防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1057号 (2021年8月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部

本部長自ら陣頭に立ち庁舎周辺で市街地広報
<千葉>
 千葉地方協力本部(本部長・大山康倫1海佐)は、7月7日に本部庁舎周辺において市街地広報を実施した。
 本市街地広報は、近隣に高等学校が2校所在している地本本部庁舎の立地を最大限活用するとともに、広報効果が最大限発揮できる登校時間での設定、さらに、地本ツイッターで実施の予定を広く周知して実施した。市街地広報の実施にあたり、不特定多数との接触が発生することから新型コロナウィルス感染症対策を確行した。
 市街地広報においては、本部長自らが陣頭に立つとともに、部員一同が交代で街頭に立ち、登校中の高校生等に自衛官募集広告を折り込んだ迷彩柄ポケットティッシュを配布し、自衛隊に対する理解の促進及び志願者の拡大を図った。また、千葉地方協力本部のキャラクター「千葉翔(ちばかける)」を投入し、自衛隊に対する親近感を醸成した。
 梅雨の合間を縫い、七夕の日に実施したものであるが、自衛隊と在校生の懸け橋となり、各種募集目標の完遂という大きな星へ向けて、千葉地方協力本部は各関係協力団体及び地域の皆様のご理解ご協力のもと、これからも地域と一体となった募集広報活動を部員一同努めていく。

図書館で小中学生が自衛隊体験
<栃木>
 栃木地方協力本部(本部長・梶恒一郎1陸佐)は6月19日、宇都宮市立南図書館において、小中学生を対象とした自衛隊体験イベント「ナリキリッ★自衛官!」を実施した。
 これは南図書館が企画する「わくわくキッズ体験月間」の中でのイベントであり、同図書館に勤務する北宇都宮駐屯地防衛モニターの発案により実現したものである。
 当日は図書館の職員と協力して検温や手指のアルコール消毒など、徹底した新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じた。特に制服試着コーナーは事前申込制とし、一回の着用ごとに消毒乾燥を実施した。会場では気に入った制服を選び、装備品やタペストリーを背景に写真を撮る家族連れの姿が見られた。また、陸海空装備品のパネルを展示したコーナーでは、パネルを見れば答えがわかる自衛隊クイズを出題した。全問正解者には全国各地の部隊章を印刷したオリジナル缶バッジをプレゼントした。そのため、分からない問題について隊員に質問する子供や、パネルを見ながら数人で相談し合い、問題に取り組む子供たちの姿が見られた。
 栃木地本は「今後も地域に密着した広報活動を行い、自衛隊を身近に感じてもらえるよう創意工夫していく」としている。

自衛隊新卒者を対象とした合同企業説明会
<帯広>
 帯広地方協力本部(本部長・濱本博文1陸佐)は、7月14日、ベルクラシック帯広(帯広市)において自衛隊新卒者を対象とした合同企業説明会を開催した。
 本説明会は、自衛隊を新たに卒業する任期制退職予定隊員に対し雇用協力企業等による説明会を実施し、企業等の実態把握及び円滑な再就職の準備に資する事を目的に開催しているもので、今年度は、会場内の随所に万全な感染予防対策を講じた上で、退職自衛官の雇用を考えている道内外の企業50社の出席を得て、帯広地本管内17名のほか管外10名の合計27名の任期制退職予定隊員が参加した。
 帯広地本の特長として、参加隊員の紹介資料を会場入口前や会場内スライドに掲示したほか、企業のニーズに沿った面談機会の場を設けるため、企業から隊員への逆指名による面談を実施しており、参加企業から多くの好評を頂いた。また、予備自衛官等PRコーナーを設置し、参加企業に対し予備自衛官等制度説明を実施した。
 なお、当日は廣惠第5旅団長が視察に訪れ、面談状況を確認すると共に、参加企業に質問する等、大いに興味をもたれていた。
 参加隊員からは、「企業から経営方針や研修制度などを聞くことにより今後の職業選択の参考になった」という意見が聞かれるとともに、企業からは「しっかりとした感染予防対策の中、隊員が面談に臨む姿勢は素晴らしく、是非とも雇用を検討したい」という意見があった。
 帯広地方協力本部は、合同企業説明会成果を踏まえ、任期制退職予定隊員が満足度100%となりうる様な適職援助を目指し、今後も企業と隊員の面談や研修について、部隊と連携を図っていく。

予備自衛官補辞令書交付式
<富山>
 富山地方協力本部(本部長・平田浩二1陸佐)は、7月3日富山地方協力本部において「令和3年度新規採用予備自衛官補辞令書交付式」を実施した。
 本行事は、令和3年7月1日付で新たに予備自衛官補として採用された方に対して、辞令書の交付、精神教育及び訓練出頭心得等を教育するものであり、富山県の採用者である5名全員(技能2名、一般3名)を本部に招へいし実施した。
 平田本部長から「教育訓練修了後、予備自衛官に任用された暁には、是非、皆様の豊富な知識と卓越した技能を自衛隊に貸して頂きたい」との激励を受け、参加した予備自衛官補から「災害派遣等の各種招集で活躍できる予備自衛官になれるよう、積極的に訓練に参加したい」と今後の訓練参加に対する意欲・抱負を確認することができた。
 富山地本は「今後も、予備自衛官補の積極的な訓練参加を促進し、予備自衛官等制度基盤の拡充に取り組んでいく」としている。

