防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1056号 (2021年8月1日発行)
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新隊員 後期教育開始!
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第12施設隊
 第12施設隊(隊長・松岡敬介2陸佐=新町)は、7月2日、駐屯地体育館において、令和3年度新隊員特技課程(施設)及び一般陸曹候補生課程後期(施設)教育開始式を挙行した。新型コロナウイルス感染防止のため部外からの来賓及び隊員家族の招待を見合わせ、部内関係者のみでの開催とした。厳かな雰囲気の中、まず新隊員26名のうちの自衛官候補生14名の2等陸士任官式を挙行し、告達に続いて代表の村山2士(新潟県新潟市出身)が2等陸士任官の申告を実施した。
 引き続き代表の桜井2士(茨城県ひたちなか市出身)が新隊員26名を代表して教育開始の申告を実施した。
 担任官の松岡隊長は、施設科隊員として歩み始めた新隊員に対して、自らに課せられた使命に対して自覚と誇りを持ったプロフェッショナルになってもらいたいと述べるとともに、教育履修にあたって、「素直であれ」、「一番を目指せ」、「団結せよ」の3点を要望し、「教官等の指導に素直に従い多くを吸収するとともに、これだけは負けないと言えるものを身につけるため常に一番を目指し、団結して約3カ月の教育に臨んでもらいたい」と訓示を述べた。
 着隊した新隊員は決意を新たにこれから約3カ月にわたり、同期一丸となって教育に挑んでいく気概のこもった、凛々しい表情をのぞかせた。
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第5施設群
 第5施設群(群長・比嘉隼人1陸佐=高田)は7月5日、駐屯地体育館において後期教育開始式を実施した。
 46名の新隊員は緊張した面持ちで整列し、来賓の施設OB会長、教育隊要員及び第5施設群隊員が見守るなか式に臨んだ。第5施設群長は式辞で「技術の練磨」と「同期の絆」を要望し、新隊員は真剣な眼差しで聴き入った。
 これから新隊員たちは一人前の施設科隊員になるため、施設技術と知識を習得していく。

防衛医科大学生夏季訓練
医学科と看護学科が初めて合同訓練を実施
 梅雨真最中の7月上旬、東富士演習場及び北富士演習場において防衛医科大学校の医学科と看護学科の第2学年が合同で夏季訓練を行なった。医学科と看護学科合同での訓練は初という。これは、お互いを知り切磋琢磨させるという意味で今回から採用されたもので、「医学科の学生と話をする機会はあまりないので良い機会となった。」(看護学科)「看護学科の学生の方が根性あるかも…焦る」(医学科)と学生たちにも好評だった。
 初日から20km行軍を行なった後の宿営訓練。重い背のうを背負った行軍には、副校長の別宮愼也空将も同行。学生達は疲れも見せず、互いに助け合いながら、前日までの大雨で泥濘んだ道を黙々と歩み進めていた。途中で大雨に降られながらも、予定通りに宿営場所に到着。1回予行しただけという展張を行なった。杭を打ち付ける角度に苦戦しながらも、富士の裾野に美しく張られた天幕が並んだ。現在、様々な形で自衛隊医官・看護官が注目されている。医療現場でのチーム医療が当たり前の現代において、医学科と看護学科の合同訓練は、「いつの日か彼らが医療チームとして海外に派遣された際に『日本(自衛隊)の医療チームはチームワークも素晴らしい』と言ってもらえる様に何年も先を見据えての訓練でもある」という。この夜天幕の中で学生たちはどんな夢をみたのだろう…。
 その後も、戦闘状況下での患者後送(担架搬送)や射撃等の訓練を1週間かけて行い、防衛医大学生夏季訓練は終了した。

