた感覚が蘇ってきます。心身ともにリフレッシュです。

 今回の表現は、"Let's hit the ground running"「良いスタートを切ろう!」です。このフレーズは、実は、自衛隊と関係が深い表現なんです。hit the groundは、地に足がつくということですが、どこからつくのでしょうか。それは、空挺部隊がパラシュートで降下して着地するということです。その後、部隊はどういう行動をするのでしょうか。そうです、すぐさま走って着地点を離脱する、つまり走り出すのです。そのように、一連の行動を速やかに、効率的にすることで「すぐに全力で取り掛かる」という意味で使われています。さらに、すべてが計画通りにうまくいくことから、「良いスタートを切る」という意味で使います。直訳では分からない英語表現のひとつです。「即、全力でやる、良いスタートを切る」どちらも、ここ一番で使える表現です!

 コロナの感染も、少なくなってきました。基本的には感染予防をしながら、陽気で楽しく、ストレスの少ない新生活様式をお楽しみください。See ya!

 今週のブログは「あなたの英語の師匠は誰ですか」です。私の英語が急速に上達したエピソードを書いています。興味のある方は、次のURLへ飛んでください。https://worldlife.jp/archives/4857 超面白いです。
<スワタケル>


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
ランドアークサービス株式会社 松永洋喜
松永氏は、令和2年3月に佐世保教育隊付(付配置前:佐世保教育隊教育部教官室長)を3海佐で定年退官。56歳

 私は、長崎県佐世保市に所在する「ランドアークサービス株式会社」に入社し1年4ヶ月になります。
 1年間のルーティンが終わりやっと慣れてきたこの頃です。まだまだベテランの域には達していませんが、今後再就職される方の参考になればと思い先輩の視点から見た再就職についてお話をしたいと思います。
 私自身退職まで、再就職に対する方向性が漠然であったこと、家族サービス及び身体と心のリフレッシュのために退職後も就職時期の決心がつかずにいました。
 長年住み慣れた佐世保の地において、地域密着型で仕事ができ、かつ地元貢献ができるような就職先を希望していたところ、援護業務課担当者から「ランドアークサービス(株)という会社があるが考えてみないか」と提案され、不安でいっぱいの中、会社面接を受けました。面接前に会社概要の説明をしていただいた際、OBの方々から「我々がいるから心配はいらない」と心強い言葉を頂き決心し、入社に至りました。
 当社は、今年10月で創立30年を迎えたランドアーク株式会社の傘下に位置し、マンション管理事業及び不動産事業を請け負う企業です。その中で私は管理部に配属され、居住者の身近なパートナーとして「日々の暮らしをサポート」をモットーとし、弊社が管理する分譲マンションの管理員の監督、指導及び施設の保守整備に関する各種点検等の「マンション総合管理サポート」を主に担当しております。
 「マンション総合管理サポート」を担当する者として、自衛隊で培ったスキル(コミュニケーション力、部下指導力、危機管理、安全管理等)を活かして勤務しています。
 今後再就職を考えるうえで大切なことは、「家族の理解」と「自分のやる気」これさえあればどんな職種への転換もできるのではないかと思います。ただそこまでの過程で、自分のスキル(資格免許・特技)を活かして業種を決定するか、やりたいことを貫くかを熟考し、援護業務課との面談、企業面接に臨むほうが良いかと思います。
 定年退職前に、今一度自分を見直す時間をつくって新天地で働いている自分をイメージしてみてはいかがでしょう。

自衛官にとっての「人生100年時代」(3)
「少子高齢化社会」の問題点

日本人は "絶滅危惧種" か?
 「少子高齢化社会」の問題に入る前に、2060年頃からもっと先の長期的な人口推移を覗いてみよう。
 出生率を現在の1・34を中位にして、1・59から1・09の幅で推計すると、2100年頃の人口は、6485万人〜3795万人になると推計されている。そこから先がさらに問題である。おおむね同様の出生率が続くと2180年に約2000万人になり、今から500年後の2500年頃には約44万人、3000年頃にはわずか約1000人にまで落ち込むと推計されるのだ。
 米国人戦略家のE・ルトワックは、産経新聞10月7日付の1面で「少子化は日本存亡の危機」として、移民の受け入れに適さない日本は「少子化対策に一刻の余裕がない」と断言している。
 放置すれば、やがて "絶滅危惧種" になる日本は、中国が3人子政策へ転換したように、なるべく近い将来、抜本的な対策を講じる必要があろう。

「社会の支え合い構造」が変化
 さて、グラフは「社会保障給付費の推移」であるが、戦後ゼロからスタートした社会保障給付費は50年間で約100倍になり、2021年には、約130兆円まで膨れ上がった。厚生労働省は2025年には約150兆円になると見積もっており、高齢者数の増加とともにその後しばらく増額されるのは必至だ。
 問題はこの給付費を誰が担っているかである。その内訳は、保険料、国庫、地方負担などで賄われ、いずれも主に生産年齢層が担っている。その生産年齢層はすでに減少傾向にあり、今後、益々減少するのである。
 我が国は、1961年に国民皆保険を開始した。その頃の高齢化率はわずか約6%だったが、今は約30%に近づくなど、明らかに「社会の支え合い構造」が変化しつつある。つまり、1965年頃は「胴上げ型」(65歳以上1人を生産年齢層が9・1人で支える)だったものが、2012年頃は「騎馬戦型」(1人を2・4人)になり、2050年頃には「肩車型」(1人を1・2人)になると予測されている。
 中でも、「賦課方式」(現役世代から徴収した保険料を高齢者に給付)を採用している年金の支給総額が大幅に減少し、その対策は年金の減額か受給開始年齢を引き上げるしか選択肢がないと考える。最悪の場合、世界に誇る国民皆保険制度そのものの破綻の危機もあろう。
 ルトワックはまた、年金制度の崩壊のみならず、国家としての自信を喪失させ、最後は難破船のように木っ端みじんになると警告している。
 「少子高齢化社会」は、いまや国民ひとり一人に突き付けられた問題と認識する必要があろう。自衛官とて例外ではないのである。

 「退職自衛官の再就職を応援する会」詳細と問い合わせ、本シリーズのバックナンバーはこちら。https://www.saishushoku-ouen.com/


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