部活動の先輩から後輩へ自衛隊の魅力を発信
<鹿児島>
 鹿児島地方協力本部鹿児島募集案内所(所長・迫口真也1陸尉)は、7月14日、学校法人日章学園鹿児島城西高校において、令和元年度自衛官候補生(陸)で入隊したリクルータとともに、学校説明会を開催した。
 説明会では、参加した1年生から3年生までの52名(内、3年生9名)の生徒に対して当初、所長から自衛隊の役割、陸・海・空の職種及び活動内容をはじめ、教育隊での訓練・生活、現在の職務等における魅力・やりがい等についても説明し、次いで、リクルータ(西方輸送隊・冨田1士)から、自衛隊への志願のきっかけや現在の訓練内容、生活環境などを紹介するとともに、女性でも男性と同等に活躍できることをPRした。自衛隊に関する詳しい説明を初めて聞いた参加者もいる中、自衛隊の役割や入隊種目、将来のキャリアプランについてそれぞれ理解を深めてもらう絶好の機会となった。
 生徒からは、「部活動の先輩がこんなに格好良くなっていてびっくりしました。私も先輩みたいな自衛官を目指そうと思いました」「年齢の近い先輩からの貴重な体験談などが聞くことができて、ますます自衛隊に入りたくなりました」「女性自衛官でも自衛隊で活躍できることを知って、進路選択の一つになりました」などの声が聞かれ、3年生9名全員が受験を希望した。
 また、説明会後、リクルータは当時の恩師らを表敬するとともに、ホームルームにも参加し後輩へメッセージを送った。恩師及び生徒らは、制服を着用した凛とした立ち姿に大変感心していた。
 鹿児島募集案内所は、「引き続き、学校や生徒のニーズに基づく、学校説明会を実施し、より多くの募集対象者に自衛隊の魅力について紹介し、入隊意欲の高い適質人材の獲得に取り組んでいく」としている。

雲仙普賢岳火砕流犠牲者を追悼
「いのりの日」参加
<長崎>
 6月3日、長崎地方協力本部島原地域事務(所長・有山泰斗2陸佐)は、島原市復興アリーナ敷地内の消防団殉職者慰霊碑前で実施された「いのりの日」追悼行事へ参加した。
 この行事は、平成3年6月3日に発生した雲仙普賢岳大火砕流により犠牲となられた方々を追悼する行事で、島原市では災害の記憶を風化させないため、毎年この日を「いのりの日」と定めており、今年は災害から30年という節目の年でもあることから、長崎県知事も参列され、しめやかに行事が行われた。
 当日は悪天候の中、多くの参列者が現地を訪れ、慰霊碑前では朝から献花が行われた。また、大火砕流が発生した午後4時8分には、島原市全域でサイレンが鳴り、多くの市民が黙祷し、犠牲者の方々への追悼が行われた。
 なお、予定されていた陸上自衛隊のヘリコプターによる慰霊飛行は、悪天候のため中止となった。
 島原地域事務所は、参列者に対し、慰霊碑前に展示されているヘリコプター(写真)及び装甲車や雲仙普賢岳噴火災害資料について、案内及び説明を行った。また、この災害で1658日間という長期にわたった自衛隊の災害派遣活動のほか、当時の状況や教訓などを後世に伝えるための取り組みを島原市と共に行い、地域住民の自衛隊に対する理解の深化に努める。

インターネットで一般公募
74式戦車体験試乗
<岡山>

 岡山地方協力本部(本部長・緒方義大1陸佐)は6月27日、日本原駐屯地の支援を得て、74式戦車の体験試乗を実施した。この企画は岡山地本インターネット公募で募った参加者を対象としており、岡山県内より35名の参加があった。
 当日は、日本原駐屯地資料館で日本原駐屯地広報室長の駐屯地概要説明から始まり、資料館見学、74式戦車の体験試乗を行った。
 戦車体験試乗では第13戦車中隊の隊員から仕事内容や装備について説明を受け、戦車を操る隊員にも強い感心を示し、隊員へ積極的に質問を行う姿が見られた。参加者は、戦車の大きなエンジン音や揺れに驚きを隠せず、戦車の迫力に終始圧倒されていた。
 参加者からは「日常では滅多に見ることが出来ない戦車を見ることが出来た上、試乗もでき貴重な経験になった」「初めて駐屯地に入ったが、広くて驚いた。自衛官の規律正しい姿に感動した」「自衛隊の仕事を知ることが出来て、いい機会になった。将来の選択肢に自衛隊入隊を入れたいと思う」と声が聞けた。
 付添いで参加した保護者からは、「今回参加したことにより自衛隊について更に理解が深まった」といった声を聞くことが出来た。
 今回は自衛隊への興味付け及び理解等を目的として岡山地本のインターネットで一般の方を広く募集した。予想以上に多数の応募があったこともあり、今後もインターネット等を活用した広報で多くの人に自衛隊の理解関心を高めてもらえるよう広報活動を実施していく。


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