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自衛隊ニュース   1054号 (2021年7月1日発行)
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新型魚雷の試験発射支援
<海上自衛隊鹿児島音響測定所>
 鹿児島音響測定所は、4月26日鹿児島音響測定所試験海面にて、防衛装備庁契約で開発中の新型魚雷の試験発射支援を実施し、今回5年ぶりに実施となった官民共同作業による作業は無事に終わり、開発会社担当者によると試験結果も良好とのことであった。
 試験発射支援は、開発会社、鹿児島音響測定所とも久しぶりのことで、過去に経験したものの多くは、定年や転勤しており、また、過去の試験と試験方法や評価方法に新規に追加されたものが多く、半年以上の調整と準備を経ての試験発射となった。この間に行われた官民連絡調整会議を通じて、鹿児島音響測定所員の「安全で効率的な試験発射の場の提供」という意気込みと、開発担当会社員の「万全の状態の魚雷の製造」という意気込みが一体となった状態で、初回試験の朝を迎えた。
 5時半に桟橋前に測定所員と社員が整列、作業手順と安全確保の確認から始まり、発射海面でのリハーサルまでが順調に終了したところで、発射装置を搭載した台船のバッテリーに不具合が発生したことによる一時中断もあったが、予定の試験発射は無事に終わらせることができた。
 今後も試験発射支援は続き、鹿児島音響測定所のもう一つの主要任務である雑音測定業務と重なることで例年以上に多忙な1年となるが、今年1年間の鹿音所約50人の汗と時間は、海上自衛隊の次の10年の安心になると考え、今後とも任務に励む所存である。
 また、将来、この新型魚雷開発が「プロジェクトX」で使われることも考え、官民一体での写真も撮影し、残心まで考えた試験発射支援であった。

雪月花
 1億円の公衆電話手数料が計上された時代もあったと言われる防衛省共済組合。当時、どこの駐屯地、施設に行っても赤い電話機が何台も置かれていた。故郷の両親に掛けるのかデートの約束か順番を待つ若い自衛官が並んでいたものだが今はほとんど見かけなくなった。携帯やスマホの登場で公衆電話は駆逐されたのだ。この現象はなにも自衛隊だけではなく日本中に言えることである。さらに総務省では今全国にある10万9千台の公衆電話を近いうちに2万7千台に削減するということだ。筆者が初めて電話に接したのは小学校5年の時だったか?近隣でただ一軒の郵便局に行き交換手さんに番号を伝えるとかなり待たされて「つながりました」と壁に掛けた送話口に案内される。市外通話ではまたここで待たされる、何か所かの交換手さんを経由するのだ。それから5、6年後には夢にまで見た電話が地区の共用電話として我が家に設置された。番号は何十年たった今でも忘れられない高知宿毛局753の甲、乙はずーっと離れた地区でこれも共用だった、1本の回線を両地区で使用したのだ。当初は嬉しかったがそのうち地区の人に電話が頻繁に掛かるようになりその都度かなり離れた所にも呼び出しに行くようになった、この役目が筆者に回ってきた。自転車でこのような人を連れに行くこともしょっちゅうだった。その間掛けてきた人は電話口で待たされるのだ。まもなく農協の集団電話などを経て電話状況は好転してきた、その後の通信技術の展開はご承知の通り。50年前に手のひらサイズの機械で電話機能とカメラ撮影、写真送り、動画配信ができ外国とも無料で通話ができると予想した人はどのくらいいただろう。さらにこの後どこまで進むのか想像もつかないが楽しみである。とは言え今の設置台数が4分の1になっても災害時には公衆電話が一番有効な通信手段だとNTTは言っている。たしかに、東日本大震災のときには遠く離れた東京でもサーバーのパンクでスマホも使えず公衆電話に長い行列が出来ていた。

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