令和3年度自衛官候補生課程修了式
仲間を信じて乗り越えた
<第42即応機動連隊>
 第42即応機動連隊(連隊長・小見明之1陸佐=北熊本)は、6月27日、北熊本駐屯地において、令和3年度自衛官候補生課程教育の修了式を実施した。自衛官候補生は、約3カ月の教育において、基本教練、武器・射撃訓練、戦闘訓練の他、精神教育、服務教育や団体生活などを通じて隊員共通の基礎的な知識・技能を修得し、名実ともに自衛官となり修了式を迎えた。
 連隊長は式辞において、要望事項の「一生懸命」、「同期への思いやり」を実践しながら困難を乗り越え教育を修了したことを賞讃するとともに、今後更なる努力と成長について期待を述べた。
 自衛官候補生たちは、修了式後の区隊行事で、区隊長や班長等に対して、厚く感謝の気持ちを伝えるとともに、コロナ禍の影響で修了式に参列できなかった家族に対し、電話等で教育修了の報告と感謝の気持ちを言葉にしていた。
 渕上修法(ふちがみよしのり)候補生は、「辛いことや、苦しいこともあったが、仲間を信じ助け合い乗り越えることができ充実した3カ月でした」と語ってくれた。

令和3年度 自衛官候補生課程修了式
新たな一歩を踏み出す
<第9施設群>
 第9施設群(群長・建部広喜1陸佐=小郡)は、6月23日に小郡駐屯地において、令和3年度自衛官候補生課程修了式を挙行した。新型コロナウイルスの影響により修了式は規模を縮小し、自衛官候補生及び隊員のみで行った。
 本課程を修了した30名の自衛官候補生は、約3カ月の教育期間を一人も欠けることなく乗り越え、自衛官として必要な知識・技能を修得し、今後の自衛隊勤務のための新たな一歩を踏み出した。執行者である建部1陸佐は、式辞の中で「厳しい状況に遭遇しても決して自分に負けることなく、『挑戦』する心を胸に秘め同期と共に『錬磨』し、見違えるほどに成長した諸官であれば後期教育も立派にやり遂げられると確信している」と述べ激励した。
 自衛官候補生は、2等陸士に任官し、それぞれの後期教育に向け九州各地の駐屯地へと巣立っていった。

話題の新刊
千の約束
ーあふれる愛の物語ー
松江護國神社 禰宜 工藤 智恵 著

 本書「千の約束」。これは、内に秘めていた想いが溢れ出てくる書である。待っている者から出征する者へ、出征する者から待っている者への深い愛情が溢れている。
 戦時中の母として妻として兄弟としての振る舞い、想い、そして大切に保管していた宝物。それらを松江護國神社 禰宜 工藤智恵さんは伺い、大切な手紙や宝物を見せてもらい、その事実を淡々としかし愛に包まれた文章でまとめ上げている。工藤氏は戦争でご家族を亡くされたご遺族のお話を講演などでもされているが、その中から島根県東部・出雲地方・隠岐地方の14人のご遺族の思いを、出征する父親が小学2年生の娘に「守ってほしい約束を千個書いた。必ず帰るから、それまでこの約束を守りながらお母さんを助けてあげておくれ」と渡した手紙から『千の約束』と題し本にした。「戦後長い時が流れ、遺族さまの高齢化も進み、遺児の方々も80歳を超える方が多くなり、遺族さまの思いを形にするには今しかない」「戦争未亡人の皆様は、ご主人様を亡くされてから、大変な困難を超えて、家を守り、お子様を育て、生きてらっしゃった。奉職したての私は若く奥様方と言葉を交わすことさえ憚られるような思いをしたが、10年ほど経ち奥様方からお声をかけて下さるようにもなって来た」。そんな工藤氏の英霊の不滅の魂とご遺族様の深い永遠の愛を伝えたいという思いが文章に透けて見えてくる。コロナ禍で今までにない経験が多い昨今、改めて愛するものを護るため命を捧げた人々に思いを馳せたいと思わされる一冊である。
 監修 広島陸軍幼年学校48期 広島大学名誉教授
高崎 禎夫
 お問い合わせ 島根県松江護國神社まで。


感謝状を拝受

 この度、陸上自衛隊教育訓練研究本部長・田中重伸陸将より、防衛ホーム新聞社・吉田佳子代表取締役社長が感謝状を拝受致しました。今までの活動を認めて頂けた喜びを噛み締め、今後も防衛省・自衛隊とそのご家族様等を衷心より応援していきます。「自衛隊が出来ない事で自衛隊を応援する」をモットーに「防衛ホーム」と共に励んで参ります。
 今後もご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。


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