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自衛隊ニュース   1059号 (2021年9月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部
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艦艇広報で海自への理解促進
最新鋭イージス艦が入港

<山形>
 山形地方協力本部(本部長・白石正実事務官)は、8月6日から8日の3日間、酒田北港古湊(こみなと)埠頭において、海上自衛隊艦艇の特別公開を行った。
 この特別公開は、海上自衛隊基地のない山形県において、海上自衛官との交流を通じて、海上自衛隊の理解の促進と募集基盤の拡充を図ることを目的としている。例年であれば艦艇の一般公開を行い、多くの来場者を招くイベントであるが、昨年度に引き続き今年度も募集対象者やその家族等を対象とした特別公開となった。
 今年度は、酒田北港へ初入港となる第8護衛隊(隊司令・竹嶋広明1海佐)の護衛艦「はぐろ」(艦長・倉光啓介1海佐)の支援を受け、特別公開を行った。「はぐろ」は、令和3年3月に就役した最新鋭のイージス護衛艦で、山形県の羽黒山が艦名の由来となっている。
 6日の入港時には、酒田飽海(あくみ)地区自衛隊協力会が主催する入港歓迎式が挙行され、山形県に由来する護衛艦の11年ぶりの入港に花を添えた。その後、入港歓迎式参列者を対象とした特別公開が実施され、参加者は一様に満足した様子であった。
 また、7日及び8日は募集対象者等を対象とした特別公開を行い、最終日の最終グループのみ降雨に見舞われたものの、2日間で約390名が来場した。
 地本での感染症対策として、参加者に2週間前からの検温を実施してもらい、当日の受付の際にも検温を実施した。「はぐろ」艦内では定期的に消毒を実施するなど感染症対策に留意したうえでガイドツアーを実施し、来場者達は乗員の説明を聞きながら、普段見ることのできない艦内を見て回り、護衛艦への理解を深めた。また、艦艇特別公開と併せて海上自衛隊第2航空群から山形県酒田市出身の恋塚真由美2海尉の支援を得て航空学生の制度説明を行い、対象者らの理解を深めた。
 山形地本では、「普段、海上自衛隊(官)と接することの少ない山形県民に海上自衛隊を知ってもらう絶好の機会とし、今後とも艦艇公開を最大限に活用し、募集対象者の獲得を目指していきたい」としている。
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自治体等と連携
「てんてんプロジェクト」
8月の大雨災害対処
<佐賀>
 佐賀地方協力本部(本部長・古賀博彦1陸佐)は、「てんてんプロジェクト」として、県内4カ所にある出張所等の各広報員と、佐賀県内の10市10町の各自治体防災担当者と日頃から連携を図っており、佐賀県内に大雨警報等が発令された際、県庁をはじめ、各市町役場に出張所広報員等を災害連絡要員として派遣する態勢を保持している。
 令和3年8月の北部九州での前線の影響に伴う大雨により、13日早朝に佐賀県庁に災害警戒本部が設置され、地本本部から連絡要員を派遣するとともに、14日未明に大雨特別警報が発令された際には、佐賀市をはじめ9コ市町役場に出張所等から広報員を連絡要員として派遣し、佐賀県の災害隊区担任部隊である西部方面混成団(福岡県久留米市所在)の連絡要員が到着するまでの間、情報連絡態勢及び被害状況等の収集を実施した。
 各自治体からは、「真っ先に迷彩服姿で来てくれて安心する」「コロナ禍の状況にもかかわらず災害任務する部隊、隊員に心から感謝したい」等の声を頂いている。
 佐賀地本は、引き続き自治体、災害隊区部隊等との日頃から「顔の見える」関係を保持し、連携の確立により更に災害対処能力の向上に努めていく。

トウチとさくら
(トウチ君とさくらちゃんは東京都の鳥「ゆりかもめ」がモチーフの東京地本のマスコットです)
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練馬駐屯地でインターシップ支援
「フレンドリーでいい職場 」
<足立>
 東京地方協力本部足立地域事務所(所長・松本2陸尉)は、7月9日、練馬駐屯地において、足立工業高校2学年生10名に対してインターンシップ支援を実施した。
 当日は、「自衛隊の概要説明」、「車両整備工場の案内」、「オートバイの訓練展示」、「第1普通科連隊新隊員後期教育隊の訓練見学」に加え、静岡県熱海市での災害派遣活動について説明があり、参加した生徒からは、「それぞれの部隊が役割を行い、組織が成り立っている」、「戦うだけでなく、整備や情報など多くの仕事があることを知れた」、「自衛隊は怖いイメージであったが、フレンドリーでいい職場だと思った」等の所見があった。
 また、担当教諭からは、「緊急事態宣言発令により、実施に不安があったが、自衛隊の適切な対応に感謝する」との言葉が聞かれた。
 足立地域事務所では、今後も積極的に採用広報活動を実施し、自衛隊への理解を深化させるとともに、一人でも多くの方に自衛隊に興味をもってもらうよう努力を積み重ねていくとしている。
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高校生募集解禁日に墨田区で募集用懸垂幕を掲示
<江東>
 東京地方協力本部江東出張所(所長・江越3海佐)は、来春卒業の高校生の募集開始日となる7月1日、錦糸町駅南側の墨田区江東橋に所在する江東橋防犯拠点の建屋壁面に、防衛省と墨田区双方のロゴマークを付けた陸海空自衛官募集中の広報用懸垂幕を江東出張所員と墨田区役所安全支援課職員の共同作業により掲示した。
 この広報施策は、墨田区と、東京都隊友会墨田支部をはじめ協力団体の継続的な働きかけ等が結実して実現したものであり、同施設周辺には、1日の鉄道乗降客約20万人を数える錦糸町駅をはじめ、大型商業施設、飲食店街等が集中しており、昼夜を問わず、人通りの絶えない通りにあるため、高い広報効果が期待できる。
 東京地本江東出張所では、今後も、担当地域である墨田区、江東区をはじめ、協力団体等との連携を深めながら、自衛隊の任務の重要性を広報するとともに、防衛省・自衛隊の活動に対する理解と関心を高める各種施策を実施し、自衛官募集環境の維持・発展を図っていくとしている。

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